最初の舞踏会 ホラー短編集3 (岩波少年文庫)

制作 : 平岡 敦  平岡 敦  佐竹 美保 
  • 岩波書店 (2014年11月28日発売)
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  • 本棚登録 :51
  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001146134

作品紹介・あらすじ

好評クラシックホラー傑作選、フランス編。残酷な童話のような味わいのカリントンの表題作をはじめ、ペロー、ルブラン、メリメ、モーパッサン、シュペルヴィエルらによる、不気味で美しい短編15編。本邦初訳2編をふくむ、全編新訳。中学以上。

最初の舞踏会 ホラー短編集3 (岩波少年文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ホラー短編集の3作目はフランス編。1、2は金原瑞人氏の編集だから手に取ったということもあったので、今回はフランスのみか…何となくこってりとしたホラーという印象があり、表紙がまた不気味さを醸し出してるし…と、今回は尻込みしてました。それでも手を出してしまったのは、やはり怖いもの見たさというか。何だかんだ、この岩波少年文庫のホラーシリーズに魅せられちゃってるようです。怖いのが苦手なくせに!
    一作目はペローの「青ひげ」。いいチョイスです、幼い頃にかなりビビった思い出が鮮明に蘇る。以下、いかにもフランスらしい、ぞわぞわさせられながらも幻想的な作品が続く(時々、滑稽でシュールな味わいの作品を挟みつつ)。モーパッサンが、アポリネールが、ゾラが、こんなホラー短編を描いてたの!という驚きもあり。あまり後味のよくない、若干グロい描写があったりもするが、3冊目ともなればあまり気にならなくなってきました。今回も佐竹美保さんの挿画がクラシックで上品で、作品世界を奥深いものにさせている。
    個人的なお気に入りは、シュペルヴィエル「沖の少女」。ファンタジーっぽい雰囲気だけど、地味に怖い。そして、一番長い最終話、メリメ「イールの女神像」。締めくくりにふさわしい、ミステリーホラーだ。
    作品のセレクトのうまさは勿論のこと、収録順もよく考えられているなと納得。英米、フランスときたので、他の国のホラーアンソロジーもお待ちしています。

  • 短編集の1と2が英米文学メインだったので、3はフランスの作家を集めたのだそう

  • 今どきのえげつないホラーと比べたら、上品で、岩波少年文庫だなあ、という感じ。
    一つ一つが短くて読みやすいが、表題作と「心優しい恋人」は独特の味わいでよいものの、そのほかはそんなに怖くもなければどっきりもしない。いかにもミステリ風の展開なのに謎解きなしで放置の「怪事件」や、オチが読めちゃう作品もあり。
    あまりグロすぎず、ちょっと大人向けの描写はあるものの生々しくはないので、裏表紙の通り「中学生以上」の読者指定で間違いないとは思うが、これを誰が楽しんで読むかという疑問は残る。

    『悪戯の愉しみ』を久々に読み返したくなった。

  • 読んでいる間はそうでもなかったけれど、あとがきを読みながら思い返してみるとどれも面白かった。
    二十日くらいかけてちまちま読んでいたせいもあるかも知れないけれど。

    あとがきになって初めて金原瑞人編訳じゃないと気づいた。
    そうだったのか。

    「消えたオノレ・シュブラック」、「壁抜け男」はオチがきいている。
    「壁抜け男」は最初から想像がつくけれど。
    「優しい恋人」はわけが分からない。
    死なないのかな…?
    「空き家」、「復讐」は想像するとぞっとする。
    「幽霊」、「怪事件」、「イールの女神像」は論理的な解決がなされないので不可思議なまま。
    真相が気になる…。
    「イールの女神像」は他の作品と比べて長め。

  • 大人が読んでも普通に面白い。ただちょいグロい話もあるため子ども向けかというとはてなマーク。

    ハイエナより頭悪すぎる主人公の言動が怖い。

  • 一作品があまり長くなく、読みやすい。
    『冲の少女/ジュール・シュペルヴィエル 』『心優しい恋人/アルフォンス・アレー』がお気に入り。
    『沖の少女』は描写が綺麗で、少女の立場になって考えるととても怖い話。でも好きです。
    『心優しい恋人』は短いながらもインパクトがあり好き。

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