- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001150278
感想・レビュー・書評
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The Last Battle,C.S.Lewis,1956 The Chronicles of Narnia 7
哲学、宗教思想の色濃い七冊目は、概念的および抽象的な世界を創造できなければ、やや意味がわかりづらいかもしれない。その意味では、これまでの6作以上に親しみやすさ、おもしろさに欠けてくる、と言われても当然であろう。しかし、意味がわかりづらいということは、それだけ重要なことが語られているということでもある。このシリーズのどれをとっても、教訓になるような台詞や出来事があるが、中でも、この7冊目は人が生きる上で大切なこと、考えていかなければならないことを多く感じ取れる。
ところで、このような、道徳規範的な内容にあふれている本といっても、これがナルニア国物語であることに変わりはない。物語の中盤ごろ、ユースチスがある光景を目にし、「まるで平気の平左だな」とつぶやくのが面白い。
それから、実は、これまでの6冊でこの7冊目の伏線がいくつか用意されていたことがわかった。作者が書き始めた時からこれらを想定し、用意しておいた、というようりは、当然そうなるはずだという、必然的に生まれた伏線のような気がした。後付けの不自然さがまったくない。
さて、これで7冊に及ぶナルニアの物語は終わった。それでも、私の心の中には、アスランが残り続けてくれているように感じる。そう、心という、外側よりも広い内側の中で。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すべての結び目がほどけていくような終わり方。すごいな。
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最終巻なので全員集合。
事情あって慌てて読破したのだけど、またじっくり読み返したい。映画も観てみたい。 -
ナルニアシリーズ最終巻。
聖書でいう、「黙示録」。
自分を神と称する者が現れ、ナルニア世界が翻弄されていきます。
…若干、面白くないなぁと思って読み進めると、
感動したのは最終章。
全ての子どもたち、リーピチープも総出演。
「まことのナルニア」に関する部分は、聖書の考え方に共感できないと批判の対象になりそうだ。 -
ナルニアシリーズは想像力を高めるのに最高の本だと思います!
今まで読んだファンタジー作品の中で断トツに好きです☆
頭の中で完璧にできあがっていた世界なので、今後の映像化も楽しみです。 -
シリーズラストです。実にいろんなことが起こる作品です。最終的には「ハッピーエンド」といえるのでしょうが、そこへ行くまで、チリアン王子はほんとにご苦労だったなと読むたび思います。とにかく、ここまで読まないと、キマらないでしょう!