- Amazon.co.jp ・本 (88ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001159783
感想・レビュー・書評
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『本という不思議』を読み興味を持ちました。
ショウガパンうさぎが逃げ出すお話で驚きました。詩人ランダル・ジャレルが文を書き、ガース・ウィリアムズが素敵な絵を描いています。
あの『しろいうさぎとくろいうさぎ』の作者です。
台所のテーブルの上に朝の光が当たって、ショウガパンうさぎがだんだん乾いてくると「うさぎはまばたきをし、口をなめ、鼻をしかめて、突然おおきなクシャミをひとつしました。」・・可愛らしいです。じぶんの姿を見ようとスプーンやフライパンのへりに映してみますがうまくいきません。窓ガラスに映すとショウガパンうさぎの姿がはっきり見えて「ぼくって、すてきなんだね」とうっとり。可愛いしぐさに思わずクスッと笑ってしまいました。
オーブンで焼かれて食べられないように、ショウガパンうさぎはうちを飛び出しました。おかあさんが走って追いかけてきます。森の中では灰色のリスに出会ったり、赤い尻尾のキツネに騙されたりしますが、危ないところをおおきな茶色いうさぎに助けてもらいます。キツネに食べられない物語で良かった。優しいうさぎ夫婦に出会えたショウガパンうさぎ。三びきのうさぎを月の光が照らしている最後の絵が心に残りました。
訳者のあとがきで、小さなメアリがジャレル夫人だったこと、幼かったころ2人でよくうさぎを眺めた話が書かれてありました。 おかあさんがメアリに作ったショウガパンのレシピもあり、作ってみたくなりました。
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ジンジャーブレッドとは訳さず、敢えてショウガパンとカタカナ表記された所に、長田弘さんの拘りを感じますねー。
ランダル・ジャレルという人も詩人だったとか。
自由を手に入れたショウガパンうさぎの物語は、なんだか私の想像したラストとは全くちがっていて、とても素敵だった。
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訳者の長田弘さんの解説によるとイギリスやアメリカの子どもの本には必ずおばあさんやおかあさんが手作りしたショウガパンが焼かれる前の生地の状態でどこまでまでも逃げ続ける話が登場するとのこと。間違いなく同じ展開で。そしてあるとき子どもはそのショウガパンの話は赤ちゃん用の本だからもう読まないという日が来るようです。子どもは大人のいるこちら側に向かって走りつづけ、ある日にそこにたどり着いたことを知ったかのように。そんなに深い物語だったとは読み解けませんでした。本編より解説に読み応えがありました。THE GINGERBREAD RABBITが原題です。ジンジャーブレッドもショウガパンも食べたことがないのですが、シナモンロールみたいな味かなと想像しています。
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2012年クリスマスプレゼント。 to 次女(小2)
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ショウガパンウサギ(かわいい!)が、自由を求めて奔走する。
ショウガパンってアメリカとかではポピュラーらしい。食べてみたい!