フランバーズ屋敷の人びと 2 雲のはて (岩波少年文庫 598)
- 岩波書店 (2009年10月16日発売)
本棚登録 : 101人
感想 : 15件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784001145984
みんなの感想まとめ
主人公カップルの成長と葛藤が描かれるこの物語は、彼らの境遇が変わることで一層の面白さを増しています。クリスチナは、恋人ウィルとの関係を深めながら、飛行機に乗る恐怖や不安と向き合い、精神的な成長を遂げて...
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
前作でラッセル家から家出してきた主人公カップル(まだプラトニックな関係)が身をやつして労働を始める境遇の変化で俄然面白くなった。
クリスチナは付き合わされ飛行機に乗ってドーバー海峡を横断、バルブ不調で(当時は’60年代ロケット並みに冒険的乗り物)あやうく墜落の危機だが「愛している」と書いた紙切れを手に入れた。「最後のカップル乗馬」も経験した。
ラッセル当主が亡くなり(ウィリアムは葬式に出ず借金が多い館は兄マークが継ぐ)障害が無くなり二人は結婚するが二年前から予想された戦争が始まり空軍に志願すぐ終わるはずと呑気。 -
念願かなって飛行機野郎・ウィルと結婚するも、予想通り、いやそれ以上に振り回されまくるクリスチナ。
その様は曲芸並である。
読んでいてなかなかにしんどい。
前巻に比べてクリスチナの個性や性格のシルエットが濃くなり、一人の女性が精神的に成長していく流れが物語の主軸になっている。
1、2巻での今までの生い立ちや内面の葛藤・鍛錬が、3巻からの人生を自分のものにしていく力に昇華されていくよう。
しんどくても平気な方は是非。 -
クリスチナは、自分が飛行機に乗るのも恋人が乗るのもすごく怖くて、でも我慢してストレスを感じているのですが、そのもやもやが1冊の間ずっと続き、読んでいる方もストレス。
-
1巻のような自然描写が無くなって、単調かも…。
-
自分の夢にまっしぐらで、彼女のことをわかろうともしない彼に、それでも、自分を偽ってまで寄り添う主人公。
彼女には身寄りもなく、彼しかいないから、我慢できるのか。
情報と出会いにあふれた現代人には、こんな愛はムリかもね。 -
身近に飛行機バカを知っている分、クリスチナの苦しみがわかる気がした。対等な立場で一人の男性を愛するということをクリスチナは時代の制約のなかで精一杯教えてくれたように思う。その一方で(クリスチナには悪いけど)、知性と情熱で自然に立ち向かった飛行機黎明時代に昂揚感をおぼえることもたしか。
-
フランバーズ屋敷の人びとの2巻目。
読んだのは、多分、中学時代。
1巻を小学校高学年で読んで、図書室で、新書の2巻、3巻を見つけて読んだはずです。
で、この巻の内容なのですが……まるで覚えてなかったりします。
というか、わたしの記憶の中では、2巻はじまった時点で、もう、ウィルは死んでいて、クリスチナは未亡人だったような気がしていたのですが……。
それ、多分、3巻目の内容ですねぇ。
ということで、ものすごく新鮮な気分で読んだ2巻です。
読んで、納得したのは、多分、この2巻に書かれていること、愛についての不安とかそういうことは、中学生の男子の頭の中には、残らなかったのだと思います。
そして、ところどころの飛行機を飛ばす描写は記憶に残っているのに、その時のクリスチナの恐怖はまったく記憶に残っていない。
きっと、当時は、ウィルとクリスチナの2人のうちのウィルにだけ共感していたんだろうなぁと想像できます。
自分に、そういう前しか見えてない時代があったんだということを感じさせる今回の読書というのは、なかなか、興味深かったです。
でも、今ぐらいの年になると、クリスチナの不安や、最大のライバル(飛行機)をこそ認めなければならないというクリスチナの矛盾、そういうことは、とても良くわかる。
好きな人が、自分以外の物をみているというのは、まあ、仕方ない部分はあるけれどさびしい感じもする物です。
ものすごく走り抜けた感じのある婚約期間の物語でした。
このまま、2人が結婚生活に入っていって、どんどん年老いていって、それでも巧くやっていけるのかどうかというのは、その当時は疑いもしなかったのですが、今読んでみると、けっこう危ういかもしれないとも思ったりします。
まぁ、お互いを認めて、いろんな事に慣れて、何事もなくすごせる可能性も、高いとは思うのですが、どこかで耐えられなくなっている可能性も否定できないと思います。
また、この「フランバース屋敷の人びと」という話自体が、人って、けっこうそんな完璧な存在ではないよということを突きつけてくる話でもあります。
そして、でも、ろくでもない人でも、どこか魅力があるんだよと、それを知らせてくれる話でもあります。マークとかな。
マークは、やっぱり、男は顔が大事なのか……とか思っていた記憶があります。自分の顔にコンプレックスがあったので(笑)今でも、まあ、あるけどねぇ。
まあ、わたしは次男なので、長男の圧力というのはいつもあったわけで、そういう意味で、やっぱり、次男坊のウィルには、共感しやすかっのかもしれません。
人生に、何度も何度も読み直して、その度に新しいことが見えてくる本というのがあるのだと思います。
読み捨てるなんて、もったいないです。
読み捨てられない。だから、例えば、携帯とかで読むのに抵抗があるんだろうなぁ。機種が変わったら、読めなくなるじゃないかと思ってしまう。
だから、わたしは、本の形をしたものが好きなんだろうなぁ…。 -
1の続きです。
クリスチナとウィルがフランバーズ屋敷を出て、
結婚してからのお話。
今回のメインは飛行機なのかな??
この時代の飛行機がどんな感じだったのかとか
そういうのも面白かった
この本が好きな人におすすめの本
K.M.ペイトンの作品
