- Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001155099
感想・レビュー・書評
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書評本で、平凡な女の子が特別な男の子に選ばれる、女子の願望マーヒーパターン、というのを読んで、ホントに同じ本を読んでいるのか、と思った。
これは、車持ちのハンサム、でも頭は、な男子に、遠くからイイなと思われているようなタイプの女の子が、里子に出されたさきで虐待にあい、吃音になって、感情をころし、世間一般の優等生になりおおせることで、なんとかやりすごしている男の子を正体を(彼は男なのに、魔女なのです)、一瞬で見抜き、選ぶ、お話です。
そして弟を救うために、魔女というまったく別の存在になることを選ぶ、勇気と冒険の話。
力を手に入れたあとは、自分を虐げた相手にいかに対するか、まで話が続くところが、サイベルと同じく、女子の立場でフェミニズムっぽいのですが、疑うことの重みに耐えられない、空想力を源にし、自分の血を流し、交換する、という魔女の力は、物語をつくること、その方法と生理とモラル、のようにも読めます。 -
【10/25】近図。季節の本(=魔女)。ローラ・チャーントは14才の女の子。弟のジャッコを救うため、魔女になって戦う。マーガレット・マーヒーは『魔女のチョコレートケーキ』が人気なのだけど、これは中学生以上向き。心の機微を理解するには、小学生には難しいかなと思うので。母親のケートが35才…の設定に、しばし固まる。
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マーヒーも好きなんだよなぁ。私が図書館で手に取った表紙のものはないようだ…残念。いつか買いたい作品のひとつ!!
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まことにYAでありますねー
自分は、今が一番って思って生きているので
昔のことを思い出すようなヒリヒリするような感じは
ちょっと辛いところもあるなぁ
嫌いではないんだけどねー
ちょっとファンタジーを期待していたのでありますが
ホラーな感じも(^^;
マーヒーって短編の印象が強かったから、意外でした -
読み応えはあったー
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しばらく前に読了。気になりつつも読みそびれていたもの。
マーヒーはあまり好きじゃないと思っていたのだけど、これはけっこうよかった。勧善懲悪的なところとか、恋愛オチ自体はあまり好きではないのだけど、それでも。ローラの「病」をひっそりと描く感じが好き。機会があったら何度か読み直したい。
…でも、どうも清水真砂子さんの訳はわたしと合わない、かも。 -
魔女である前に、人間です。
女の子であり、男の子。
女性であり、男性。
人間であることが、自然なんです。
しかし、人間であることに執着し過ぎた結果は、人間とかけ離れたものでした。
人間であることというのは、あり続けることではない。
消えるのも、また人間。 -
小学生の頃、ハリーポッターに感化されて外国の話を読みあさっていたとき、市立図書館で出会った本です。
ソリーとチャーントの掛け合いが大好きで何回も借りて読みました。小学生にはちょっと刺激的なところもハマった要因だと思います。
先日、やっと古本で見つけて読み返してみましたが、何歳になっても心がキュッとまります。
大人と子供の合間にいる2人の歯痒さと、大人に成長する一瞬を写真に納めたような甘酸っぱいっという表現がぴったりの話です。
手に入ら無くなる前に、もう一度であえて良かった。