少年キム 上 (岩波少年文庫 615)

  • 岩波書店 (2015年11月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784001146158

みんなの感想まとめ

19世紀の英領インドを舞台に、孤児の少年キムが繰り広げる冒険が描かれています。インドで生まれ育った著者の視点から、色彩豊かで賑やかな情景が高解像度で表現されており、まるでその場にいるかのような臨場感が...

感想・レビュー・書評

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  • 初キプリング。キプリング自身がインドで生まれ育ったんだ、だから読み始めると目の前に、ごちゃごちゃ、ワイワイしたインドの情景が広がるような高い解像度で書けるんだ。(インドに行ったことないから本当のところは分からないけど)
    キムの頭の回転の早さと度胸と生きる力がすごい。白人だけどインドの現地語も話せて、高僧ラマの弟子でイギリスのスパイでと…なんとまぁ、スーパー少年。
    脇役のバブーがいい味出してる。

  • 英国人の孤児キムはインドで育ち、貧しいながら楽しく暮らしていた。その頭の回転の速さや感の鋭さが買われて、金持ちの馬商人の秘密の任務を手伝うことになる。それはスパイとしての適性をはかることでもあった。馬商人は英国のスパイだった。
    ある日、チベットからやってきたラマ(僧侶)を助けたキム。ラマが嘘をつかない信じられる人だ、聖なる人なんだ、と思う。そして何故かラマはキムのことを弟子と呼ぶ。キムは自分の目的のため、ラマの聖なる矢の川探しを手伝う事にする。
    キムが口から出まかせを次々と繰り出すのが面白く、ラマは、キムのにじみ出る人の良さに、いつしかキムを息子のように愛するようになる。
    その旅の途中で偶然キムの父が属していた軍隊に捕まり、キムとラマは引き離されてしまう。しかし、ラマはキムの学費を送ってよこした。キムは学校に通うことになる。
    100年以上も前のインドの様子がわかるのが、興味深い。さまざまな人種、宗教が雑多に入り混じるインド。

  • 晶文社のキムは文章がとても綺麗だったけれど物語に入れず岩波少年文庫で再読。カーストやイスラム・ヒンドゥ・ジャイナとよくわかっていない中、文章中にきめ細やかな説明が入っていてわかりやすかった分、物語に没入できた。若さゆえの無謀さの中で賢く純粋なキム。中学生向けとあるけれど、この時期に出会っていたら世界に対するあこがれがふくらんだだろうなぁ。若い子に薦めたい本。

  • ふむ

  • ジャングル・ブックで有名なキプリングによるジュブナイル。19世紀インドの貧困層の少年が、成長してグレートゲームにのりだしていく。

    アフガニスタンを中心に展開したロシアとイギリスの抗争の『グレートゲーム』という呼称はこの作品により広まったのだとか。

    様々な宗教・民族によりカーストが細かく分かれ、イギリス人が統治する当時のインドの社会の様子が掛かれているのが面白い。

    地元の言葉を操りそこを自由に泳ぐインド生まれの貧困少年が何者かになっていく過程そのものが冒険物語だ。

    (残念ながらグレートゲームはイマイチつまらない)

  • 賢い子どもと高僧が西遊記のように旅をして
    主人公の生い立ちがはっきりして、めでたしめでたし
    …なんていうようなお話ではなさそう?

    気持ちよく旅が進んでいく痛快さはよかったよー

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著者プロフィール

三辺律子(さんべ・りつこ)
英米文学翻訳家。「いたばし国際絵本翻訳大賞(英語部門)」の審査員も務める。
主な訳書に『エヴリデイ』(デイヴィッド・レヴィサン作)、『タフィー』(サラ・クロッサン作)、『マンチキンの夏』(ホリー・ゴールドバーグ・スローン作)、『かわいい子ランキング』(ブリジット・ヤング作)、『ライオンと魔女とようふくだんす』(C.S. ルイス作)、「ズィーラーン国伝」シリーズ(ローズアン.A. ブラウン)ほか多数。共著に『BOOKMARK 翻訳者による海外文学ブックガイド』『はじめて読む! 海外文学ブックガイド』などがある。

「2025年 『ララのまほうのことば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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