ふたりのロッテ (ケストナー少年文学全集 6)

  • 岩波書店 (1962年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784001150568

みんなの感想まとめ

心温まる物語が描かれるこの作品は、懐かしさと幸せな気持ちを呼び起こします。多くの読者が子ども時代に戻ったような感覚を味わい、思い出と共に楽しんでいます。特に双子のロッテが織りなすストーリーは、読者に深...

感想・レビュー・書評

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  • はー。

    可愛すぎた。懐かしすぎた。幸せな時間だった〜。

    小学校の図書室でいつも読んでたのはふたりのロッテとドリトル先生。

    今読むと、泣けて泣けて仕方ないわね。
    どんな子どもたちも、絶対に幸せでいなくっちゃ。せめて物語の中だけでも…

    映画は見たことないんだけど、これはもともとケストナーが映画のシナリオとして書かれたお話だった。ナチスによって、彼ら自由主義者の本は、発禁にされ、焼かれた。そんな中で子どもたちのためにシナリオとして残そうとしたケストナー、自分のことを道徳者だとか言ってたそうだけど、良いことは良い、悪いことは悪い!そういう当たり前の心を持った作家だったはず。
    ユーモアや、大胆なところはあったにしろ。。

    双子が撮った記念写真や、パルフィー氏の奏でるオペラ、得にヘンゼルとグレーテルのシーンなんか、映画の中で素敵なスパイスになったでしょうねぇ。←観たことないから。。

    翻訳も素敵だし、夢見心地な読者時間を過ごせちゃったな。

    うーん、やっぱりこれが一番好きかなー

  • 小学三年生の時、学校の図書室で借りて読んで以来、何十年ぶりに。
    とっても好きなお話だった、ということしか覚えていなかった つもりだったけど、読み進めるうちに思い出した。
    ついでに、というか自然に、その頃住んでいた町や家や近所のおじさんおばさんの顔や、お気に入りだったワンピースのことまで。
    子どものわたしはこれを読んでどんなことを感じたのか、詳しく聞いてみたいな。いや、無粋か。

    「えくぼをたくさんこしらえて帰ってきてね!」
    大切な人にも自分にも、そう声かけよう。これから。

  • なんてかわいいこと!
    翻訳もすごく粋
    「たくさんえくぼをこしらえて帰ってきてね!」

  • 黄緑色の小花模様のハードカバーの『ふたりのロッテ』という本が小学校の図書室にあった。本自体が素敵で憧れる気持ちと、名作然としていて敬遠したくなる気持ちと、両方感じていた。結局いちども読まずに卒業した。
    子どもと図書館通いをしていたらそんな記憶がよみがえった。
    今やネットで大抵のモノもデータも労せず手に入る時代。ちょっと調べたら、それは1990年の岩波少年文庫創刊40周年記念として刊行された特装版シリーズの中の一冊で、あの素敵な装丁はウィリアム・モリスのデザインだということがわかった。小学校の図書室の本はどれもおそろしく古い本のように思っていたけれど、私が入学したのは1991年なのだから、比較的新しい本だったということだ。
    この「特装版」にこだわると新品ではどうも買えないようだが、中古なら出品している人がたくさんいることを知り、別に高値というわけでもないので迷わずポチる。ついに我が物に。モノとして可愛い。届いただけでまず所有欲が満たされる。
    読んでみると、子どもに優しく語りかけるような文章が素敵だった。話の筋も、大人の事情をシビアに考えたらこうはいかないかもしれないけど、子どもの望む幸せを何より大事にしたらこうなる、ということが描かれていて、徹底して子どもの味方だなあという印象。主人公の少女たちが、自分の幸せのために知恵と勇気と優しさと行動力とをもって奮闘する姿もカッコいい。
    そして「未読の古典名作をひとつやっつけたぞ」という満足感も。初ケストナーだったと思う。

  • ロッテとルイーゼがふたごで、離婚した父と母のもとにわかれて預けられお互いの親は知らずに育ち、最後には良心を再婚させるという話である。
     読んだような記憶があるが1949年の出版なのでもう忘れてしまった。

  • 面白かった。ロッテちゃんは、面白いな~と思った。

  • 日本とは異なったヨーロッパの世界観が写し出されていて、読んでいるといつもとは違う世界にいるようで楽しかったです。
    ふたりの境遇の違いなどから身分による差が大きいことが伺えると感じました。

  • 挿絵がますます可愛くなって…!

  • 映画や舞台のことは知ってたけど、今更ですが読んでみました。子供でもこんなにウイットに飛んだ会話するのかなあ。食わず嫌いが少し解消した気分。

  • 眠れないので読んだ。可愛い話!ロッテとルイーゼという双子の姉妹が、二人の両親を仲直りさせる話。

    1950年の版を読んだ。改版しかブクログに登録されていないのだが、改版だと描写が変わっていたりするのかもしれない。(もしくは、oder?の訳し方などの明らかなミスを直しただけかも、改版で何が起きたのか不明)

    今だとフェミニストたちから大問題になりそうな描写がわりと自然にある。
    たとえば、双子の姉妹は離れ離れになっており、一方は母親のもと、一方は父親のもとで生活している。そのため経済格差がすごい。
    雑誌の表紙になる写真を探していたが、女性水泳家の写真を提案すると、まず尋ねられるのが「きれいですか?」であること、など。


