愛蔵版 星の王子さま

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001155617

感想・レビュー・書評

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  • 「足るを知る」そんな気づきを与えてくれる、私の座右の書。砂漠に不時着した「僕」がちいさな王子様と出会う。そこで過ごした一週間。大人になって見えなくなっていた大事なことを、思い出させてくれる。【印象的な言葉】①ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない。②人間たちって、特急列車に乗ってるのに、なにをさがしてるのかもうわからないんだね。だからせかせか動いたり、同じところをぐるぐるまわったり・・・そんなこと、しなくていいのにね・・・

  • 愛蔵版を頂いたので読み返してみた。

    薔薇を大切な人とかさねながら読んだ。

  •  私の好きな本その①
     何が好きかと聞かれてもうまくは答えられないが、幼いころから大事にしてきた作品の一つ。
     ひねり出して、なんとか言葉を選ぶなら、雰囲気と言葉が好きだったのだろう。

    • kotonecchiさん
      子供の頃は長くて長くて珍問答の連続でさっぱりよさがわからなかったのですが、大人になると、本当に、この世になかったら困る名著です。美しいですよ...
      子供の頃は長くて長くて珍問答の連続でさっぱりよさがわからなかったのですが、大人になると、本当に、この世になかったら困る名著です。美しいですよ。心が。綺麗な気持ちだなぁ。大好きです。
      2023/04/13
  • しつこく「みんなこの本がいいっていうけど、良さがわからない」とある先生に言われ続けた本の内の
    一冊がこれです。
    中学の時に司書の先生に勧められて読んだ時は、王子が分かり合える友人に巡り会えた友情に、その捨て身の友情に感動したけど、その先生は、「そこじゃない、愛が切ない」と言い切ったのですが。

    〜あらすじ〜
    つまらない人生だな、と思っていた青年の飛行士が、砂漠に墜落し、王子様と出会うのだけども、その王子様は、自分を残して死んでしまうストーリー。
    出会った王子様は、自分の星にいるのが、しんどくなってしまって旅してて。色んな大人に会うけど、大人を冷めた目で見てて。中学時代自分もそうだったから、そこがあの時は王子とダブって見えたんだろうな。結局、王子様は自分を理解してくれる友達が欲しかったんだろうな。悲しくなるほど愛してたのに、両思いなのに、すれ違ってしまって、1人じゃ辛かったんだろうな。横暴な愛に疲れたのに、結局、愛してたんだよな・・。
    しかし、置いてかれた花に救いがない。
    王子様は、自分を理解してくる友に出逢えたのに。
    多分、当時も思った気がする。凄い先生に反論した気がする。
    思い合いながらお互いが息絶えるエンドが良いはずがない。思いあってるのに、二度と会えないなんて伝えられないなんて切なすぎる。切ないとこがいいっていってたけど、辛い

  • 人生で一番影響を与えてくれた本。
    大切な人からもらった特別な本。

    今を生きる子供たちに、
    子供の頃の気持ちを忘れてしまった大人たちに、
    そして何より、自分の子供に一番に読ませてあげたい本。

    星を見上げる度にそこに大切な人を探したくなる…
    雨の匂いで元気になれる…

    そんな小さい幸せを大切にしたくなる本。

  • 内藤濯さんの翻訳が好きです。
    星の王子さまと出会ったのは中3のとき。
    その後の人生でどんなときも支えられ、婚約指輪には薔薇と星を彫ってもらいました。
    星の王子さまミュージアムも寄居PAもなくなってしまいましたが、ずっと大好きです。

  • だいぶ間をあけての再読。何年ぶりだろう。

    今まで「ほんとうに大切なことは目には見えない」とか、頭では理解してたけど、いまひとつぴんときていなかったような。でも今回は、なんだかぐわんと胸をゆさぶられてしまった。

    いったい何歳になって理解してるのよ、という。
    でも、名作ってそういうものなのかもしれない。たぶん、ささやかながらいろいろと経験を重ねたこととひびきあうんだろうな。

    内藤濯さんの訳は、古めかしいけれどもリズムがよくてするすると入ってくる。ただ、今の子どもたちにはさすがに伝わらないだろうという言葉も多いので、選り取り見取りの新訳のなかから選んでほしいです。うち、河野万里子版があるはずなんだけど見あたらない。どこだろう。

