りすとかしのみ (岩波の子どもの本)

著者 :
制作 : 伊勢 正義 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 33
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (56ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001151176

感想・レビュー・書評

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  • どんぐりから、大きな木になるんですよね~

  • 1956年12月1日

  • 軽妙な言い回しと丁寧に書き込まれた絵が楽しい絵本。なんだかちょっとワンテンポずれてるような、不思議でおかしいお話です。
    「りすとかしのみ」、「がまのげいとう」、「ねずみのかくれんぼ」の三編を収録。

    「りすとかしのみ」
    かしのみに大きくなって沢山実をつけるまで待ってと命乞いされて律儀に待つりすと、これまた律儀に大きく育って約束を守ろうとするかしのみ。
    「すみません わたし、いっしょうけんめい おおきく なろうと したのですが なれなかったのです。」
    君、ソイツに食べられそうになったんだよ!? にもかかわらず、本当に申し訳なさそうなのがなんだかおかしい。
    あのおなかがぺこぺこだったりすは結局、かしのみにはありつけたのかしら。

    「ねずみのかくれんぼ」
    三匹のこねずみがおかあさんに連れられて猫から逃れる訓練をします。しかしこねずみたちはかくれんぼ気分で、案の定あっという間におかあさんに見つかってしまいます。
    「ちゅっどころか。ねこなら ひとくちです」
    こねこに出会ってもいたずらにいばってみせたりして、命がけなはずなのになんだかゆるゆると緊迫感がない。こんなんで、大人のねこに出くわしてしまった時大丈夫?

    「がまのげいとう」
    他二編とは一線を隔す、異質な不気味さすら感じさせるお話。桜の花が美しい春の日、男の子が山の奥でがまと出会い、芸当の見せ合いっ子をするのですが……。
    「げげげ げいとうを やる」 「げげげ げいとう」
    満開の桜の木の下、わき出るがまの群れ……。
    春の陽気にあてられて見た悪夢のような奇妙な味わいです。小さい頃読んで、トラウマ級に心に残りました。何この気持ち悪いお話!
    ……でも、今では、一番好きな絵本なんです。

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