川はながれる (岩波の子どもの本 カンガルー印)

著者 : アン・ランド 掛川恭子

• 岩波書店 (1978年11月21日発売)

感想・レビュー・書評

[淳水堂さんの感想 · 2011年1月4日]

素朴で美しい絵本です。
山の小さな支流から始まった川が海に流れるまで。
動物の渇きを癒し、湖に留まろうするがやはり海を目指し、広大な海に混じることにより自分をなくすのではないかと不安になる。
そんなことはないんだよ、川は流れてきた全ての場所にいるんだよ…。
文章も絵も美しいです。

[baxさんの感想 · 2014年11月29日]

［　内容　］
北国の山奥にうまれた小さな川が、少しずつ太りながら海をめざしてひたすら流れ下るようすと周囲の移り変りを描き、川の一生を語ります。
淡々とした自然のドラマの中に命のひろがりを感じさせる絵本。

［　目次　］


［　問題提起　］


［　結論　］


［　コメント　］


［　読了した日　］

[メイプルマフィンさんの感想 · 2011年8月14日]

ストーリー自体はシンプルなんだけど、そのシンプルさが十分に引き立った、心和む絵本。
主人公は、川。山の奥、上流で「川」は生まれ、下りながらたくさんの動物と出会い、湖と出会い、町を抜け、海へ流れる…。そうして川は「一人前」になっていくのです。
随分昔、小学校の時に理科で川の流れを学習したけど、そこにこんな素敵なストーリーがあったとは…と新鮮です。水の一生を描いたものはあるけれど、こちらはあくまでも「川」。ロジャンコフスキーの絵も本当に素敵で、改めて、古典絵本の力を感じたのでした。
爽やかで、清涼感たっぷり。なかなか自然に触れ合う機会がないなという方は是非手にとって頂きたい！川のせせらぎ、鳥のさえずり、動物達の鳴き声が聞こえてきそうです。