飛ぶ教室 (ケストナー少年文学全集 (4))

著者 :
制作 : ワルター・トリヤー  高橋 健二 
  • 岩波書店
4.16
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本棚登録 : 216
レビュー : 41
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001150544

感想・レビュー・書評

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  • 舞台はドイツの学校。
    寄宿舎に住む生徒達が、大小さまざまな事件を、知恵と勇気、強気と涙を湛えながら乗り越えていく物語。

    個性豊かな子ども達はもちろん、先生方もいいんですよね。
    舎監の「正義先生」はそのあだ名の通り正しい行いをして、子ども達に尊敬されています。しかし、彼は決して正義に雁字搦めの人ではない。時にはあけすけに喋ります。
    「クリスマス前にこれ以上騒ぎを起こすな」と注意するときに「街に下り、一杯のビールを飲む、私の楽しみを奪わないでください」と率直に言える先生がいるでしょうか?
    子どもを小さな大人ではなく、ちゃんと一人の子どもとして扱い、「私が愛している分の半分でも、あなた達が私を愛してくれたらいい」と確信を持って言える大人…かっこいい。
    こんな大人の背中を見て育ったら、そりゃかっこいい大人になるよ…!と生徒達の将来をまぶしく思う私です。

    ヒトラー政権下ですら子ども達に読まれていたというケストナーの本には、やはり人を感動させるパワーがありますね。読んでよかったと本心から言える良書でした。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「人を感動させるパワーがありますね。」
      私にとって子どもの頃のバイブルと言える1冊(ケストナーの本をひっくるめて)。
      今日ブクログUPし...
      「人を感動させるパワーがありますね。」
      私にとって子どもの頃のバイブルと言える1冊(ケストナーの本をひっくるめて)。
      今日ブクログUPしたのですが、是非「おとうさんとぼく」を図書館で借りてお読みください。。。
      それから「リリパット―ヴァルター・トリーアの世界」も、、、
      2014/03/01
    • ダイコン読者さん
      おお、オススメありがとうございます///
      読んでみたいなあ。『おとうさんとぼく』、表紙すごい可愛いですね。ブクログで映らないのが残念なくら...
      おお、オススメありがとうございます///
      読んでみたいなあ。『おとうさんとぼく』、表紙すごい可愛いですね。ブクログで映らないのが残念なくらい。
      2014/03/04
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ブクログで映らないのが残念なくらい。」
      青萠堂から出た「ヒゲ父さん」シリーズ3冊は、未だ販売中なので画像載りますヨ。。。
      「ブクログで映らないのが残念なくらい。」
      青萠堂から出た「ヒゲ父さん」シリーズ3冊は、未だ販売中なので画像載りますヨ。。。
      2014/03/05
  • 長年の積読本をやっと、読了。

    ケストナーの伝記を少し読み始め、素晴らしい人だったんだな、とか、お母さんとの絆や、子ども時代の時代背景も知った上で読んだので、すごく入ってきた。

    実はこの2年ほどクリスマスシーズンの度に読もうと挑戦していたんだけど、長い前書きにやられてたんですよねー。でもこの前書き、お母さんのこととかね、微笑ましく思います。

    さて、ストーリーは、前半、男の子たちの学校を背負ったケンカが始まるんだけど、その中で、中心となる5人の個性豊かな子どもたちが、ほんとに生き生きと描かれて鮮やか。

    ケンカの後に無断で寮を抜け出したことで舎監の正義先生に叱られることになりますが、この先生が素晴らしく、また、学校の外で子どもたちが頼りにしていた世捨て人らしき、禁煙先生との関係も知り、この二人を引き合わせようとする。

    そして、クリスマス前日、子供たちの演劇「飛ぶ教室」のリハーサル、臆病者ウリーの事件、学年首席、マルチンの秘密…

    素晴らしく読み応えあり、美しい心象描写に引き込まれます。

    ラストのクリスマスのシーンも、おとぎ話のような美しさで、こころが洗われます。

    前半のハラハラ感から、ラストの感動まで、素晴らしいストーリーテリングに唸ります。名作と言われるのは確かです。
    素敵なおはなしでしたー。

  • (1997.01.15読了)(拝借)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    ボクサー志望のマッツ、貧しくも秀才のマルティン、おくびょうなウーリ、詩人ジョニー、クールなゼバスティアーン。個性ゆたかな少年たちそれぞれの悩み、悲しみ、そしてあこがれ。寄宿学校に涙と笑いのクリスマスがやってきます。

