だれが君を殺したのか (世界の青春ノベルズ)

制作 : Irina Korschunow  上田 真而子 
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001156119

感想・レビュー・書評

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  • 恐らく、彼は周りの人間に殺されたのではないだろうか。
    直接的な意味での殺人ではなく、間接的な、本来なら自殺なんて
    できやしない臆病な少年に自ら身を投げるような行動をさせたといった
    意味合いでの殺人だ。
    彼の言葉を使うなら「群衆」たち、そして頑なな父のソレが彼を殺したのだ。

  • 途中までは『デミアン』や『車輪の下』を思い出す。それを現代に焼き直した(悪く単純化して言えば)「青春苦悩小説」なのかと思いつつ読んだ。

    ただ本書、最後の「残酷さ」が良い。

    「子供の論理」の対象化がすごく効果的に、かつ「大人の論理」を持ち込むだけの単純な方法ではなく行っている。あまりに見事な対象化が残酷に感じられて、さらに小説がどう進むのかと気になったところで終幕。

    個人的に「対象化」を受け入れられるかどうかは別として、この「暴力的」とも言える「残酷さ」が、すばらしい「迫力」を感じさせてくれる。

  • 図書館の児童書コーナーで偶然見掛け、タイトルが気になり手にする。主人公の少年の友人が死亡した。彼はなぜ死んだのか。彼の死は何を意味するのか。少年の心の揺れと葛藤を描くことで、誰もが感じる少年時代の不条理さについて、少年自身と大人の両方の視点から読者に問いかける。児童向けというよりヤングアダルト向けであり、抽象的で教示的な内容も含むため、読者を選ぶだろう。

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