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Amazon.co.jp ・本 (88ページ) / ISBN・EAN: 9784001155822
感想・レビュー・書評
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ハンサムなワーママであり、「世界一強い女の子」の生みの親…
先月は何冊かリンドグレーン本を読んだのだが、彼女の生まれ育った環境…つまり原点にはまだ触れていなかった。
リンドグレーン氏の幼少期を絵本形式で追ったものだが、どちらかと言うと書き言葉は、ジュニア以上向けのような気がする。
後半では、氏ゆかりの地を写真で巡ったり、幼少期以降の人生についてページが割かれていた。(それによると、ハンサムになり出したのは、15歳を過ぎてからのようだ)
氏の育ったスウェーデンのスモーランド地方は、肥沃な土地ではなく、わずかなものを最大限に生かす土地柄だと、昔どこかで読んだ。
そのため同地方出身であるIKEAの創業者は、客自身がDIYで作る家具を販売するスタイルを展開したという。それを知って以来、「リンドグレーン氏の故郷=寒村」という図式が、私の中で確立されていた。
しかし(少なくとも)本書を紐解いてみれば、どうだろう?牧歌的で、子どもたちの遊び場が沢山あって、困窮した様子がまったく窺えない。ご実家が農業を営んでいたおかげで、食料にも恵まれている。(しかし非農家のお家は、食料が乏しかった模様…)
「わたしたちは、遊んで、遊んで、遊び暮らしました。遊び死にしなかったのが不思議なくらいです」(P 13)
いや、ほんとそれ。と言うのも彼女は、遊びの中で何度も九死に一生を得ていた。
木登りや屋根の上に登ることは、日常的に当たり前。捕まえたミミズを兄と「半分こ」して食べる。屋根裏の窓から避難ロープを伝って下りるも、仲間が手を離したせいで転落する。(血を流しながら、そのまま薬局へ運ばれるという流れ) 天井の梁から干し草の山にダイブした拍子に農具に指を引っかけ、何針も縫う怪我をする。etc…(まだエゲツない事故が残っています)
ピッピの「”地面に降りません”ゲーム」やその他リンドグレーン作品の元ネタになった遊びや出来事も多かったけど、それらも一歩間違えるとアクシデントに繋がりかねない。現代の親目線でヒヤヒヤしたし、さすがに命知らずにも程があるって…。
一方で、物書きとしての片鱗も伺える。
年上のお姉さんが読んでくれたおとぎ話に夢中になった。学校に通い出してからは読書が大好きになった。中等学校時代には、書いた作文が地元の新聞に掲載された。
本に関しては、結構可愛らしい一面を見せてくれているんだよね、リンドグレーン氏。
クリスマス当日まで読むのを許されなかったプレゼント本を、我慢できずに眺めたり、匂いを嗅いだり…。『赤毛のアン』に影響されたのか、親友と永遠の誓いを立ててみたり…。(本文では「義姉妹の約束」と称されていて、何と互いの指先を切って血の契りを交わしたイラストが掲載されていた…!やっぱ、イカつっ!!)
「わずかなものを最大限に生かす」…すなわち、与えられているものを最大限に生かすってこと。
ここの子供たちは、与えられた環境を生かした楽しみを次々に生み出す天才だった。やっていることは無謀なんだけど、それでも楽しみが毎日のように湧いてくるから、全然退屈しない。
そりゃ、心が豊かになるわけだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今更ながらですが、リンドグレーンを読み始めました。
子どもの頃、ピッピを読みかけたものの、どうも合わなくて、
即投げました。
でも、やっぱり気になって・・・半世紀ぶりに手に取ったのがコレ。
素晴らしすぎて涙が出ました。
大人が大人として子どもに向き合い、子どもが子どもとして居られる。
そんな、ごく当たり前のことが、とても幸せで、
贅沢なことのように思えて・・・涙。
著者プロフィール
石井登志子の作品
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