長くつ下のピッピ (リンドグレーン・コレクション)

  • 岩波書店
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001157314

感想・レビュー・書評

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  • 家族からの推薦図書。

    世界一強い女の子は、娘と同い年でした。世界中の人に愛されているへんてこな女の子を、家族同様、自分も大好きになりました。

    あー、あの時の不思議な行動はピッピのまねだったんだね。うん、うん、同じようにたくましくなってね。

    挿絵もGood!







  • 40年ぶりに読んだ
    小さな引き出しのいっぱいあるキャビネットや、床でこねて作るクッキーがなつかしい~。あれ、すごくうらやましかった。
    子どものころ、わたしはピッピになりたかったわけじゃなかった。隣にピッピが住んでるトミーとアニカがうらやましかった。

    ふたりともどちらかといえば「おりこうさん」。自分がまさに「おりこうさん」タイプで、そこから抜けられないことも感じていて、それが一種のフクザツな劣等感のようなものにもなってた。でも、ピッピは、いつもきちんとした格好をしてまじめに学校に通うトミーとアニカとも、心の底から楽しんであそんでくれるし、思いがけないプレゼントで驚かせたりもする。

    するとアニカたちもいつの間にか、服をどろどろにして帰るので、母親からピッピの家に行くときは一番いい服を着て行くことを禁じられられる(笑)。「おりこうさん」の範疇から外れることはないけど、いつの間にか少しづつピッピのほうへ近づいていく。

    そこらへんがすごくよかったなあと。痛快無比な女の子を描きながら、おとなしい、おりこうな子どもたちへもたっぷり愛を注いでくれるリンドグレーンが好きです。

    あ、あと、わたしはもちろん大塚勇三訳で育ったのだけど、この菱木さんの新訳もめっちゃいい。読みやすいし、ぜんぜん違和感がない。ニイマンの挿絵もいいし、こぶりな本の形もいいし、しっかり売れてシリーズぜんぶちゃんと出てほしいです。

  • リンドグレーンの新装版、
    とてつもなく可愛い!!!!
    これでピッピをオススメしやすくなるなあ。

    自由奔放な少女、ピッピのお話。
    最初のところを読み聞かせたら食いつきそう。
    力持ちでお行儀よくできないピッピ。
    おまわりさんとの鬼ごっこなんて最高にやんちゃ。

    こんなに自由だったっけ?!と、
    小学生ぶりに読み返して思ったのでした。
    私は大人になってしまったなあ。

  • 読書会のお題でした。
    菱木晃子訳を推奨してはいましたが、
    大塚勇三訳と読み比べ、楽しかった。

    大塚訳にあった差別用語がカットされていたり、(ピッピは黒人の王様の娘となっていたが、菱木訳は南の島の王様に)
    コーヒー・パーティーのシーンは、過去にスウェーデンで教育論争になり、削除されていた部分がもどってきていたりと、完全な形のピッピが読めるようになっているのですね。

    『ニルスのふしぎな旅』あの長編を菱木訳のおかげで楽しく読めた感があったので、菱木訳がどんなにリズミカルで読みやすいかという意見は読書会でも一致しましたが、大塚訳も味わい深いものがありました。
    でもでも、挿絵はニイマンが最高にピッピらしい❣️

    ちなみにいつも気になる「シナモンロール」は、大塚訳では「味つけパン」でした☺️

    ・おまわりさんとおにごっこがしたかったピッピ。

    ・トミーとアニカは学校に行ってるがためにクリスマス休みがあるのに、私はなんにももらえない!といって学校に行くことにしたピッピ(どんな理屈?でも正しいかも)

    ・先生のことを、どうしてもあんた、とかおばさん、とか呼んでしまって悪気はないんですと謝るピッピ

    ・先生に7たす5はいくつか聞かれ、「あんたが知らないことをあたしにいわせようっていうのね?」というピッピ。では8たす4は?とまた聞かれて、67ぐらい。と答えたのに、先生は12だと言う。さっきは5たす7が12だったじゃない!あんまりよ!っていうピッピ。

