ムーンレディの記憶

制作 : E.L. Konigsburg  金原 瑞人 
  • 岩波書店
3.67
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本棚登録 : 65
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001156249

作品紹介・あらすじ

転校生のアメディオは、ウィリアムといっしょに、風変わりなゼンダー夫人の大邸宅で家財処分の仕事を手伝ううちに、モディリアーニのヌード画を発見する。ところがその絵には、過去から現在にわたる驚くべき真実が隠されていた。

感想・レビュー・書評

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  • 転校生アメディオは「透明人間」であることをやめるために「発見」をすることを望んでいた。
    ある日アメディオは、隣家のゼンダー夫人「アイーダ・リリー・タル」の大邸宅で家財処分の仕事をするウィリアムとその母親の手伝いをすることになる。

    アメディオの父親とアメディオの名付け親ピーターは、「あの」スカイラー通り19番地の三つの塔を守る運動をしていた!という設定にしびれる。

  • とってもよかったです

  • アメリカのサンマロという町に転校生としてやってきたアメディオ。
    そこでできた親友ウィリアムとその母親の仕事(家財の鑑定&処分)
    を手伝うようになる。そのとき請け負っていた仕事はアメディオの隣
    に住む、元オペラ歌手で裕福な(だった?)ゼンダーさんの家財処分。
    このゼンダーさんが風変わりな人で、振り回されながらもいろいろと
    考えさせられたりもして毎日を過ごす。
    そんなある日、本棚の奥に隠されたように置いてある一枚の額絵を
    見つける。その絵に不思議と惹きつけられるアメディオ。
    その絵について考えていくうちに、名付け親のピーターやその両親
    をめぐる過去が絡んでいるのではないかと気づく。
    最後にはその謎、秘密が解き明かされていくのだけれど、それが
    とても切ない、悲しい。第二次世界大戦の負の部分。
    たくさんの複線が張られているみたいで、きっとたくさん見落としてる
    から、これ以上書けないのだけど…。
    でも、今でもたまに「○○の行方不明だった絵が△△年振りに発見!」
    なんていうニュースがあるけれど、そういった絵には、この話と同じ
    ような過去が秘められているのではないかしら?と思ったのでした。

  •  主な登場人物は、転校生のアメディオ、同じミドルスクールに通うウィリアム、隣人でウィリアムの母に家財の処分を依頼しているゼンダーさん、名付け親でシボイガン・アートセンターの館長・ピーター。
     ナチスドイツの時代、近代芸術作品が“退廃的である”と押収された過去があった。ピーターは、それらの作品を集めた展示会・「禁じられた過去」展を企画していた。ウィリアム母子の家財処分の仕事を手伝っていたアメディオは、モディリアーニの絵を発見する。この絵に隠された秘密とは…!?

  • カニグズバーグは好きで全部読んでいるけど、この本は読みすすむのに時間がかかった。相変わらず理屈っぽいといえばそれまでなのだけど……。物語というよりも、人間関係の微妙な機微とか、空気とか、自分の立ち位置のようなものがすごく大きなウエイトを占めていて、だから「ここ原文ではなんて書いてあるんだろう」といちいち気になってしまうのかもしれない。やな読者。

  • ここにレビューを書きました。

    http://blog.goo.ne.jp/luar_28/e/0be4036335dfd0ae50847394a86840be

  • 原著発行年2007年

  • 思っていたよりも奥行きのあるストーリーでした。
    読み終わった後、「ほぅっ」と満足のため息。

    主人公・アメディオは夢を持っていました。
    その夢とは、ラスコーの洞窟壁画を発見した少年たちのように、誰もが気づいていないすごいものを自分の手で発見すること。
    ある日アメディオは、友人のウィリアムと一緒に、元オペラ歌手のゼンダー夫人の家財処分を手伝う中で、1枚のヌード画を見つけます…。

    物語の背景には、第二次世界大戦時、ナチスドイツによる芸術の迫害があります。
    ナチスの認めたもの以外は、「退廃芸術」とされたのです。
    物語の背景が明らかになるにつれ、ぐいぐいストーリーに引き込まれていきます。

    著者は執筆時、80歳間近だったはずなのに、このみずみずしさとパワーはすごい。

  • 相変わらず難しい、にもかかわらず、なぜか、この人の作品は好き。
    児童書に分類されているけど、これが理解できる子供って、怖い。
    この人、芸術とかは美術にものすごく詳しいのかしら?

  • 『エリコの丘で』でもそうだったけど、
    老女がかっこいい。
    作者が老年であることとも関係あるのか。

    断然、そうかな?

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