- Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001151084
感想・レビュー・書評
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アニメ「日本昔話ばなし」を彷彿とさせる絵柄、そして「えっ、おそばの茎ってそもそも赤いの??(無知)」というところから手に取った本。
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児童書と絵本のちょうど中間のような本。
表題作「おそばのくきはなぜあかい」の他に、「おししのくびはなぜあかい」「うみのみずはなぜからい」も含めた3本の昔話が書かれています。
小3の娘に読み聞かせしましたが、薄いけれども1つ1つのお話の文章量が多いので、3日に分けて読み聞かせました。
先ほど「絵本と児童書の中間のような本」と言ったのは、1ページいっぱいに文章が書かれているその背景に、薄い色の絵が描かれているからです。
なので、すべてのページに絵があるデザインになっていて、文章が多い割には読みやすく感じます。
また、好みは分かれると思いますが、絵柄も本文の場面そのものを描いた、というよりは抽象的なものが多かったので、文の補足を絵がしているという場面は少なかったです。
この絵柄、どこかで見たような…と思ったら、福音館書店「たなばた」(君島久子・文、初山滋・絵)の絵を書かれた方でした。
この絵は、一度みたら忘れられないタッチですね!
「うみのみずはなぜからい」の内容はわたしも娘もすでに知っていましたが、娘はところどころ忘れているところがあったので、今回読み聞かせながら思い出したようでした。
他のお話は知らなかった内容で、「おそばの~」は、植物に疎いわたしは「えっ、おそばの茎ってそもそも赤いの??(汗)」というところから出発でした…。
また「おししの~」のオチは「ええっ?!」という展開で、読み終えたわたしと娘も一瞬黙ってしまいました(苦笑)
こんなバラエティに飛んだトンデモ話も、昔話ならではの展開ですね。
初出はなんと1954年というこちらの本。
小学校低学年頃のお子さんとともに読まれるのがオススメです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なぜ?というむかし話がどれも、「へぇー」「なるほど〜」と言いたくなる話ばかり。子供達も読み聞かせでは身を乗り出して聞いてくれる。きっとそうやって昔から言い伝えられてたんだなぁあとむかし話って楽しい。
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内容
寒い冬日のこと。荒れ狂う川のそばでおそばと麦が話をしていると、ひとりの老人がやってきて、自分を背負って川を渡してほしいと頼む。麦は断り、おそばは快く引き受け、苦労の末おじいさんを運ぶ。おそばの足は冷たい水のために真っ赤になっていた という話。なぜなぜ話。
話すコツ
寒い日に 4,5歳以上 5分半
語りやすい。静かな話なのであまりまじめ一方に語ると話が深刻になってしまうので注意。おそばを新設で明るい正直者に描き、川をわたるところはおそばの歩調に合わせて早くなりすぎないように丁寧に語る事。
(『お話のリスト』東京子ども図書館 より) -
おそばとおししは初めて読んだかも
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2018/03/12
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低学年から中学年くらいまで対象で読んできました。
いずれもよく聞いてくれます。
短い話なので、時間調節に丁度いい。 -
私たちの国に伝わるなつかしい昔話の中から選んだ「なぜ」「なぜ」「なぜ」のお話3つ。おそばはおじいさんを背負って冷たい川の向こう岸まで渡ったから足が冷えて赤くなったのよ。
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ちょっとシュールでこわ面白いお話。
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2013年10月26日
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初山滋さんの絵がとってもすてき。
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自由自在に操った線が、魔法のように物語を絵にしています。
『おそばのくきはなぜあかい』(岩波の子どもの本)