少年キム 下 (岩波少年文庫 616)

  • 岩波書店 (2015年11月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784001146165

みんなの感想まとめ

歴史的背景を持つこの作品は、インドを舞台にしたスパイ小説でありながら、チベット仏教の要素も取り入れた複雑な物語が展開されます。主人公キムの成長や、彼と師匠ラマとの深い絆が描かれ、心の動きが繊細に表現さ...

感想・レビュー・書評

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  • 19世紀の英領インドで育ったイギリス人孤児キム。チベットからやって来たラマと知り合い、弟子として矢の川を探す旅に出る。
    途中で英国エリートとして学校に通うが、クレイトン大佐や馬商人でスパイのマハブーブ・アリからスパイとしての才能を見いだされ、ラマとの旅を再開しながら、イギリスとロシアの覇権争いの中でのスパイ活動にも身を投じる。
    スケールの大きな冒険譚&少年の成長物語。
    壮大な自然やさまざまな人種や宗教が交わるインドの描き方も素晴らしいが、大国同士の思惑や人々の欲などがドロドロと描かれるなか、心美しいラマとのキムとの師弟愛の物語が際立つ。

  • 読みやすくて物語に入り込めた。壮大な大地で繰り広げられる冒険が終わった。宗教・人種・身分、登場人物がなんとも多様な世界観が一つの物語になって進んでいくのは見事。いつの日かインドに行き、自分の足でキムとラマの歩いた道を少しだけでも歩いてみたくなる。インドがイギリスの植民地だった時代背景で物語が冷遇されることがないように願いたい。この時代を生きた作者にしか書けない物語があるし、それを味わいたいとも思うし。

  • キムは学校の休暇の際にスパイとして必要となる技術を学び、仲間の何人かとも顔を合わせる。3年間で学業を終了し、ラマと再び矢の川を探す旅に出る。ラマが故郷の高地の話をたびたび持ち出すので、キムは高地への旅を提案する。元気のなかったラマが高地ではキムよりも早く歩くのが面白かった。実は高地へ向かったのはスパイ活動のためでもあった。旅の途中で初めて会った仲間を助けたキムの評価は高く、それを聞いたハリィが高地に一緒に行って欲しいと頼み込んできたのだ。やがて、ラマを巻き込む事件が起こり、キムもラマもフラフラで高地を後にする。
    キムの自分は何者なのか、という問いは世界中の人々の悩みだろうと思う。キムは周りの人に恵まれているが、それを自覚できるほどに成長する。若い人に読んで欲しい。旅好きの人にも。

  • ふむい

  • 歴史的背景もあるし、難解そうないいまわしもあるし
    児童書ではないかもね
    キムは、すっかり大人になっちゃうし
    心の動きが複雑なインド版スパイ小説でしょう!
    危険を乗り越えるところは、読んでいて楽しいところかも

    ラマとキムの師弟関係が筋が通っていてよかったです

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著者プロフィール

三辺律子(さんべ・りつこ)
英米文学翻訳家。「いたばし国際絵本翻訳大賞(英語部門)」の審査員も務める。
主な訳書に『エヴリデイ』(デイヴィッド・レヴィサン作)、『タフィー』(サラ・クロッサン作)、『マンチキンの夏』(ホリー・ゴールドバーグ・スローン作)、『かわいい子ランキング』(ブリジット・ヤング作)、『ライオンと魔女とようふくだんす』(C.S. ルイス作)、「ズィーラーン国伝」シリーズ(ローズアン.A. ブラウン)ほか多数。共著に『BOOKMARK 翻訳者による海外文学ブックガイド』『はじめて読む! 海外文学ブックガイド』などがある。

「2025年 『ララのまほうのことば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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