だれが君を殺したのか (世界の青春ノベルズ)

  • 岩波書店 (1983年5月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (204ページ) / ISBN・EAN: 9784001156119

みんなの感想まとめ

心の葛藤や不条理をテーマにした物語が展開され、主人公の少年は友人の死を通じて深い内面的な旅を経験します。この作品は、無関心や悪感情の持つ意味を問いかけると同時に、少年時代の複雑な感情を描写しています。...

感想・レビュー・書評

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  • 心理学者の河合隼雄さんの数多くの著作の中でこの本が出てきます。大人の児童書として、家族と性を考える参照本としてです。(大人への児童文学の招待(上)、こどもの宇宙、カウンセリングを考える(下)、対話する家族、こころの子育て、教えることは寄り添うこと など)
    中でも「大人への児童文学の招待(上)」は講演録なんですが、この本の40ページぐらいをさいて、紹介しています。

    しかし、68歳の私には、その文学としての良さが理解できませんでした。読む前から教訓をもらおうとする姿勢が問題なんだと思います、感受性が中学生でないとダメなんかな~。(^_^;)

  • 無関心であることは罪だが、悪感情を抱くこともまた愚かしい
    そんなふうに思わせられる話
    けれど、君だって誰かを殺したかもしれないじゃないか

  • 恐らく、彼は周りの人間に殺されたのではないだろうか。
    直接的な意味での殺人ではなく、間接的な、本来なら自殺なんて
    できやしない臆病な少年に自ら身を投げるような行動をさせたといった
    意味合いでの殺人だ。
    彼の言葉を使うなら「群衆」たち、そして頑なな父のソレが彼を殺したのだ。

  • 途中までは『デミアン』や『車輪の下』を思い出す。それを現代に焼き直した(悪く単純化して言えば)「青春苦悩小説」なのかと思いつつ読んだ。

    ただ本書、最後の「残酷さ」が良い。

    「子供の論理」の対象化がすごく効果的に、かつ「大人の論理」を持ち込むだけの単純な方法ではなく行っている。あまりに見事な対象化が残酷に感じられて、さらに小説がどう進むのかと気になったところで終幕。

    個人的に「対象化」を受け入れられるかどうかは別として、この「暴力的」とも言える「残酷さ」が、すばらしい「迫力」を感じさせてくれる。

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著者プロフィール

1930年広島に生まれる。マールブルク大学で宗教美術史を学ぶ。ドイツの児童文学・絵本の翻訳に、『いつもだれかが…』『彼の名はヤン』(徳間書店)、『あのころはフリードリヒがいた』(岩波書店)など多数。

「2018年 『熊とにんげん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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