スカイラー通り19番地

  • 岩波書店 (2004年11月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784001155747

みんなの感想まとめ

テーマは、自分らしさや子ども時代の大切さを再認識することにあります。物語の中で、主人公が抱える葛藤や成長を通じて、読者自身も自らの過去や現在を振り返る機会を与えられます。特に、表紙の薔薇は一見不思議に...

感想・レビュー・書評

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  • なぜこんな薔薇の表紙?と思って読みはじめましたが。。 これがなくちゃ!

  • 子どもの時代にもっと自分らしさを大切に思えていたら・・・と思う。今だからわかるのだろうけれど。

    マーガレットのような気持ちを自分も持っている気がするのに、今はナイロン糸の糸巻みたいにきつきつに巻かれている自分に気づくこともある。
    らくになるためにいっぱい手放してしまったから。

    カニグスバーグの作品の中には、私にとって忘れちゃいけないものが沢山つまってる。

  • こちらもしばらく前に読了。実はカニグズバーグを読んだことがなかったので、手始めに。
    軽妙でユーモアを感じる文章は、ファンが多いのもわかるなぁと思う。芯を感じる文章は、けっこう好き。ちょっと気になったのは、どうしても勧善懲悪の図式へとむかってしまう点。塔に起こったアクシデントに共感しつつ、でも、そういう「芸術」を強調する姿勢には、最後までどこか違和感を覚えたままだった。
    はじめと終わりを合わせて読むと、そういう「時代」を描き出したかったのかなと思ったりもするのだけど、でも本筋を読んでいるときはあまりそういう色を感じなかった。それとも、アメリカの子が読んだらそういうふうに思うのかしら。

  • サマーキャンプ仲間にいじめられようが、型にはめて理解しようとする大人達の口撃にも感情的にならず、どこか1歩引いて冷めているような、でも自分にとって大切なことは何か?をしっかり持っている女の子マーガレット・ローズ。無理解な大人達への彼女の返答は「できればしたくない」
    そんなマーガレットを大切に慈しむふたりのおじさん。頑固でいつも言い合いばかりしているけどユーモアたっぷり、といったいわゆるキャラの立った個性の強い登場人物たちが織りなす「思い出の大切な塔」をめぐる物語。
    それぞれがバラバラに動いていた人物が徐々に塔を中心に関係を深めていく過程は驚きです。もうページの残りも少ないのにどんな結末になるんだろうと最後までイッキ読みでした。
    カニグズバーグの他の作品も楽しみです。

  • 『ムーンレディの記憶』を読んだ時、その登場人物が、こちらの作品にも出ているということを知って、続けて読んでみることに。

    主人公マーガレットが大変窮屈なサマーキャンプに参加し、古参のメンバーグループから、いじめを受けるところから始まる。泣いたり、いじけたりすることなく、正面から闘っていくマーガレットが勇ましいが、実際には、なかなか一人でここまで立ち向かえる子どもはいないのではないか、と思う。
    大好きな叔父たちに迎えに来てもらうと、今度は庭に立つ大好きな三つの塔が倒されるかもしれないという難題があることを知り、今度はそれに抵抗していくことになる。
    大人たちから知恵をもらって、塔の所有権を叔父から買い取ったり(3ドルで)、投に立てこもったり、立ち退きと取り壊しを拒むうちに、大人たちがメディアを使って移転して保護する対策を取っていく…。

    一つ、うまく理解しにくかったのは、最初のキャンプでいじめを行った少女たちと女校長が、この塔の取り壊し反対に参加してくること。ジェイク(マーガレットの天井にバラの絵を描いてくれる、用務員。校長の息子)に説得されるわけだが、そのあたりの考えを改めていく(?)流れがピンとこなかった。何か、日本と違う部分があるのだろうと思うが、伝わってこなかった。原文からこうなのか、翻訳の問題なのか…。

