イップとヤネケ

  • 岩波書店
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001155730

感想・レビュー・書評

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  • とても素敵なお話と絵。

    こういう絵が一番、好きなんです。

  •  私はポストカードを集めていて、その中に文房具屋さんで見つけた黒いシルエットで描かれた男の子と女の子のポストカードがありました。とてもかわいらしいこの絵、『イップとヤネケ』というオランダの児童書に描かれた挿絵だったんです。
     イップとヤネケはお隣同士。ある日女の子ヤネケが男の子イップのお隣に越してきてふたりは友達になります。そしてふたりは一緒に遊びます。動物に会います、りんごを拾います、アイスクリームを食べます、冬が来ます。書かれているお話はとても身近なことばかり。特別な事件も危険な冒険もありません。ここはありのままの小さな子供の世界です。
     時々児童文学を読んでいて“はっ”とすることがあるのですが、何でこんなに子供の気持ちや考え方を的確に切り取れるんだろう?と思わせる作家に出逢うことがあります。著者のシュミットさんもまさにそんな作家といえるでしょう。特に事件の起きない子供の世界の中にいるこのふたりの小さな子、イップとヤネケには日常の一つ一つがとても生き生きしていているのです。客観的な表現で書かれていますが、淡々とした中にとてもあたたかく見まもっているような優しい雰囲気があって、思わずほほえんでしまいたくなります。
    『イップとヤネケ』は原書から選んだ42点の短編集だそうです。原書にはもっとたくさんの短編があるようなので、そちらも翻訳され刊行されることを期待しています。
     最初に挿絵のことから書きましたが、子供の頃に印象に残っているお話には、印象に残る挿絵が付いていたりするものです。『イップとヤネケ』の挿絵はまさに印象的。一つ一つのお話も短めなので、夜寝る前に挿絵を見せながら、お子さんに読んであげるなんて素敵じゃあないでしょうか?

  • オランダのお話。まず装丁がかわいい…!このタイトルの書体がなんてかわいいんだろう!冬野さほをもしご存知でしたら、漫画をそのまま文字にした感じ。子供の見た世界を感じられ、全てがほほえましいです。ハリネズミが庭に遊びにきたり、羊にもこもこちゃんと名づけたり、なんて素敵なんだろう!!新聞で連載していたようで、この本にまとめてあるのはほんの一部なのだそう。もっと他にも読んでみたいです。

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