庭師の娘

制作 : 中村 悦子  若松 宣子 
  • 岩波書店 (2013年7月31日発売)
3.60
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  • 本棚登録 :84
  • レビュー :20
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001156614

作品紹介・あらすじ

本当の望みは、庭師になること-。メスメル博士のお屋敷に、庭師の父親と住むマリーは、修道院で勉強中。だけど、考えているのは植物のことばかり。女の子が夢をかなえるのは難しかった時代、マリーは迷いながらも、すすんでいく。

庭師の娘の感想・レビュー・書評

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  • 庭と音楽と焼きたてのパンにあふれています♪
    ファンタジーでもなく大事件も起きない、静かで淡々と、でも時折きらめく日常物語。
    メスメル夫妻いい人たちですね。「女の子は考えられないとでも言うのかね?」
    こんな人たちが側にいてほしい。こういう大人でありたい。

    ヴォルフガング・モーツァルト少年の生き生きとした描写よ。
    飛んで跳ねていっぱいしゃべって、ペンにインクをぱしゃぱしゃつけて曲を書く姿が目に浮かぶようです。かわいい~。

  • 庭師の娘マリーのお話。
    マリーは父と同じ庭師になりたいが、父からは修道院に行くよう言われています。
    反対されても、庭師になるため頑張るマリーの姿が印象的な作品です。

  • タイトルを見た瞬間、当たりっぽい気がしてましたが、本当に大当たりでした。
    舞台は1768年代のウィーン。
    庭師の娘であるマリーは父親の言いつけで将来修道院に入り、看護師の勉強をしなければなりませんでした。
    ところがマリーは血や傷を見るのが苦手で、本当は父のように草花に触れていたいと思っています。
    彼女は様々な人の助けを借りて、自分の道を歩んでいこうとしますが・・・
    ぶっちゃけていうと、ハッピー・エンドで終わります。
    作品自体はヤング・アダルトですが、ロマンス小説好きな方もきっと楽しめると思います。
    また当時の生活の様子や実在する人物も登場するので、歴史の勉強にもなります。
    当時の様子を知るとともに、恋愛要素もあってきゅんきゅんしながら読めました。

  • モーツァルトも登場するそうです。

    岩波書店のPR
    「メスメル博士のお屋敷に、庭師の父親と住むマリーは、修道院で勉強中です。だけど、マリーが考えているのは植物のことばかり。本当は父親のように庭の仕事をやりたいのです……。18世紀末のオーストリアで、時代や社会の制約にもめげず、自分の道をひらいていく少女を描く歴史フィクション。」
    編集部だより 「庭師の娘」
    http://www.iwanami.co.jp/hensyu/jidou/j1307/115661.html

    • 二三歩さん
      ただいま読み終わりレビューにも書きましたが、本当に良かったです。かなり大当たりでした☆ミ
      2013/10/05
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「かなり大当たりでした☆ミ」
      読むのが楽しみ!(一度、図書館に取りに行けず、最近予約し直しました)
      2013/10/07
  • 女の子が自分の思いを貫くのは、立派ね~

  • 18世紀のウィーンを舞台に、女性の自立を描いた児童文学。主人公が庭師を目指すというところは現代的だけど、そのほかの設定はオーソドックスで、モーツァルト少年が絡まなければ、地味な印象だったろう。当時の人々の服装や生活をきちんと描いているところには好感を持ったし、後味の良い小説で子供に薦めやすいかなとは思う。
     しかし。パン屋の跡取り息子と結婚したら、パン屋のおかみさんとしての仕事が当然あるわけで、(当時としては)前衛的なデザインを売りにし、依頼主の庭を転々とする庭師の仕事と両立できるとは思えず、生活や風景描写がちゃんとしているだけに、その現実味のなさが浮いているように感じられる。そのあたりはいかにも現代の作家らしいとも言える。19世紀の作家なら、主人公は庭師を目指さず、修道院からの解放と恋愛の成就を前面に出してハッピーエンドとするだろう。
     庭を描いた児童文学としては『秘密の花園』や『トムは真夜中の庭で』を思わずにはいられないが、そこまでの物語的面白さはない。昔の少女が自立して職業を勝ち取るという点では『アリスの見習い物語』の方が良い。
     当時の様子や、モーツァルトの幼少時代の雰囲気(あくまで作者のイメージだが)が分かるし、ちょっとうまくいきすぎる感じはするが、こういうのもたまにはいいかもしれない。
     中村悦子の表紙の絵がとても美しく、内容にも合っている。

  • 気持ちが向かうのは花や木や庭のことばかり、という庭師の娘マリー。とうぜん、修道女になれと言われても身が入らない。でも、避けられないことと分かってどうにか受け入れようとするマリーの姿勢は、いま読めばもどかしいけれど、その時代はそれが精一杯だったんだろうなと感じる。
    母代わりのブルジ、パン屋のヤーコプがいい人たち。
    マリーが庭を想像するシーンが美しい。いろんな花が咲いて。
    ときどき翻訳がよく分からないところがあった。元の文章もあんな感じなのだろうか。

  • 18世紀、自分の生き方を探す少女の物語。悪いお話ではないんだけど、主人公に共感できないままだった…。

  •  モーツァルトと同時代を生きたウィーンの少女・マリーが主人公。父は、メスメル博士の庭師。父が希望するのは、マリーが修道院に入り看護師になること。でも、マリーの頭のなかは花でいっぱい。庭師になりたいと思うマリーの夢は…。

  • ひさしぶりに海外のYA小説を読んだ。
    というか、時代物だし、ほとんど児童文学といえそう。

    モーツァルトがかかわってくるあたりから面白くなるのだけど、なんともシンプルすぎる内容で、ちょっと肩すかし。

    もう少しモーツァルトが深く内容に関与してくれたらなあ、と思えた。
    さらに、もっとモーツァルトを変人だと想像していたので、純粋な天使少年なので驚いてしまった。

    もちろん子供向けの読み物として、悪くない。
    この時代に、少女の身で新しい発想の庭をつくることとその困難、当時の生活文化を知り、楽しむことができた。

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