めざめれば魔女 (岩波少年文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001146097

作品紹介・あらすじ

幼い弟が重態におちいったのは悪霊のしわざに違いない-そう直感したローラは、かくれ魔女のソリーに助けを求める。恐ろしい出来事のさなか、母親の新たな恋愛に反発しつつ自らも異性にひかれていく14歳の心のゆらぎを巧みに描く。中学以上。

感想・レビュー・書評

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  • 人の生気を吸いながら何年も生き永らえている、カーモディ・ブラックとの対決を横軸に、少女ローラの成長が家族との関係や上級生ソリーとの恋愛を縦軸に語られる。
    舞台はニュージーランド。
    84年出版だが、母子家庭のローラの家の窮状は残念ながら2022年の今も今日的だ。
    ローラが自分たちを置いて出ていった父を許すところは成長を感じる反面、自分なら許せるかなって思ったり。
    ソリーとの肉体関係や、ローラを取り巻く環境は、海外のYA。

  • 魔女っ子の物語に仕立ててはいるけれども、思春期から青春期に至る少女の通過儀礼を象徴しているのは明らかであろう。SEXを意識した異性との交流も包み隠さずに語られ、その相手についてもLGBTQを連想させる書き方をしており、10年前ではあるが現代を先取りした作品になっている。

  • 14歳もの。
    自分の14歳時代はちっとも参考にならないことを残念に思う。ほんとにまあのんびり育ってしまったことよ。
    読み始めからの不穏な感じに、「おお、マーヒーってこんなんだった!」と思い出した。
    ローラ・チャーントの身に起こる「まえぶれ」が、思春期の心身ともに不安定(だ、とされる)な状態の単なる象徴なのかと思いきや、魔女として才能と関わりがあるあたり、現実と非現実との境目が曖昧になった世界で物語が進むところがとてもいいなと思う。

  • 「魔法使いのチョコレートケーキ」を書いたマーヒーの作品。中学生くらいから大人まで楽しめる。半年ぶりの読書会で是非紹介したいと思った程のおすすめです。
    主人公は女の子だが、男の子でも楽しめると思う。「西の魔女が死んだ」とかが面白いと思えない人には、よくわからないかもしれない。

  • 変わりゆくすべての少女のために。

    「魔女」という概念はいいね。「少女」が「女性」になるのを、「魔女」と設定するのって、結構あるけど、まさにそんな感じだと思う。強くなって、力が使えるようになって、誰かを守れるようになる。ローラが守る側に変わっていく過程が、ファンタジックに描かれていたけど、まさにこれくらい大きな道を行っている。

    かくれ魔女のソリー(男)のキャラクター設定も面白い。うまく消化できないけど。少女の成長を導き助ける役目に、少し年上の少年(しかし彼もまだ未熟)を当てるのって、意味があるのかな。ファンタジー世界で厳しい道を行くというのも合わせて、梨木香歩『裏庭』を思い出したり。ソリーのキャラクターはいろんな人を思い出します。耳すまの聖司くんもこんな奴だよな、多分。

  • 「成長するのは怖い事?

    幼い弟が重態におちいったのは悪霊のしわざと直感したローラは、上級生のソリーに助けを求めます。ソリーとその母、祖母は隠れ魔女。はたして弟を救えるでしょうか?ローラ自身の変身もはじまります。カーネギー賞受賞作。」

  • ジャッコが可愛すぎる

  • ""魔女とは何か""
    なんか…ジブリとかがよっぽどアニメ映画化でいそうな辛気臭さな気がした…

  • ストーリーの流れ自体は面白いと思うのだけれど、各シーンの繋がりや意味が理解できない。
    10代で読めば受け取り方も違ったのだろうか。
    こういうタイプの話は、もう受け付けないのかと哀しくなった。

    特に、翻訳物はどうも苦手だ。
    会話について行けない。意味が分からない。
    理解しようとしても意図がつかめず、苛々してしまう。
    ゲド戦記もイマイチに思ったし、どうもこの訳者があわないのか。

  • 2016/9

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著者プロフィール

マーガレット・マーヒー

「1984年 『魔法使いのチョコレート・ケーキ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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