    でも、主人公のマーガレットには感情移入しやすく、全体的には読みやすく、あっという間に読み進められた。面白かった。

  • 『ムーンレディの記憶』と同じ人物が出てくるというので手に取った。順序が逆になってしまったけれど、登場人物の過去を知るのは面白かった。もっと若い、ピーターたちが子供の頃の話もあれば良いのに。意外だったのは、ピーター達の世代は主役ではなく、その一人、ナオミの娘、マーガレット・ローズが、大叔父たちが作った塔を守る話。でも、塔が登場するのはちょっと先。まずは、彼女が夏休み、両親の不在中に参加したキャンプから救出されるところから始まる。不快なはずのいじめの話だけれど、聞き手のアレグザンダーのキャラクターもあって、ユーモラスに感じられる。12歳の少女と、彼女を応援する人たちが、それぞれに個性的で面白かった。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • マーガレット!!
    『13才の沈黙』に出てきたマーガレット姉さんが子どもの頃の話で、もう言葉にならない。尊厳の象徴である「塔」を、その尊厳の体現であるマーガレットが守る戦いなんだ。

  • 永く大切にしてきたものを情熱的に守り続けることの素晴らしさ。対照的に、変わり行くことの素敵さ。
    頑固は悪いことじゃないんだよね。
    わたしもわたしの人生を、一人称で闊歩しよう。
    マーガレットみたいに。

    それにしても、天井を眺めながらマーガレットのベッドに寝ころびたい!

    個人的な思い出として、昔、従姉妹んちのトイレの壁一面に子鹿のバンビが描かれていて、従姉妹んちのトイレが大好きだった。
    描いたのは、寡黙で優しい、絵の上手い叔父。
    今はもう人手に渡ってしまい、おそらく残ってはいないけれど。

  • 1979年の『影』で「バートとレイ ウィリアムの話」を書いて、この話を書いて、そして2007年に『ムーンレディの記憶』を書いたカニグスバーグ。
    20数年まえに書いたエピソードをふくらませて2作。その間に大事に温めていたのか、思い出したのか(これはなさそうだな)、気になる。
    スカイラー通りのあるエピファニーは『ティーパーティーの謎』に出てくるあのエピファニー高校のあるところ?
    主人公マーガレットがおじさんたちの「塔」を守るために助けを求めたのはあのシボイガン芸術研究所のピーター・ヴァンダーワールとアメディオの母になる予定のロレッタ・ベヴィアクア、そしてマーガレットが恋していたジェイコブ・カプラン。
    こういう仕掛けはわくわくする。

  • 主人公とおじさんたちがものすごく好きです

  • 少年少女のときに遊んだ人や仲良かった親戚と、現代ではどのぐらい会いますか。僕はまったく会うことはありません。いま考えるとひどく悲しい出来事です。郷愁と懐古。時代。子供時代。もしタイム・マシーンがあるならば・・・。

  • 女の子たちが加勢に来た時は,おもわずにやりとしてしまった。

  • ここにレビューを書きました。

    http://blog.goo.ne.jp/luar_28/e/8b5ab6084129714a6139c035b9223609

  • 8日初見。     

    タワーはせいぜいマーガレットの背丈くらいかと思ってた。意外と高いのね。     
    海外の携帯電話はまだ微妙なんだって。少なくとも、日本の程ではないらしい。流石、どうでも良いことに力を入れる日本だよね。それにしてはすぐ壊れるけど。

  • マーガレットの行動力と思いの強さがとても好き。淡い恋心を抱いたその可愛らしさが凄い良く出ていてとても好みですv
    塔を守るため、立ち上がった人達の物語。
    余談ですが、子供と叔父という設定で映画、「ウォルター少年と、夏の休日」が浮かんでくるのは私だけでしょうか?(笑)流れも設定も同じような気がします。まぁ、どっちも好きなんですがね!

  • カニグズバーグの作品を読むと丁寧に生きたくなる。今回も素晴らしいです。読んで良かったし買って良かった。真夏の微風が塔を撫でてゆく光景が目に浮かぶよう。美しい映画を観終わったような読後感です。
    自分らしさを損なわずに生きるのは本当に厄介なもの。そういった難しい状況に「無服従」で立ち向かうマーガレット・ローズ・ケインに拍手を送りたい。

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著者プロフィール

(かねはら・みずひと)
岡山市生まれ。法政大学名誉教授。翻訳家。ヤングアダルト小説をはじめ、海外文学作品の紹介者として不動の人気を誇る。著書・訳書多数。

「2026年 『バッファロー・ドリーマー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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