  • 初めて読んだのは幼稚園の頃。
    なんだか可愛くない絵だなぁ、と思った記憶がある。
    王子様、白目だし、と。
    ウワバミの絵も当時は意味がわからなかった。
    小学生の頃にはテレビでアニメ版もやっていたような記憶が。
    大人になって再読。
    「モモ」や「不思議の国のアリス」よろしくやはりこの本も大人の社会の風刺の面が。

  • 知人に勧められて読んだ作品。なんだか色々と考えさせられた。特にバラとのくだりが印象的。王子さまの星にどこからか種が飛んできて、一輪のバラが咲いた。王子さまは一目惚れした。バラはとても自分を貫くタイプで、王子さまはそのわがままなバラに対して嫌気がさしていた。旅に出ることに決めた王子さまに対してバラは今まで隠していた本当の気持ちを打ち明ける。(好きだったから意地悪言ってた。ツンデレかわいい)顔を隠しながら突き放すようにお別れを言ったのでした。
    旅を続け、7番目地球でキツネに言われた一言により王子さまは自分の星に帰る事を決めた。それは…蛇の毒によって肉体を捨てて星に帰るということだった。バラとの「約束」を守るために…
    これは…定期的に読みたい作品だ…作者が伝えたいメッセージを再読して拾っていきたい。

    ベストフレーズ
    キツネの言葉
    「心で見なくちゃ、物事はよく見えないって事さ。肝心な事は、目に見えないんだよ。人間っていうのは、この大切な事を忘れてるんだよ。だけど、あんたは、この事を忘れちゃいけない。面倒見た相手には、いつまでも責任があるんだ。守らなければならないんだよ、バラの花との約束をね…」

  • 最初に読んだのは小学校高学年の頃だったかな。ときどき読み返して、安心する。この本で心をうたれるうちは、まだ自分は大丈夫。

  • メッセージ入りで生まれて初めて贈られた本。
    (3歳になる前)

    確か小5、6年で読んで、よくわからず、
    中学に入って読んで、わかったようなわからないような。
    20代でなんとなくわかるようになった気がした。
    30代で誰かにプレゼントしたことがあったかも。

    また、読もう。

  • おとなになりたいってずっと思ってたけど、ほんとのおとなになるって難しいことなんだろうな。と思いました。
    いま読めてよかったです。

  • 小さい頃からずっと耳にしてきたけれど、結局今に至るまで手に取ってこなかった。いざ読んでみて、これまでなんで読まなかったんだろうと後悔している。笑


    大人風刺というか、現代風刺というか。。。でもそれが嫌味なく、すぅっと心に刺さるのがとても気持ちがいい。
    『本当に大事なものは、目に見えない』という普通の小説に出てきたら鼻で笑ってしまうだろう言葉もじんわり響くのが不思議。

    また仕事で疲れた時に読みたいな。大事なものを見失わないように。自分が何を大事にしたいのか、それを思い出させてくれるから。

    『・・・でもそんなのは人間じゃない。キノコだ!』の一節がとても好き

  • 2024年「星の王子さま」読了。まともに読んだのははじめて。とても有名な作品だけにバイアスもあるのかもしれないけれど、独特のテンポで、ずっと悲しげで、ずっと深い意味が隠されているように感じる一冊。

  • 本当に大事なものは、目には見えない。

    色々なところで聞き覚えのあるようなフレーズだったが、この本が1番説得力があるように感じた。
    美しく見えるのは、そこに見えない何か(お宝)を探しているから。

    また、なんでもないようなものでも、自分が時間をかけて扱ったものこそ・時間をかけるほど、大切なものになっていくということ。ものに大切な意味を見出すのは自分。当たり前のように思っていたけど、改めて納得がいった。
    そんな大切なものが一つでもできれば、(それまで何とも思っていないようなものでも)それに関連・似たものに触れる時に、素敵な気分、考えができることを教えてくれた。

  • 「心の片隅で一人ぼっちだった王子さまへ」

    星の王子さまはきっと、誰の心の奥にもいると思う。
    でも、彼が姿を現すことはまずない。
    みんな、大人になってしまったから。

    子供の頃に大事にしていたものは今ではガラクタに見えるし、もはやどこに行ったのかも分からない。
    でも昔、あの時期のあの瞬間は確かに大事にしていたものや想いは、きっと心のどこかにある。
    でもそれが大人になるにつれ、次第に色とか輝きとか、色んなものを失っていく。

    別に大人になることが悪い訳じゃない。
    だけどなっていく過程で、人は何か大事なことを忘れていたんじゃないかなと。
    だって、
    年齢、性別、学歴、年収、職業、容姿。
    とか、わかり易い物差しだけで、大人が人や世界を判断するのって、ちょっとあんまりだ。

