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- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784001156058
感想・レビュー・書評
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きょう読み始めて先ほど読了。なんか最近岩波のこの「世界の青春ノベルズ」シリーズが多いな。
静かで、密やか。視点が同じ段落内でもころころ変わるのがちょっと読み難いけれど、すっとなでていくような描写の仕方は嫌いじゃない。でも、その凪に物語自体も呑み込まれた感じで、想定内の大人なおじさまとおばあさま、子どもから大人へ階段を上がってしまった少女、というお定まりのままだったのが残念。YAというより、少女小説といわれた方がしっくりくる印象。マッジはやたらと頭の良い子、という設定がはじめに出てきて、終わりの方でも少し引き合いには出されるのだけど、マッジの両親のことがほとんど描かれないからか、中盤を読んでいてもその設定の意味がいまひとつ伝わってこなかった。続編への伏線という感じもあまりしないし、そうだとしても個人的にはもう少し描き込んでほしかったな。
訳が現在形なのも読み難くて気になったのだけど、訳者あとがきをみたら、どうも原書がそのスタイルなもよう。日本語にしてしまうと、その効果がずれてしまうのかしら。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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