星の王子さま―オリジナル版

制作 : Antoine de Saint‐Exup´ery  内藤 濯 
  • 岩波書店
4.08
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本棚登録 : 5409
レビュー : 816
  • Amazon.co.jp ・本 (133ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001156768

作品紹介・あらすじ

世界中で愛読されている永遠の名作『星の王子さま』は、1943年にアメリカで出版された初版本と、戦後フランスで刊行されたガリマール社版とを比べると、挿絵の色調やタッチが微妙に異なっていました。サン=テグジュペリ生誕100年を記念して、作者が生前目にした唯一の版である米国版に基づいたオリジナル版をお届けします。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっぴりわがままだけど、とても愛くるしい小さな王子さま。
    彼はいろんな星の人と出会って、いろんなことを学んでいく。
    たとえば人と待ち合わせする時のときめきや、大切な人と別れる時の切なさ、人と人との絆、
    星空を見上げた時の神秘的な気持ち…。
    「いちばんたいせつなことは、目に見えない」。

  • 星の王子さま サン テグジュペリ 内藤濯 訳 岩波書店

    気になることがあって何度目かの読み返しをしてみた
    しかしやっぱり背伸びした自分に酔っている作者と翻訳者が目に浮かんできてしまう
    手間隙をついやした分
    もったいなくなって執着してしまう過程を見せてくれる
    この作者と訳者は情という所有欲を愛だと勘違いしているように思えてならない

    それが原因で全体の筋が通らずに矛盾をはらんでしまっているようだ
    登場人物がすべて男だというのも異常だし
    女性を花に置き換えているのもペット扱いしているように思える
    そのためだろうか関わり過ぎて依存しあっている苦しみばかりが目立つ
    自分が思った分相手にも思い返して欲しいし
    できればそれ以上に思われたい
    そうでなければ未練がましく恨みがましくなってしまう

    そこには責任だの義務だのが発生してしまう
    他人を操ることは不可能だし失礼だということを乗り越えてしまう
    未来にとらわれているから過去を引きずっている

    かもめのジョナサンという本がブームになったことを思い出す
    軍属特有の男世界の小さなロマンが描かれている物語にしか見えないし
    「童話を超えた・・・」という思い上がりの繰り返しにも
    三島由紀夫的ナルシストの視野の狭さを感じてしまう

    どう贔屓目に読んでみても世間の評価についていけない
    この翻訳者の後書きを読むと尚のことむずがゆくなってくる
    原文で読めば又違った読み方ができるかもしれないけれど
    すでに幾つかの訳で読んだのでそれもあまり期待できない

    比較するのは申し訳ないけれど
    エンデの「モモ」は読むほどに深さを感じ取れるのに対して
    この物語ではその都度浅さを見つけ出してしまう

  • 泣けた。荒んだ心の自分でも感動できた。そのことに感動。いくつにも年をとってしまった人にも純粋無垢な子供の心を思い出させてくれる。そういう時期があったことを思い出させてくれる。
    物事の本質を見ることを教えてくれた。ありがとう。

  • 大人の矛盾に敏感になろう。

    うぬぼれ男も実業家、飲み助もみんなダメだ。

    大人は5000本ものバラの花畑を作ったって自分たちが欲しいものが分かっていない。

    本当に欲しいものは1本のバラの中にもあるものなのに。

  • 『星の王子さま』を描いた
    アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは
    フランス人の飛行機乗り。

    「小さい頃に父から、
    星の王子さまを描いた人は
    飛行機に乗ったまま
    行方不明になって亡くなったんだよ」
    と聞いた時は、
    少しショックでした。


    作品を読んでいると、
    彼が葛藤の多い内面をもっていた
    事が痛いほど分かります。

    作家であり、飛行機乗り。
    かっこいいのに
    せつないです。

    久々に、
    星の王子様を読み返してみると
    友人、恋人、いろんな関係を
    包括していてとても面白い。

    王子様を泣かせてしまい、
    抱きかかえてあやすシーンが好きです。
    優しい気持ちになれます。

    また、わがままなバラの花と
    王子さまの関係には
    誰しもが恋人との事を
    重ね合わせて考えてしまうでしょう。


    『人間っていうものは、
    このたいせつなことを
    忘れているんだよ。

    だけど、あんたは、
    このことを忘れちゃいけない。
    めんどうみたあいてには、
    いつまでも責任があるんだ。

    まもらなけりゃいけないんだよ。
    バラの花との約束をね……』

    - サン=テグジュペリ 『星の王子さま』より

    やさしいまっすぐな心に
    打たれます。

  • 大人になるにつれて、つい忘れてしまいがちになる、
    たいせつなコトと出会える物語。

    久しぶりにメッセージ性の強い作品に触れた。
    王子さまの星巡りの旅を通して出会う大人たちに、
    たいせつなコトを心で見れる大人がいたのなら、
    王子さまはきっと、子供のまま自分の星に帰る
    という選択はしなかったのでは と思う。

