踊る光

  • 岩波書店
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本棚登録 : 71
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001156669

作品紹介・あらすじ

ときにはやく、ときにゆっくりと、灯台の光は踊りだす-オランダ屈指のストーリーテラー、トンケ・ドラフトが贈るふしぎな物語集。

感想・レビュー・書評

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  • みやこしあきこさんの挿絵も素敵な幻想短編集。

  • 「王への手紙」のオランダの作家トンケ・ドラフトさんの短編集。ちょっと不思議な、ちょっと教訓めいた昔話や伝説のようなお話。少しひねりが足りないかなと思うものもあるけど、何となく心に残るものばかり。悩める王子の話と頑固な灯台守の夫婦と不思議な海の人の話がよかった。

  • トンケ・ドラフトはどれも結構面白いので、期待して読んだのだけど、個人的にはハズレの感じ。
    寓話というほど象徴性のある話でもないし、童話やおとぎ話としてはすっきりしない。ストーリーに引き込まれるというほどでもないし、心理描写やキャラクター造形が巧みってこともない。
     面白くないというほどでもないんだけど。この人は長編向きの作家なのかな。これが初めてのトンケ・ドラフト作品という人は、運が悪かったかも。
     表紙の絵は悪くないが、挿絵はあまり魅力がなかった。

  • この作家さんは初めて読んだけど、とても素敵だった。
    中世ファンタジーも現代風なファンタジーもキラキラしてました。

  • 夢と魔法との世界。

    私はとても好き。

  • 図書館で、美しい表紙に惹かれ手に取りました。オランダの女流作家、トンケ・ドラフトさんによる短編集。「幽霊ナイフ」「二人の王」「十三番目の妖精」「夢にすぎない」「ドラゴンと鍵」「踊る光」の6編を収録しています。
    ページをめくって目次を見た時、ドキドキが止まりませんでした。王に妖精、夢にドラゴン、そういった、大好きな単語が目に入ったからです。
    実際に、王子や王や姫君や魔法使いや吟遊詩人といった登場人物が多く登場し、おとぎ話的ではありますが、ファンタジー小説としても上質で、楽しめます。

    一般的なおとぎ話とは少し様相が違うのですが、でもやっぱりおとぎ話なんだなあと安心して読むことができる一冊で、その塩梅が見事です。
    私がファンタジー小説というかおとぎ話が好きなのは、トンケさんの描くこのような世界が好きだからだよなあと改めて思わされるような、そんな素敵な一冊です。

    お気に入りは「幽霊ナイフ」でしょうか。
    最初に収録されているこのお話を読んだ瞬間から、この本は私の心を離さないと直感しました。ナイフというものが物語の核を担うのも面白いと思ったし、出てくる登場人物やそのパーツが面白いと感じました。
    でも、どのお話も本当によかったです。挿絵も素晴らしく、表紙が心に入ってきた人には、楽しめるファンタジー小説だと思います。

    トンケさんの作品はなんとなく敬遠していたのですが。一気に心近くなったような感覚です。他の作品も読んでみたいと思えるような、素敵な一冊です。おすすめ。

  • 名手ドラフトの幻想中編集。寂れた城にたった一人で住むお姫様から始まる物語は、謎めいた吟遊詩人、恋に破れた王子、そして刺した者の記憶を消すという幽霊ナイフの物語へと移り、またお姫様へと戻って行く。ロマンチックで不思議な「幽霊ナイフ」。海を愛する灯台守が出会う不思議な海の人は、灯台守が奥さんとダンスパーティーに行けるようダンスの特訓をしてくれる…「踊る光」。大人にも楽しめる珠玉の幻想物語集です。

  • 昔話をモチーフにしたファンタジックな短編集。ちょっとミステリックな感じ

  • 現代にミュージシャンはいるけれど、吟遊詩人はいるのかしら。あれこそ、おとぎ話でしか見ない存在だと思う。

    昔話です。
    昔話を底にした物語なんだけど、実に昔話。
    このまま語りに使えそうなぐらい。

  • トンケ・ドラフトの6つの作品の短編集

    幽霊ナイフ~魔法使いのナイフは魔法のナイフ
    二人の王~木になった二人の王
    十三番目の妖精~タイトル通り
    夢にすぎない~未来を夢に見る三番目の弟の話
    ドラゴンと鍵~ドラゴンが住むと信じられている城のお姫さまとそれを救う吟遊詩人
    踊る光~ウナーヴェン王国の灯台の話

    前半は幻想的でちょっと掴みづらいところもあったが、さすがに面白いストーリー展開が多い

    84歳だそうです。

    ちょっと残念なところは、イラストがドンケさん自身ではないことかな。

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