    ・サーカスにさそわれたピッピ、そんな予感はしていましたが、やっぱりサーカスの団員さん達よりもよっぽどアクロバティックなピッピ。。怪力男を倒した賞金にお札のお金を貰ったけど、ピッピにとってお金は金貨でしかないので、こんな紙切れ!って怒っちゃうピッピ。その上サーカスの中半で寝ちゃいましたね。

    ・どろぼうにはいられた時は、どろぼうがかんべんして下さいというまでポルカを踊り、あわれお腹をすかしたどろぼうにパンとチーズをたっぷりご馳走し、金貨を1枚ずつ手渡してやって「これ、あんたたちが、ちゃんとかせいだお金よ。」と。最高にかっこよかったピッピ

    ・コーヒーパーティーでのお行儀の悪さには目を覆いたくなりましたが、自分たちの家のメイドの悪口ばかり言うおばさまたちを言いまかしてやったピッピ!最高にチャーミングでした。

    ・結局学校は続かなかったけど、火事で小さな子どもたちが逃げられなかった時は、ピッピのかしこいおサルちゃん、ニルソンさんと共に、生きる知恵を使って子供たちを助けてしまったピッピ

    ・誕生パーティーにトミーとアニカを招待したピッピ、ゆかにおりてはいけませんゲームはさいこうでしたね。でも、トミーとアニカのパパがお迎えに来た時は、ちょっぴり強がってるあなたを感じました。

    とにかくピッピは世界一の女の子!フェミニズムの先駆者です。やはり北欧はフェミ二ストとしての歴史が違ったとピッピを見てつくづく感じ、すっかりピッピに魅了されました。鉄が熱いうちに続きを読みたいものです❣️

  • ながくつしたのピッピの名前が長い。ピッピが面白い

  • ピッピって、とても斬新な価値観を持っていて、本当は寂しがり屋で、それ故のもてなし屋で、愛おしい子だったのね。
    大人になって再読して、その深さに改めて感動したな。

    • りまのさん
      じゅえるさん

      こんばんは。はじめまして!
      フォローにお応え頂き、ありがとうございます。
      とある拍子に、じゅえるさんの本棚を知り、その短く分...
      じゅえるさん

      こんばんは。はじめまして!
      フォローにお応え頂き、ありがとうございます。
      とある拍子に、じゅえるさんの本棚を知り、その短く分かりやすいレビューが、好きになりました。本棚の本も、素敵です。
      …これからどうぞ宜しくお願いいたします (*^^*)
      2021/08/04
  • 想像以上に面白かった

    おじさんを拾ってウサギ小屋にぶちこんで葉っぱをあげるって言ってたの面白かった笑
    あと枕に足置いて寝てるとことか馬で学校に行くとことか。

    人生もう何周してるんだって思う破天荒な女の子ピッピのお話。

  • 1945年スウェーデンでの作品,3部作の1。ピッピについて,「世界一つよい女の子」でその「楽」に全振りする様子から「天衣無縫」と評されることも少なくない。彼女の見る世界は,現代社会よりも遥かに広々としていて発見に満ちている。子どもの憧れそのものともいえる。

  • はちゃめちゃピッピ
    とにかく常識という枠がないピッピ。だからこその魅力。
    でも、大人になっちゃった私はピッピのはちゃめちゃぶりに若干引いてしまった。これが大人になるということか……

  • かわいい装丁とすてきな挿絵に大満足です。本って読まなきゃ!じゃなくて読みたい!ものなんだと思い出させてくれるシリーズです。ずっと大好き。

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著者プロフィール

1907年‐2002年。スウェーデンに生まれる。1944年『ブリット‐マリはただいま幸せ』(徳間書店)で、出版社主催の少女小説コンテストの二等賞を得て、デビュー。以後、児童書の編集者として働きながら数多くの作品を発表しつづけた。1958年には国際アンデルセン賞を受賞。「長くつ下のピッピ」「やかまし村の子どもたち」「名探偵カッレくん」のシリーズや、『ミオよ わたしのミオ』(岩波書店)など、世界中で今も愛されている数々の物語を生み出し、「子どもの本の女王」と呼ばれた。

「2018年 『長くつ下のピッピの本 決定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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