ぞうさんレレブム (岩波の子どもの本)

制作 : ビネッテ・シュレーダー  矢川 澄子 
  • 岩波書店 (1978年9月21日発売)
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  • 7レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001151374

ぞうさんレレブム (岩波の子どもの本)の感想・レビュー・書評

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  • 小さくて短いお話ですけど、実は私はこの絵本に救われたことがあります。

    自分に自信が持てなくて、くよくよ悩んでいた時期。
    この小さい絵本が、「あなたはあなたでいいんだよ」と言ってくれたような気がしました。
    たとえ誰かに否定されたって、意見が違うことがあったって
    自分は自分、と思えればそれでいいんですよね。

    人間って人と違うと不安になったり、逆に自分と違う人を差別したり
    どうしてそんなに弱い生き物なんでしょうね。
    それはもともと群れで生活していた習性からなのかしら。

    レレブムも、他のゾウと違う自分の青い体の色を嫌悪していました。
    他のゾウみたいに灰色になりたい。
    あれこれ試してみるけど、最後にレレブムが気付いたことは…。

    よく小さい子が何かをねだるときに「みんなも持ってる」っていう、あれと似ているかも。
    大人になるにつれ、「みんなと違う」ことの方が
    はるかに素敵なこともあるって気がついたりするんですけどね。
    子供のうちは(精神的に、という意味も込めて)、それがわからない。
    だから群れてしまうのかな、と思います。

    言っときますけど、群れることは決して悪いことじゃないです。
    群れの秩序を守ってひとつの社会を守ることは大事なことでもあります。
    でも、その中にいてもしっかり自分を見失わないこと。
    他人も自分も否定しないこと。
    レレブムはそのことに気付いたんだと思います。(たぶん)

    時々私は自分を見失いそうになるけど、そんな時はこの絵本をそっと開きます。
    自分は自分。
    そう言い聞かせながら、私は今日も生きています。

  • 2010/12/1

  • 青いぞうのレレブムが体の色をかえようと奮闘する様子がほほえましいです。

  • 生まれたまま、あるがままが一番いいんだよねー

  • 色味の暗い本だけれど、物語の本質は深い。
    他者と違う自分の特性に悩みながら、最後には自分自身を受入れるお話。

  • 一見、暗い印象を持たれかねない絵ですが、その発色とシンプルなデザインはどこかひかれるものがあると思います。言葉の運びにはリズミカルな部分が感じられますが、欲を言えばもう少しなめらかだといいなぁと思いました。

    周りのぞうははいいろ。だけど、レレブムはあおいろのぞうです。みんなと違うのが嫌で、みどりのものをたべたり、白のものを食べたりそれはまるで自分の居場所を一生懸命探しているかのよう。

    わたしたちも普段色んな顔を持っている。家族の中でのかお、外に出た時のかお、友人と接する時のかお…。
    どれが自分にとって居心地が良いと感じられる場所か?それは、試行錯誤しながら見つけていきます。

    レレブムの色探しは、そんなわたしたちと重なる部分がある気がしました。

    最後には元通りのあおいろになったレレブム。それはきっと自分が心地よいと思える場所を見つけた冒険の旅の終着駅。

    わたしがそう感じられる色はさて何色なんでしょうか。

  • 自分が自分であることを受入れるのは
    難しいのかもしれない。
    あおいぞうがいたって
    みどりのぞうがいたって
    しろいぞうがいたっていいじゃない。

    単純な言葉、単純な絵、
    なのにとても豊かな絵本。

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