名探偵カッレ 城跡の謎 (リンドグレーン・コレクション)

  • 岩波書店
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本棚登録 : 137
感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001157376

作品紹介・あらすじ

シャーロック・ホームズ,エルキュール・ポワロ,ピーター・ウィムジイ卿,そして名探偵カッレ・ブロムクヴィスト!! エヴァロッタとアンデッシュとともに,平穏な街に突如あらわれた怪しげな「おじさん」の秘密を探るが…….白夜の北欧の夏,朝から晩まで子どもたちが本気で遊び,笑い,難事件を解決する.みずみずしい新訳と新たな挿絵でいよいよ登場.

感想・レビュー・書評

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  • やっと読めた、名探偵カッレシリーズの1作目。
    リンドグレーンの新装版、
    本当におしゃれになって嬉しい!
    挿絵がいきいきしていて、とってもいい!

    今回の話はとある犯人をつかまえる、
    少年探偵カッレ・プロムクヴィスト!
    なんの犯人なのかは、読んでからのお楽しみ。
    きちんと伏線として情報が差しだされていて、
    立派な探偵小説です。

    ラストのほうは手に汗握る展開で、一気読み。
    はあ〜〜面白かった。

    リンドグレーン・コレクション新装版、、
    やかまし村もピッピも、ぜひ学校図書館にいれたい!
    新訳と挿絵でとってもおすすめしやすくなりました。

  • 児童文学なので残酷描写や犯罪の凄惨さなどはマイルドになってるけど、探偵ものとしてかなりおもしろい。
    主人公カッレくんの推理はちゃんと筋道が立てられてて、肝心なところでちゃんと大人を頼ったり仲間に協力を求めるところもすばらしい。
    スウェーデンの爽やかな夏の情景も魅力的で、その世界に入りたくなる。
    子供の頃に読みたかったし、大人になった今読んでも楽しかった。子供たちが自由に遊べる古い城跡があるなんて羨ましい。

  • 子どもの頃、ピッピもやかまし村も好きだったけど、リンドグレーン作品でいっちばん好きだったのはカッレくん!
    探偵に憧れていた私にとって、カッレくんがどれほど輝いて見えたか…。
    この新版もとても魅力的で、当時のワクワクを思い出せた。
    推理と行動力は大人顔負けでありながら、子どもの無力さや怯えも持っているのが、また子どもの頃は共感できてよかったんだよねえ…。
    今読むと、周囲の大人たちがカッレたち子どもを尊重しつつ守ろうとしているのがよくわかり、リンドグレーンの子どもに対する思いが伝わる作品でもあった。

  • カッレくんは13歳
    「シャーロック・ホームズ,エルキュール・ポワロ,ピーター・ウィムジイ卿,そして名探偵カッレ・ブロムクヴィスト!! エヴァロッタとアンデッシュとともに,平穏な街に突如あらわれた怪しげな「おじさん」の秘密を探るが…….白夜の北欧の夏,朝から晩まで子どもたちが本気で遊び,笑い,難事件を解決する.みずみずしい新訳と新たな挿絵でいよいよ登場.」

  • カッレ・ブロムクヴィストと自ら私立探偵を名乗るも、仲間のアンデッシユとエヴァロッタからは、探偵ごっこと小馬鹿にされてる。
    だからカッレは2人と遊ぶ合間を縫って探偵業をしているところが何とも健気で☺️
    カッレもアンデッシユもパン屋のお嬢さん、エヴァロッタに夢中なところも可愛い

  • カッレ君を改訳した菱木さんの講演会に行って、是非読んでみたくなり読み返しました。
    私が読んできた尾崎義さんの訳は、もう50年も前とのこと。このままでは、リンドグレーンが子どもたちの手に取られなくなってしまう、という危機感を抱いていたそうです。
    私自身は尾崎訳でも問題ないのですが、やはり今の風を感じました。
    挿絵も躍動感があるし、カッレやエヴァロッタがお話に合ってると思いました!

  • 「カッレ君は面白い」という記憶は間違っていなかった。伏線の回収とかうまいなぁと思う。登場人物が魅力的というのは大人になっての発見。挿絵も素敵。

  • 甘パンが懐かしいのだが。

  • どうなっちゃうの!?読む手が止まらない本

    探偵気取りのカッレくんが本物の事件に遭遇。地道に集めた証拠で大活躍。
    ドキドキするシーンが満載。

  • スウェーデンの田舎町に住むカッレは13歳、探偵が大好きで日ごろから訓練を欠かさない。夏休みを迎え仲の良いアンデッシュ・エヴァロッタと毎日楽しく遊んでいるが、エヴァロッタの母親のいとこエイナルおじさんがやってきて、ちょっとペースがくるってくる。

    リンドグレーンの新訳。挿絵も新しくなった。
    子どもらしい対立するグループとの抗争(!)があったり、廃城の探検があったり、それだけでも面白い。そして名探偵たる事件は、かなり本格的。子どものころワクワクしながら読んだことを思い出した。
    シナモンロールやプラリネ・チョコなんて最初の訳(尾崎義訳1957年)では、どう訳していたのだろう。私は多分その訳で読んでいたはず。今度図書館で見てみよう。

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著者プロフィール

1907年‐2002年。スウェーデンに生まれる。1944年『ブリット‐マリはただいま幸せ』(徳間書店)で、出版社主催の少女小説コンテストの二等賞を得て、デビュー。以後、児童書の編集者として働きながら数多くの作品を発表しつづけた。1958年には国際アンデルセン賞を受賞。「長くつ下のピッピ」「やかまし村の子どもたち」「名探偵カッレくん」のシリーズや、『ミオよ わたしのミオ』(岩波書店)など、世界中で今も愛されている数々の物語を生み出し、「子どもの本の女王」と呼ばれた。

「2018年 『長くつ下のピッピの本 決定版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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