    ☆関連図書(既読)
    「ああ無情」ユーゴー著・塚原亮一訳、講談社、1986.10.17
    「若草物語」オルコット著・中山知子訳、講談社、1987.01.20
    「トム=ソーヤーの冒険」トウェーン著・亀山龍樹訳、講談社、1987.07.25
    「十五少年漂流記」ベルヌ著・那須辰造訳、講談社、1987.08.20
    「小公子」バーネット著・村岡花子訳、講談社、1987.09.21
    「三銃士」デュマ著・新庄嘉章訳、講談社、1987.10.20
    「クリスマスキャロル」ディケンズ著・こだまともこ訳、講談社、1987.11.22
    「ロビン=フッドの冒険」ハワード・パイル著・中野好夫訳、講談社、1988.07.19
    「あしながおじさん」ウェブスター著、岩波少年文庫、1950.12.25
    「鏡の国のアリス」ルイス・キャロル著、角川文庫、1959.10.10
    「絵のない絵本」アンデルセン著、童心社、1966.11.25
    「赤毛のアン」モンゴメリー著・白柳美彦訳、ポプラ社文庫、1978.10.

    • nejidonさん
      はじめまして。
      拙レビューにお気に入りのマークをくださり、ありがとうございます。
      ケストナーの名前があまりに懐かしく、読ませていただきました...
      はじめまして。
      拙レビューにお気に入りのマークをくださり、ありがとうございます。
      ケストナーの名前があまりに懐かしく、読ませていただきました。
      この作者さんのものでは、この一冊が一番好きです。

      nakaizawaさんは読まれた本のすべてに、レビューを書かれているのですね!
      素晴らしいです。
      私も心がけてはいるのですが、なかなか出来ません。
      ではでは、また寄らせていただきますね。
      2013/07/14
  • マルチンとマチアスがごっちゃになって困った。
    監禁暴行事件ですよ。
    警察呼んじゃうぐらいのことですよ。
    一緒になって計画練ってる場合なんでしょうか。
    そんなことを考えてしまうのは私が現代日本の人間だからでしょうね…。
    親と連絡取るのも簡単じゃないこの時代に、子供を預かるというのは本当に責任の重いことですね。
    手紙を勝手に読むわけにもいかないし。
    様子を見て何があったか察するというのは簡単なことじゃない。

  • 個性豊かな生徒達と先生達との絆が素晴らしいと感じた。ドイツのクリスマスはとても素敵なので行ってみたいと思う。

  • 3回目ぐらいの読了。
    今まではまえがきがお説教臭いと思って心に残っていなかったが、今回は書いてあることがすんなり入ってきた。
    「なんで悲しむかということは決して問題ではなく、どんなに悲しむかということだけが問題」
    訳が高橋健二さんなのでかなり古臭い感じはしたが、私ぐらいの年齢は逆にすんなりはいれるかな。
    何回読んでも決闘のシーンは楽しい。男の子ってこの時代争いごと探してるよね。

  • 少年時代の、友だちや先生との心の結びつきの大切さを伝える、ドイツのクリスマス物語。メインになる5人の少年たちと、二人の先生が、それぞれに魅力的。
    10代のころに出会っておきたかったな、と思ったけれど、今読むからこそ響く言葉もたくさんあった。

  • 『飛ぶ教室』って本当に「飛んでる」教室だったんだ。以前にもほかの人の翻訳で読んだけど。こっちのほうがいいな。登場してくる大人が好きだ。

  • クリスマスを控えた、ドイツのギムナジウムでの物語。
    様々な立場の人たちが出てきて、それぞれがそれぞれの幸せを探している。
    子どもや大人の友情、家族愛。
    満ち満ちていて胸がいっぱいになる。

  • 『飛ぶ教室』を読み比べ!

    持っている本(講談社文庫)でよよと泣くマルチンに違和感…、

    それから理想の『飛ぶ教室』を求め彷徨うわたくし…。

    まずは、定番中の定番、基本中の基本、
    岩波の高橋健二先生訳!

    もちろん私も最初の出会いはこちらの翻訳だった。

    今回改めて読み直すと、セリフが古めかしいのは
    さることながら、
    全体的にぶっきらぼうでざっくばらんでつっけんどんな印象。

    また、「あ、ここが省略されている」と気付くところが
    ちょいちょいとあった。

    ちょっとかいつまんであるので、
    他の翻訳を読んでいるから「ふむふむ」とわかる箇所も
    ある気がした!

    続いては岩波の新訳を読みますです。

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