ピッピ 南の島へ (リンドグレーン・コレクション)

  • 岩波書店 (2019年2月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (184ページ) / ISBN・EAN: 9784001157338

作品紹介・あらすじ

ピッピは〈ごたごた荘〉で今日も元気。トミーとアニカはもちろん、町の人たちもピッピとすっかりなかよしです。ある日クレクレドット島にいるパパから手紙がきて、みんなで南の島をたずねることに。サメをやっつけたり、島の子どもたちの宝物をねらう悪党を追い返したり、ピッピの活躍はとまりません! ニイマンの挿絵と新訳による「ピッピ」シリーズ最終巻。

感想・レビュー・書評

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  • 今まで異国についてのホラを吹いていたピッピが,とうとう本当の異国である南の島へ行く。ノリは今までと変わらない。




    やはり本巻でも児童の権利に対する見解がところどころに見られる。作者の書く敵(ここではそう表現する)は,作中では大抵ピッピに懲らしめられるわけであるが,現実社会では思いの外強大な存在であろう。ピッピの存在は児童にとっての安全安心そのものであり,一部のキャラクターはピッピをその点で信頼している。




    そして終わりは突然にやってくる。言い出しっぺはトミーで,「おとなになんか,なりたくない」ということ。ピッピいわくおとなとは

    「つまらない仕事を山ほどして,かっこ悪い服を着て,ウオノメをつくって,税金(原文ではぞうきんと言っている)もおさめないといけない」

    普段ホラを吹きまくっているとは思えないほど,真理を突いているのではないか。それで丸薬を飲むわけだが……

    子どもはいずれおとなになる。これはピッピでもどうしようもないことである。だからこそ子どもの経験は計り知れない経験に満ちている,そうであってほしいと,本作でのピッピ作者の願望を指し示しているのかもしれない。

  • 「そうよ、海賊にはなるわよ。小さな小さな、おそろしい海賊にね。小さくたって、死と恐怖をあたりにまきちらしてやるわ」って。
    わたしもそうありたい。

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著者プロフィール

1907年‐2002年。スウェーデンに生まれる。1944年『ブリット‐マリはただいま幸せ』(徳間書店)で、出版社主催の少女小説コンテストの二等賞を得て、デビュー。以後、児童書の編集者として働きながら数多くの作品を発表しつづけた。1958年には国際アンデルセン賞を受賞。「長くつ下のピッピ」「やかまし村の子どもたち」「名探偵カッレくん」のシリーズや、『ミオよ わたしのミオ』(岩波書店)など、世界中で今も愛されている数々の物語を生み出し、「子どもの本の女王」と呼ばれた。

「2018年 『長くつ下のピッピの本 決定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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