    自分も趣味のこととか好みの相手の話になったら、
    「道端に咲いている小花を愛でるような人」
    とか、
    「こう、ずばーって渋い感じのパンツがいい」
    とか、
    そんなことは言わないし、言えない。
    「スタイルがいい人」
    とか、
    「〇〇ってブランドの新品のパンツ」
    とか言うに決まっている。
    大人と子ども、どっちが良くて悪いとかじゃない。
    でもあの頃確かに感じていた、想いや、気持ち。
    これを忘れて、今まで来たなっていう感じがする。

    ちょっとここらで深呼吸。
    あの頃の気持ち戻って、心の星の王子さまの声に耳を傾けてみようかな。

  • 小学生の頃に母に読んだ方がいいと勧められたものの、最初からついて行けず最後まで読むことはなかった。22歳になって読むと大切なものは目に見えないという言葉が心に沁みる。肩書きとかお給料とかそういう目に見えるものではなくて、本当に大切なのは心の充足感なのだなと思った。

    「こころで見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは目に見えない。」
    信頼している人と一緒にいる時の安心感、充足感は当たり前だと思ってしまうけど、その信頼関係は簡単にはつくれない。

    仲良くするにはしんぼうが大事。分かり合えないと思ってしまうこともあるが、辛抱が足りなかったと反省した。

    自分が大切に思ってる人はその人のために労力を割いたから。自分のために何かをしてくれる人を大切にしたい。

  • 様々な出会いと別れの話
    私はバラの花との別れが印象的でした。
    またバラに会って愛してあげられてたらいいな
    めんどうをみたあいてを、いつまでも守らなきゃいけない責任がある…
    深いな…キツネ

  • 大切なものは、目に見えない。

  • ずっと忘れていた大切なものを思い出した気持ちになった

  • 「はじまりの本」です。
    人生で大切なことは何なのか、考えさせられる本です。一度立ち止まり、ゆっくり考えたいときに読んでみてください。

  • 作者の書いていることの意味が分かると、そこから面白くなっていきました。(最初は眠くなりました)
    最後のシーンがじわっときて物語としてもとても素晴らしい作品ではないかと思います。

  • すごく面白かった!
    違った視点での考え方があってなるほどと思わされた
    私は、まだ中学生だけど40代くらいにもう一回読みたい

  • たいせつなものは目には見えない。
    端から見れば同じような何十万の花でも,時間を割き関わり合った花は,自分にとって唯一の特別な花になる。
    こころでみなくちゃ,ものごとはよく見えない。
    そして、さがしているものは、たったひとつのバラの花のなかにだって、少しの水にだってある。

    童話のような語り調ながらも、忙しなく生きる大人達にこそ読んでほしい、優しくもはっとさせられる一冊。

  • 大人のための本といって過言じゃない。
    大切なことはなにか、童心を思い出して考えさせてくれる本です。
    「あんたが、あんたのバラの花をたいせつに思っているのはね、そのバラの花のために、ひまつぶししたからだよ」はっとした言葉を引用させていただきました。

    はっとする言葉が無理なく、しかし濃密に並んでいるからこその名作なんだと思い知らされました。
    ほっこりさせてくれるイラストも相まって、手元に一冊置いておきたいものです。


  • 薔薇の花の喩え

  • 本棚の整理をしていて改めて手に取ってみた。今読みかえすと挿絵も文章もなんともしみじみ美しい。

  • サン=テグジュペリ(1900‐44)生誕100年記念。世界中で愛読されている不朽の名作を、アメリカで出された初版本にもとづいて改訂した新しいエディション。巻末には、ニューヨークのモーガン・ライブラリーに所蔵されているサン=テグジュペリの草稿やデッサンの中から選んだ素描(淡彩)6葉もあり。

    今までに2回(中学生のときと、大学生のとき)、読んだことはあったが、漫画『図書館の主』に登場していて、再読したくなったので、読んでみた。
    学生時代に読んだときとは、また違う印象。
    こども向けに、簡単な言葉で書かれているのでスラスラと読めてしまうけど、仕事や家事に忙殺されて意識を向けていられないことに、気づかされる。
    大人の自分が優先していることは、こどもにとってはくだらないことなのかもしれない。
    自分が子どもだった頃のことを思い出して、息子と向かい合う時間が必要かもしれないと考えた。

  • しくじり先生を見て読みたくなった本
    解説聞いてからだったためなるほどなぁと読めた

A.deサン=テグジュペリの作品

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