きかんしゃやえもん (岩波の子どもの本)

著者 :
制作 : 岡部 冬彦 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 604
レビュー : 84
  • Amazon.co.jp ・本 (45ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001151220

感想・レビュー・書評

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  • やえもんの「おれだってしゃあ、わかいころにはしゃあ・・・」という口調や客車の「ちゃんちゃんかたかたけっとん」などの擬音語がリズミカルでおもしろいと思います。

    高学年の子には時代の波には逆らえない現実の厳しさを感じられると思います。

  •  電車の時代に取り残されたようなきかんしゃの「やえもん」。
     「しゃあしゃあ」といつも怒ってる頑固じいさんみたい。
     今日も怒って走っていると藁に火の粉を飛ばしボヤ騒ぎ、みんな分解して鉄くずにしたほうがいいと…
     昔から読み継がれている本です。【のりもの】

  •  若さゆえの「ちゅうちゅう」と、年老いた「やえもん」


     長い間働いて、年老いた機関車・「やえもん」……節々が痛く、怒りっぽくもなってしまった彼を待ち受ける運命とは?

     ……と、若く新しい電車から馬鹿にされるわ、駅の人たちには「鉄くず」にされそうになるわと、時代を駆け抜けた機関車に対して、厳しすぎる現実がありました。

     運よく機関車に詳しい人に救われた「やえもん」だけど、「気付いてくれる人がいる」というのは、本当に大事だと思いました。

     同時期に読んだ、アメリカの『いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう』は、若さゆえに「自分を見て!」と暴走してしまうお話ですが、こちらは「長い間働いてきたのに、どうしてこんな評価なんだ」と苦悩する老人のお話です。

     自分の年齢にあった「役割」に、自分が気付けなかったり、他人に評価してもらえなかったり……そんなもどかしさを解消する糸口が見つかる気がしました。

     誰かは見てくれているし、自分が落ち着ける場所は必ずあるよ。 

  • 自分が子供のときに何度も読んだ本。息子は「ちゃんちゃんかたかたけっとん」が気に入ったらしく、読むとケラケラと笑っています。いつの間にか文章を覚えていて、本を開く前から「いなかの小さなきかんこに……」と言っています。ちょっとレトロですが、ほっとする本です。

  • 何十年かぶりに読んだけど、やっぱり秀逸。
    物語の中にも言葉遊びのようなテンポ良い文章
    背景など古いので今の子に受けるのか心配だったけれど、子供に読んであげたら、最後、「よかったね」とほっとした顔をしたのが印象的だった。時代に拠らず心に響く名作だと思います。

  • 私にとっては、「きかんしゃ」といえばトーマスではなくて、やえもん、だった。阿川弘之さく、であることに、あのころから十年以上経って、改めて確認してびっくりした、その瞬間の記憶は鮮明。こどもって、誰が書いたか、とか、どこの国のお話か、とか、そんなことにいちいち左右されず、「面白い」「愉しい」「きれい」「ぞっとする」「切ない」……、そういうあらゆる感性で暮らしているんだな、私もそうだったんだよなぁ、と、いつも思い出させてくれる、「私の1冊」。

  • 小学校1年の時に読んだ絵本を見つけ即買いした。 読書感想文を書いたら入選し、学校の図書館にこの本が何冊も並んだのを見た時は吃驚したけど嬉しかったなぁ~。 いま読んでも心が動かされる名作です。

  • 子供の頃大好きで繰り返しめくった絵本。
    やえもんの事が忘れられなくて
    大人になってからもう一度買い求めた。

  • 子どものころに読んだ本を、大人になって、自分の子どものために何度も読みました。
    本当に交通博物館に保存されている「やえもん」(のモデルになった1号機関車だけど)に会いにも行きました。
    僕にとっては、機関車トーマスよりも、やえもんかな?

  • この本、子供の頃すごい好きでした。何度も読み返していました。この作者さんとボクは少なからず関係がありまして、ボクの名前はこの作者さんの作品の「アッちゃん」からとったとか母がいっていまして。いまさっきたまたまヤフーニュースを読んでいたらこの作者さんがお亡くなりになった記事が載っていました。「アッちゃん」の作者、と紹介されていたのでリンクを見てみると、「きかんしゃやえもん」作者さんでもあったのでした。なんだか不思議な気分でした。こうやって世界はつながっているのかなあ。久しぶりに実家へ帰って母とそんなことを話してみようかな、とふと思いました。

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著者プロフィール

一九二〇年(大正九)広島市に生まれる。四二年(昭和一七)九月、東京帝国大学文学部国文科を繰り上げ卒業。兵科予備学生として海軍に入隊し、海軍大尉として中国の漢口にて終戦を迎えた。四六年復員。小説家、評論家。主な作品に『春の城』(読売文学賞)、『雲の墓標』、『山本五十六』(新潮社文学賞)、『米内光政』、『井上成美』(日本文学大賞)、『志賀直哉』(毎日出版文化賞、野間文芸賞)、『食味風々録』(読売文学賞)、『南蛮阿房列車』など。九五年(平成七)『高松宮日記』(全八巻)の編纂校訂に携わる。七八年、第三五回日本芸術院賞恩賜賞受賞。九三年、文化功労者に顕彰される。九九年、文化勲章受章。二〇〇七年、菊池寛賞受賞。日本芸術院会員。二〇一五年(平成二七)没。

「2018年 『南蛮阿房列車(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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