アーサー王救出作戦: タイムワープ三人組 1 (せかいのどうわシリーズ タイムワープ3人組 1)
- 岩波書店 (1994年10月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (94ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001159905
感想・レビュー・書評
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「タイムワープ三人組」シリーズ1。原題は"Knights of the kitchen table" 著者はニューヨークの小学校の先生をしながら、雑誌のライター、児童書の作家をしている。イラストレーターのレイン・スミスとずっと組んで作品を発表しているようだ。<br />
「マジック・ツリー・ハウス」シリーズと同じく現代っ子がいろんな時代に行って活躍する。歴史教育用のシリーズなのだが、この手のアメリカの作品は説教くさくないし、なによりエンターテイメントとしておもしろい。<br />
小学生ジョーが親友のサムとフレッドの三人で、ジョーの誕生日プレゼントにもらった「本」を開くとアーサー世界にタイムワープしてしまう。設定自体はありがちですが、この三人がテレビとハンバーガーがないなんて耐えられないよ!というガキンチョなのが、エンデの「はてしない物語」あたりとの決定的な差でしょう。<br />
一応アーサー夫妻、マーリン、ランスにガウェインにパーシヴァルとでてくる。乱暴者の黒騎士、大男とドラゴンを三人組がやっつける。だからアーサー王救出というよりアーサー王国の救出なんで、タイトルにやや偽りあり。それにしても小学生に救出される王国って…(笑)<br />
三人の男の子の生意気なとこが好みだし、ストーリーも楽しいくて、さし絵のセンスもいいです。<br />
日本版はシリーズ6冊で翻訳止まってますが、アメリカでは10冊以上でていて、テレビアニメにもなってる人気シリーズ。<br />
・<a href="http://en.wikipedia.org/wiki/Time_Warp_Trio#Books" target="_blank">Time Warp Trioシリーズリスト</a><br />
・<a href="http://www.timewarptrio.com/" target="_blank"">テレビアニメの公式サイト</a>詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[墨田区図書館]
昨年「マジックツリー」シリーズで多少本が読めるようになったので、今年それに代わるタイムワープものをと探していて、先日までは青い鳥文庫から出版されている楠木誠一郎の「~は名探偵! タイムスリップ探偵団 」シリーズを読まそうとしていた。ただ、一応5冊読ませてはみたものの、私自身それほどシリーズに愛着が出るわけでもなく、各巻に出てきた過去の登場人物に対するイメージが強くつく(一応これホントかな?的な新たな小咄イメージの追加はあったけれど、それも事前に"知って"いるからこその追加イメージで)こともなく、マジックツリー時のような"次へ"感がないので、題名から拾ってきた今回の一冊。
結果からすると、ハードカバーの割には字も大きく、少なく、一年前くらいに読むと良かったかな、内容の濃さから言うと、もしかしたらマジックツリーよりも軽いくらい!?でも三冊だけのシリーズのようだし、一応あと二冊も借りてきてみるか?
そろそろアーサー王とか、キャメロンとか、円卓の騎士とか、キーワードだけでも耳に響いてくれたかなー?