父さんの手紙はぜんぶおぼえた

制作 : 母袋 夏生 
  • 岩波書店 (2011年10月19日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001156485

作品紹介

また、おうちで会おうね。戦争がおわったら、すぐに-ユダヤ人一家の末っ子リーネケは、家族とはなれ、遠い村の医者の家にあずけられた。心の支えは、ひそかに届く父さんからの、ユーモアあふれる絵入りの手紙。奇跡的に保管されていた手紙とともに、リーネケの記憶がよみがえる。つらい時代に手をさしのべてくれた、オランダの人々の思い出とともに。心にしみる10歳のユダヤ人少女の実話。

父さんの手紙はぜんぶおぼえたの感想・レビュー・書評

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  • 読むのにはなかなか苦労した。アンネと同じように、ユダヤ人であることを隠し生き抜いた人たち。様々な理由で殺されていった人たちの話も出てきて、これが歴史なんだなぁと感じました。親が子を思う深い愛も感じました。子どもを守るためとはいえ、一緒にいられないことがどれほど辛かったことか。

  • 困難な時代や境遇にも屈せず、愛する家族を守るために手を尽くした父親がいたと知って深く感動した。暗くつらい時代でも、明るい色彩と話題の手紙を送り、離れ離れに暮らす幼い娘を励まし続けたその姿はなんて頼もしいのだろう。また危険を顧みず、信念を貫いて彼らを手助けした人々の存在にも頭が下がる思いがした。

  • 第二次世界大戦のオランダで、家族と離れて
    生活していたユダヤ人少女リーネケ(本名は
    ジャクリーン)

    ユトレヒトの家から家族が逃げて減っていくなか
    とうとう自分も名前を変え、父親をおじさんと呼び
    隠れて住むようになる

    最終的に預けられたドクターの姪として暮らす中
    ドクターから届けられる父親からの手紙は
    隠れて住んでいる人が書いているものとは
    思えないほどカラフルで愛情が詰まっている

    最後に彼女が名前を取り戻したのかどうか、は
    彼女なりの考えに基づいたとても寂しい選択でした

  • ラジオで小川洋子さんが薦めておられました
    何も知らずに手に取ったら
    なんて愛らしい手紙、ユーモアたっぷりだね
    って思ってしまいます
    ナチスに追われ、ユダヤ人であることを隠して、家族と離れひっそりと
    でも命がけの愛で守られて暮らす少女
    父親はどんな気持ちでこれを書いたのでしょうか
    奇跡的に運ばれ残された手紙
    実際にあったことだと思うと……
    いい本に出逢えました

    ≪ 名前変え その名で息詰め 前を向き ≫

  • 戦争が終わるまで本当の名前を隠し、家族との関係をも隠し、それぞれ離れて隠れ住んで、殺されるかもしれない恐怖と隣り合わせの日々を過ごす主人公たち。それを命懸けで助け、匿う人達の勇気ある行動。遠い国の話ではあるけれど、本当に起こったことなのだと思うと息がしづらくなる。

  • 強制送還の恐怖に怯えながら名前も変え家族と離れてすごしていた女の子の話。お父さんとの手紙。絵がかわいい。

  • 資料番号:020233383
    請求記号:929シ

  • 名前を変え、田舎の村の医師に預けられたユダヤの少女にひそかに届けられた愛情のこもった父からの絵入りの手紙。悲惨な状況の中でもユーモアのあふれた手紙が胸を打つ。
    アンネのミープのように、自分たちも飢えながら、危険を承知で少女をかくまった人々の存在。善であることの難しさを考えずにはおれない。
    独り亡くなっていた母も悲しいが、仲の良かった家族が結局は元の形に戻れなかった戦争の悲劇がここにある。

  • 手紙は現存しているそうで驚きました。本物だと知って改めて手紙を見直しました。素敵な手紙です。家族6人、戦争中に病気でお母さんが亡くなられて、それでも5人は生き延びたのだからと思ったけれど、「何もかもが変わってしまいました。」という言葉に重いものを感じました。

  • 表紙のカラフルな絵が、お父さんの手紙。ユダヤ人であることを隠して、ばらばらに暮らしている父と娘の実話。殺害シーンは少ないものの、ユダヤ人が「消えていく」という描写は怖い。

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