みどりのゆび

制作 : ジャクリーヌ デュエーム  Maurice Druon  Jacqueline Duh^eme  安東 次男 
  • 岩波書店 (2009年8月26日発売)
4.52
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  • 本棚登録 :110
  • レビュー :19
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001156317

作品紹介・あらすじ

裕福に暮らす少年チトは、おやゆびを押しつけると、みどりを芽生えさせ、花をさかせることのできる不思議な"みどりのゆび"をもつ少年です。ある日、お父さんが兵器を作る人だったことを知ったチトは一大決心をし、こっそりお父さんの兵器工場へもぐりこみます…。40年以上愛されてきた平和と希望の物語の愛蔵版。

みどりのゆびの感想・レビュー・書評

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  • 押し付けてからしばらくすると、
    その場所には植物が生えてくる
    不思議な親指を持った男の子チトの話。

    初めは、その指をもっていなくても
    十分変てこな子だと思いながら読んでいたが、
    途中あたりから、純粋なチトの言葉や行動に考えさせられ続けた。

    この物語の終わり方は、
    ハッピーエンドなのかそうでないのか判断に悩むのだが、
    ラストの言葉に寂しさを感じながらも納得をした。

    武器工場を経営しながらも、
    息子のチトのことを本当に愛していて、
    一生懸命その最愛の息子の将来を考えているおとうさん。
    「ほかの子どもとおなじじゃない」チトに、
    彼の持つ不思議な親指の使い方を教えてくれた庭師の
    ムスターシュおじいさん。

    もし、この世の中にも、チトと同じ
    「普通の子達とはちょっと違う子」がいても、
    こんな大人達がその子の周りに何人かでもちゃんといれば、
    その子は自分の純粋さを持ち続けて、
    他の人たちとは違った役割を
    ちゃんと社会で果たす事が出来ると思う。

    挿絵も素敵で、
    ちょっと贅沢な買い物になってしまったが、
    「星の王子様」同様自分にとって
    「ずっと大切にしたい一冊」になった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「こんな大人達がその子の周りに」
      そうあらんコトを切に願いますね。。。
      「ちょっと贅沢な買い物に」
      チラッと観ましたが、カラーの挿絵がとっても素晴しいですね、、、
      昔、少年文庫を持っていたのですが断捨離に遭って、今は手元にありません。。。私も愛蔵版を購入しようかなぁ~
      2013/03/05
    • izooさん
      Nyancomaru さん
      コメントありがとうございます。
      私は大人になってこの作品に出会いましたが、
      まずストーリーではなく、挿絵の美しさにひかれて購入しました。
      2013/03/06
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「挿絵の美しさに」
      私もジャクリーヌ・デュエームのイラストが、こんなに素晴しい色遣いだとは知りませんでした(と言うより、「みどりのゆび」しか知りませんが)。もし他にも出ているようなら見てみたいと思っています。
      2013/04/08
  • 礎になってくれる人がいるから、独りでだって生きていける。
    本当の意味で人に成るのは多分、誰かの礎になりたいと願った時。

  • 100殺!ビブリオバトル No.17 午後の部 第4ゲーム(4班)

  • 美しい装丁、挿し絵、
    さわり心地のよい紙質、
    そしてこの物語。

    私は、花を咲かせる物語が好きなのだなぁと
    気づいた。

    私にとって本は花なのだろう。

    本で世界を彩っていきたいのだ。

    そして、その彩りで、
    誰かを少し元気にしたい。

    希望の滴で潤したい。

    私がしたいのは、
    そういう活動なのだと改めて思った。

  • 親指をおしつけると花を咲かせることができる不思議な力、みどりのゆびをもつ小さな男の子チトのお話。みどりのゆびで戦争をとめたりたくさんの花を咲かせていきます。

    チトの素直な考えと、終盤、どうしようもないことが起きて悲しむチトに子馬がかけた言葉が印象に残りました。
    「それでいいんだ。おとなは
    泣くまいとする。でもそれは
    まちがってる。おとなのなみだは
    からだのなかで凍っていて、そのため
    心までがつめたくなっているんだ。」

  • 「グリーンフィンガー」と聞くと「植物を育てるのが
    上手な人」でありガーデナーにとっては憧れ

    『秘密の花園』を想定しつつ読みましたが…
    この『みどりのゆび』の主人公チトは「庭」にとどまらず
    刑務所、病院、あらゆる場所に花を咲かせ、とうとう
    兵器に花を咲かせて戦争を止めさせる
    そして最期には…という美しい物語でした

    「訳者のことば」のあとがきもとても素敵で
    フランスの童話の「宝石のような」ことばの美しさに
    ついて触れています

  • 子どもと読む時には、美しくて大きな絵本のこちらが良いかもね。
    内容の美しさは文庫本も同じです。

  • 子どもの純粋な目線と言葉が詰まってます。
    小学生くらいの時に読みたかったな。

  • 東京FMで毎週日曜日の朝10:00からやっている番組で勧められて読んでみた。安東次男さんの訳も素晴らしい。外箱がある本なんて手に取るの本当に久しぶり。
    内容はグリーンサムを持った少年の奇跡の話。最後は天使になってしまうというフランスらしいオチなのですが、問いかけと答えも「星の王子様」のように良くも悪くも哲学的なんですよね。あー、この指ほしいな。

  • 絵が美しい。装丁が美しい。ことばが美しい。
    岩波少年文庫でも出ているけど、だんぜんこちらの愛蔵版を持っておきたいです。
    「ぼく、すばらしいことを見つけたんだ。花って、災難がおこるのをふせぐんだよ。」

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