ふたりのロッテ (ケストナー少年文学全集 (6))

著者 :
制作 : ワルター・トリヤー  高橋 健二 
  • 岩波書店
3.92
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本棚登録 : 202
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001150568

感想・レビュー・書評

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  • 挿絵がますます可愛くなって…!

  • 映画や舞台のことは知ってたけど、今更ですが読んでみました。子供でもこんなにウイットに飛んだ会話するのかなあ。食わず嫌いが少し解消した気分。

  • 眠れないので読んだ。可愛い話!ロッテとルイーゼという双子の姉妹が、二人の両親を仲直りさせる話。

    1950年の版を読んだ。改版しかブクログに登録されていないのだが、改版だと描写が変わっていたりするのかもしれない。(もしくは、oder?の訳し方などの明らかなミスを直しただけかも、改版で何が起きたのか不明)

    今だとフェミニストたちから大問題になりそうな描写がわりと自然にある。
    たとえば、双子の姉妹は離れ離れになっており、一方は母親のもと、一方は父親のもとで生活している。そのため経済格差がすごい。
    雑誌の表紙になる写真を探していたが、女性水泳家の写真を提案すると、まず尋ねられるのが「きれいですか?」であること、など。


    こちらが読んでいて不安になったのは、
    双子は途中で入れ替わるのだが、しばしば「自分が今ロッテなのかルイーゼなのか分からない」と言い出すこと。役割が人を作る、という点はあるのだろうが、あまり自分がなにものなのか分からないとおおっぴらに言ってほしくはない。不安になる。
    それから、両親が仲直りするのは、ロッテがストレスから高熱を出すためなのだが、言ってみれば自傷的。こういうことをしなければ親の注意をひけないのはいかがなものか。

    途中、ヘンゼルとグレーテルのオペラが上演されるシーンがあった。親に捨てられた貧しいふたりの兄妹が、魔女を倒して家に帰るというストーリー。ふたりのロッテのストーリーと密接に関わりあっている。ヘンゼルとグレーテルでいつも思うのは、「困ればお前を捨てる」と宣言している両親のもとに戻ってどのような幸せがあるのか、ということだが、ふたりのロッテもまったく同じ。
    母親とルイーゼが旅行に行くシーンで、母親が「お金がなくなったらあんたを売るわ」と言い、「あたしは高く売れるからお母さんはあたしを何度か売れば旅費を稼げるわね」と返すシーンがある。読んでいて悲しい気持ちになるのだが、これがほのぼのとしたシーンとして描かれているのがなお悲しい。

    面白かったシーンは、「犬だけは双子の入れ替わりに気づいている」というシーンかな。動物の本能。


    1942年に原型となる小説がつくられ、ふたりのロッテが書かれたのは1949年。ケストナーは反ナチで有名。戦争の爪痕をまったくみせない筆致が、むしろ戦争を強く意識して、平和主義としての小説を書いた彼の意識を感じさせる。戦争の介入しない文学を、子供のために書くという試みだったのかも。

  • すごく良かった。
    子どもがいる今となっては、親の視点からも考えさせられてしまう……。
    素敵なお話です。大好きです。

  • 愛らしい双子姉妹の物語。ワルター・トリヤーによる挿し絵も文句なく素敵。訳もかわいい。

    アイヒホーン姉妹主演のドイツ映画版(1993年)は、小さいころから大好きで、お母さんが双子の取り替えっこに気づいて名前を呼び、ルイーゼ(映画ではチャーリー)が食器を割ってしまうシーンは何度見てもじんわり涙してしまう……。

  • 二人のロッテが生き生きと可愛らしく、そして健気なんです。親の事情は子どもにとっては勝手なものですね。ふたりのロッテが言うセリフがとても愛しい。このふたりに大人は動かざるを得ません。でも、(そんな、うまくいくかい)とおもってしまった自分が悲しいです。。(T_T)

  • こどもの頃、母の薦めで買ってもらった本。
    大好きで、カバーがあるのに、大事なサンリオの包装紙でさらにカバーをつけた。
    最近、自分のこどもに読ませるために再読したら、やっぱりおもしろかった。
    今は大人の気持ちになって読む。
    肝心の娘には不評だった。どうして??
    ルイーゼが、お母さんに作る牛肉の煮込み料理がどんなものか気になる。

  • ふたりのロッテ、正確にはロッテとふたごの姉ルイーザの秘密の計画が実行されます。ふたりのけなげ姿が両親を変えていく様子に心あたたまります。いつもどおりユーモアもたくさんもりこまれていて楽しく読めます。子供の本でも大人の事情がちゃんと描写されているところにケストナーの考え方が表れています。

  • 子供の頃に買ってもらったケストナー全集の一つ。

    久しぶりに読み返して、感動しました。
    子供が大きくなってきて、また感じが変わりました。

    子供の僕が考え、感じたことと、親の僕が考え、感じることと、同じものもあれば違うものもある。

    自分の子供も「子供みたいに考えてること」と「大人と変わらないように考えてること」があるに違いないってことを実感しました。

  • 小さい時に読んで、今も大好きなお話。

    幼い頃、お互いの存在を知らないまま離れ離れになった双子の女の子が、偶然出くわしてびっくり!「私たち双子なんじゃないかしら?」と疑い始めて…というお話なのですが、ロッテもルイーゼもとにかく愛しい!
    幼い子供ならではの優しさ、懸命さ、健気さがもう可愛くていじらしくてこんな娘がほしい!と思います。笑

    父親や母親、周りの大人とのやりとりに優しさや温もりが散りばめられていて、読みながら自然と笑顔になっています。
    そして高橋健二さんの訳がいちいちかわいい!読んだ後しばらく口調がうつってしまいます。笑

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