    大人たちといえば、
    畢竟自己本位でしかない実業屋さん...
    権威誇示のため、肩書きに固執する威張りんぼう...
    机上の知識ばかりに捉われ、本質を見れない地理学者...
    宇宙には、他の星を旅して戻ったら、
    大人になるという決まりがあるのだろうか。
    それなら頭でっかちな大人が多いのにも納得がいく。

    大人になりたくて、
    自分の星を飛び出した王子さまが見た、
    想い描いた大人像とのギャップ、
    そして、7つ目に訪れた地球で、出会った少年。
    その対比が、あまりにも顕著で物悲しい。
    だからこそ王子さまは想いの丈を少年に託したのだろう。

    同じ景色でも、捉え方次第で、
    如何様にも輝けるということ 忘れずにいたい。

    また、多くの薫陶を受けると同時に、
    自分の星にはなにがあるのか。
    星としてのレベルはいまどれくらい?
    分からないからこそ、
    そんな客観的指標が欲しいとも思った。
    独り善がりなうぬぼれと軌を一にしてしまわぬよう、
    そこに想像力で出来たバラを添えて。

  • 「#銀座ソニーパークださい」のムーブメントをネットで見かけた。とにかく怒っている人がいっぱいいた。
    著作権が切れているのをいいことに『星の王子さま』を商売道具にしたことを怒っている人や、原作への冒涜だと憤慨している人もいたようだった。

    権利云々に関してはよくわからないが、原作に対するリスペクトが足らないかどうかはちゃんと読めばわかると思って『星の王子さま』を手に取った。
    自分はこの本を読んだことがなかった。小さいころはズッコケ三人組やマガーク少年探偵団に夢中だった。
    だから、王子が死ぬ最後には衝撃を受けたし、色々な星の住人に会って教訓めいた感想を王子が述べるシーンは道徳の教科書みたいだなとも思った。新鮮に楽しむことができた。
    一時間くらいで読み終えた感想としては、この物語は様々な比喩みたいなものがたくさん詰め込まれているんだろう、というものだ。王子にしても、語り手にしても、今回問題になったバオバブの木にしても、何かのたとえなんじゃないかと思う。なんだがとても深い気がした。

    色んな解釈ができる作品だから長年愛され続けているのかな、と思う。きっとそんな単純なことだけじゃないだろうけど。何十年も世界中で愛される作品ってすごい。
    そんな作品をいじっていいのは作者本人だけだと思うし、お金儲けに利用しようとする人がいればやっぱりファンは怒るのは当然。コミックマーケットとかで非営利で楽しめばここまで騒動にはならなかったかも。

  • この歳になって初めてちゃんと「サン=テグジュペリの「星の王子さま」を読んでみた。
    ファンタジックなイラストから、てっきり子ども向けの本と思っていた。
    けれども、まだ大切な何かを失っていない子どもたちにとっては理解するのは難しい内容であり、寧ろ普段、時間に追われるように難しい顔をしながら働いてる大人にふと立ち止まり、振り返って読むべき極めて示唆に富んだ本だろうと思う。
    『じゃあ秘密を教えるよ。とてもかんたんなとこだ。ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない』

  • 「さっきの秘密をいおうかね。なに、なんでもないことだよ。心でみなくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」

  • 大人になったからこそ読みたい1冊。永久保存。

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著者プロフィール

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ。1900年6月29日、フランスのリヨン生まれ。
幼少の頃より飛行士に憧れてその職につく。飛行士と兼業して、飛行士の体験をもとに『南方郵便機』、『夜間飛行』などを発表。
第二次世界大戦中、亡命先のニューヨークにて『星の王子さま』を執筆し、1943年に出版。同年軍に復帰し、翌1944年7月31日地中海コルシカ島から偵察飛行に飛び立ったまま、消息を絶つ。
その行方は永らく不明とされていたが、1998年地中海のマルセイユ沖にあるリュウ島近くの海域でサン=テグジュペリのブレスレットが発見される。飛行機の残骸も確認されて2003年に引き上げられ、サン=テグジュペリの搭乗機であると最終確認された。

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