- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001160109
作品紹介・あらすじ
これは、フランスに暮らしていたユダヤ人の少女、ファニーの戦争体験の実話です。一九四三年、ユダヤ人迫害の嵐のなか、子どもたちを集めてスイスへ逃がす計画に加えてもらったとき、ファニーはまだ十三歳でした。ところが、その危険な旅の途中で引率者の青年が逃走。ファニーはとつぜん、大勢の子どもたちの命をあずかるリーダー役をまかされたのでした。子どもたちだけの逃避行、そして、手をさしのべてくれた人たち-この物語は、いまを生きるわたしたちへのメッセージです。
感想・レビュー・書評
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フランスに暮らしていた13歳の少女ファニーと二人の妹は、ユダヤ人の子どもたちを預かる「子どもの家」に行くことになった。パパとママが無事でいるかどうかも分からない中、ここにもナチの手が迫り、子どもたちだけでスイスに向け逃げ始めた。ファニーはリーダーとなり、仲間たちを誰一人見捨てず進み続けたが…。
人気漫画『約束のネバーランド』はファンタジーだが、これは実話であり、ファニーの勇気は驚嘆に値する。 -
第二次世界大戦中 ナツィの迫害を逃れ逃れてスイスまで逃げ延びた少女の記憶。
ホロコースト体験として 出版され、映画化もされた作品。
ドイツからパリへ、そこから親と離ればなれになり、妹ふたりを守って子供用の施設でかくまってもらったり 親戚のところでくらしたり 転々と。
密告され、監禁されて、取り調べをうけたりもする。
最後は他の子供もまとめながら、スイスへの国境を越える。
自分の身に起こったらと思うと背筋が寒くなるばかり。
ホロコーストは悲劇だ。
ただ、彼女たち個人を離れユダヤ人というくくりでみると、いまイスラエルがパレスチナにしていることは何なんだ?と思うし、少しも尊敬できない米国の力押しのバックグラウンドには多数のユダヤ系実力者がいるわけだし。
なにもユダヤ系の矛盾に限らない。
物語の中で ファニーたちを苦しめるのは ナツィではなくナツィに共鳴するフランス人ーーー自分たちだって支配されてるのに。
日本だって 平気でヘイトを叫ぶ人はいなくならないし、叫ばなくても彼らに共感している人はたくさんいる。
みんなヒトラーと一緒じゃないか。
自分のコンプレックスから逃げたくて他人を踏みつけたい。その気持ちを恥じる理性を失えば、世界はあっというまに戦場になるのだ。
とまで児童書に噛み付くべきではないが。
ファニーが生き延びてよかった。
でも礼賛する気持ちには どうもなれない。 -
この本もナチス・ドイツによるホロコーストを描いた作品。3人姉妹の長女ファニーは、9歳の時、ユダヤ人というだけの理由で父親が逮捕されてしまう。その後フランス国内のいろいろな児童収容施設を転々とするが、13歳になった年にフランス国内も危ないとわかって子どもたちだけスイスに逃げることになる。ひょんなことから幼い子ども達を引き連れてスイス国境を目指す。彼女はリーダーシップを発揮し、危機を回避するため機転を利かせて、一行揃ってスイス国内へと非難していく。手に汗にぎる展開だが、ユダヤ人というだけで命が脅かされる理不尽さ、また13歳でリーダ-を背負わされる運命に、戦争の愚かさを感じた。
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この話が実話なのだからすごい。壮絶です。
展開も早くサクサクと読め、引き込まれます。 -
ナチスの迫害からの逃避行する子どもたち。そのリーダーはわずか13歳のファニー。彼女の視点でドキュメンタリーのようにフランスからスイスを目指す日々が描かれます。
自由に向かって、全力で走り抜ける場面に胸が震えました。 -
リーダーはどんな状況でも必ず解決策を見つけて、切り抜けるのだ。
こんなことなら、一人でいた方がずっと良かった。子供のままでいられたらよかったのに。きっと天使が守ってくれる。 -
ファニーはユダヤ人。ドイツに生まれたがナチによるユダヤ人迫害を逃れてフランスに移住。だが、そのフランスもナチに支配され、まず父が連行される。母はファニーたち娘3人を避難させる。ファニーは妹二人を連れて、同じくユダヤの子ども達と共同生活を始める。そこでナチに抵抗する大人たちの助力を得る。フランスにいることの危険を悟った大人たちは、子ども達をスイスに逃がそうとする。
スイスの逃亡中
ファニーが妹に怒るところ、ヴァイオリン弾きの友人に心のなかで「何やってるの!」と怒るところ
ファニーの行動力。