クローディアの秘密・ほんとうはひとつの話 (カニグズバーグ作品集 1)

  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001155914

感想・レビュー・書評

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  • メトロポリタン美術館に行くので、そのまえに
    思ったよりも惹き込まれなかった。好きなジャンルなはずなのにな。
    でも美術館に家出っていうテーマ自体がわくわくしました。

  • クローディアと弟のジェイミーが家出し美術館に隠れてミケランジェロの天使の彫像と出会い、そこから素敵な出会いと出来事に遭遇します。
    ほんとうのひとつの話は短編もの。
    大人が読んでもとても楽しいものでした。

  • クローディアの秘密
     さし絵 E・L・カニグズバーグ
    フランクワイラー夫人の手紙
     わたしの弁護士、サクソンバーグさま
    からはじまる物語
    お家の中で不公平な扱いを受けていることが不満で家出の計画をたて、
    三人の弟うちの下から二番目で、おこずかいをしっかり貯め込んでいるジェイミー(九歳)を仲間に選び
    ニューヨーク市のメトロポリタン美術館へ言えてるするクローディア(十二歳にひと月たりない)のおはなし
    メトロポリタン美術館で過ごすうち、ミケランジェロの作品かもしれないと話題になっていた天使の像について調べはじめたクローディアとジェイミー。クローディアはどうしても、天使の像の秘密を知りたくて、残金を全て使い果てして、天使の像をオークションに出した元の持ち主のフランクワイラーさんに会いに行く。
    クローディアは、天使の像の秘密に辿り着けなければ、家出前の自分のままであると、何かを成し遂げて、家出前の自分とは違うという思いに達したかった。

    フランクワイラーさんに教えてもらった、天使の像の秘密は、とても素敵なものだった。

    それから、フランクワイラーさんの弁護士は、実は、クローディアとジェイミーのおじいちゃん。

    ほんとうはひとつの話
     ジェイソンを招ぶ さし絵 M・メイヤー
      誕生日に、読書障害のジェイソンを招んで…
     流星の夜 さし絵 L・シンデルマン
      三十三と三分の一年に一度の流星をおばあさんと観に…
     デブ・キャンプ さし絵 G・パーカー
      デブ・キャンプに参加したクレアラ、金曜日の夜にしかこないカウンセラーのミス・ナターシャ
     ママと天国の真珠の門のこと さし絵 
    G・E・ヘイリー
      バス通学をはじめて、いまは画家のママのお話し

  • さすが!と思った1冊。
    家出をしたクローディアは、家に帰るからには「違った自分」にならないと帰れないと思います。
    どうしたら、「違った自分」になれるのか。
    それは、「秘密をもつこと」
    秘密をもつということは、「わたしだけが知っている」ということ。
    「わたし」という存在の独自性を証明すること。
    アイデンティティの確率と深く関わること。
    難しい説明だけど、10代の頃「親に内緒」をもつ甘美な気持ちを思い出します。

    もう1編「ほんとうはひとつの話」もムムッ!とさせます。

  • 小学校高学年のときかな?母親が選んで買ってくれた本。
    家出→メトロポリタン美術館に潜伏 というシチュエーションだけでもう興奮。何度も読み返した大好きな作品。クールなクローディアにあこがれたもんでっす。
    大人が読んでも楽しめる上質な児童文学のひとつ。

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