    こちらが読んでいて不安になったのは、
    双子は途中で入れ替わるのだが、しばしば「自分が今ロッテなのかルイーゼなのか分からない」と言い出すこと。役割が人を作る、という点はあるのだろうが、あまり自分がなにものなのか分からないとおおっぴらに言ってほしくはない。不安になる。
    それから、両親が仲直りするのは、ロッテがストレスから高熱を出すためなのだが、言ってみれば自傷的。こういうことをしなければ親の注意をひけないのはいかがなものか。

    途中、ヘンゼルとグレーテルのオペラが上演されるシーンがあった。親に捨てられた貧しいふたりの兄妹が、魔女を倒して家に帰るというストーリー。ふたりのロッテのストーリーと密接に関わりあっている。ヘンゼルとグレーテルでいつも思うのは、「困ればお前を捨てる」と宣言している両親のもとに戻ってどのような幸せがあるのか、ということだが、ふたりのロッテもまったく同じ。
    母親とルイーゼが旅行に行くシーンで、母親が「お金がなくなったらあんたを売るわ」と言い、「あたしは高く売れるからお母さんはあたしを何度か売れば旅費を稼げるわね」と返すシーンがある。読んでいて悲しい気持ちになるのだが、これがほのぼのとしたシーンとして描かれているのがなお悲しい。

    面白かったシーンは、「犬だけは双子の入れ替わりに気づいている」というシーンかな。動物の本能。


    1942年に原型となる小説がつくられ、ふたりのロッテが書かれたのは1949年。ケストナーは反ナチで有名。戦争の爪痕をまったくみせない筆致が、むしろ戦争を強く意識して、平和主義としての小説を書いた彼の意識を感じさせる。戦争の介入しない文学を、子供のために書くという試みだったのかも。

  • すごく良かった。
    子どもがいる今となっては、親の視点からも考えさせられてしまう……。
    素敵なお話です。大好きです。

  • 愛らしい双子姉妹の物語。ワルター・トリヤーによる挿し絵も文句なく素敵。訳もかわいい。

    アイヒホーン姉妹主演のドイツ映画版(1993年)は、小さいころから大好きで、お母さんが双子の取り替えっこに気づいて名前を呼び、ルイーゼ(映画ではチャーリー)が食器を割ってしまうシーンは何度見てもじんわり涙してしまう……。

  • 二人のロッテが生き生きと可愛らしく、そして健気なんです。親の事情は子どもにとっては勝手なものですね。ふたりのロッテが言うセリフがとても愛しい。このふたりに大人は動かざるを得ません。でも、(そんな、うまくいくかい)とおもってしまった自分が悲しいです。。(T_T)

  • こどもの頃、母の薦めで買ってもらった本。
    大好きで、カバーがあるのに、大事なサンリオの包装紙でさらにカバーをつけた。
    最近、自分のこどもに読ませるために再読したら、やっぱりおもしろかった。
    今は大人の気持ちになって読む。
    肝心の娘には不評だった。どうして??
    ルイーゼが、お母さんに作る牛肉の煮込み料理がどんなものか気になる。

  • ふたりのロッテ、正確にはロッテとふたごの姉ルイーザの秘密の計画が実行されます。ふたりのけなげ姿が両親を変えていく様子に心あたたまります。いつもどおりユーモアもたくさんもりこまれていて楽しく読めます。子供の本でも大人の事情がちゃんと描写されているところにケストナーの考え方が表れています。

  • 子供の頃に買ってもらったケストナー全集の一つ。

    久しぶりに読み返して、感動しました。
    子供が大きくなってきて、また感じが変わりました。

    子供の僕が考え、感じたことと、親の僕が考え、感じることと、同じものもあれば違うものもある。

    自分の子供も「子供みたいに考えてること」と「大人と変わらないように考えてること」があるに違いないってことを実感しました。

  • 小さい時に読んで、今も大好きなお話。

    幼い頃、お互いの存在を知らないまま離れ離れになった双子の女の子が、偶然出くわしてびっくり!「私たち双子なんじゃないかしら?」と疑い始めて…というお話なのですが、ロッテもルイーゼもとにかく愛しい!
    幼い子供ならではの優しさ、懸命さ、健気さがもう可愛くていじらしくてこんな娘がほしい!と思います。笑

    父親や母親、周りの大人とのやりとりに優しさや温もりが散りばめられていて、読みながら自然と笑顔になっています。
    そして高橋健二さんの訳がいちいちかわいい!読んだ後しばらく口調がうつってしまいます。笑

  • 小学生に薦めるなら、この一冊。
    生き別れていた双子が主人公。

  • 自分にとって大切な本。

    ストーリーの展開の上手さはさすが。
    何度読んでもはらはらしてしまう・・・。

    高橋健二さんのあたたかみのある訳が好きです。

    あと、アニメの再放送を期待してます・・・大好きでした。

  • こちらも有名なケストナーのお話。「飛ぶ教室」が男の子向けだとしたら、こちらは女の子向けということになるのかな。
    ルイーゼとロッテの描きわけが上手だなぁと思う。子どもたちだけでなく、そのまわりの大人たちの心情もちらっと垣間見させるあたり、ケストナーは「大人」として子どもと向きあっているのだなと感じる。子どもは子どもとして、大人は大人として、伝わってくるもののあるお話。

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著者プロフィール

1902-1998年。東京生まれ。東京帝国大学独文科卒業。ドイツ文学者。中央大学名誉教授。第8代ペンクラブ会長,日本アンデルセン協会会長を歴任。訳書に『グリム童話全集』『アンデルセン童話全集』,著書に『ヘルマン・ ヘッセ』ほか多数。

「2022年 『グリム兄弟とアンデルセン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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