ファニー 13歳の指揮官

制作 : ガリラ・ロンフェデル・アミット  伏見 操 
  • 岩波書店
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本棚登録 : 50
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001160109

作品紹介・あらすじ

これは、フランスに暮らしていたユダヤ人の少女、ファニーの戦争体験の実話です。一九四三年、ユダヤ人迫害の嵐のなか、子どもたちを集めてスイスへ逃がす計画に加えてもらったとき、ファニーはまだ十三歳でした。ところが、その危険な旅の途中で引率者の青年が逃走。ファニーはとつぜん、大勢の子どもたちの命をあずかるリーダー役をまかされたのでした。子どもたちだけの逃避行、そして、手をさしのべてくれた人たち-この物語は、いまを生きるわたしたちへのメッセージです。

感想・レビュー・書評

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  • 第二次世界大戦前のフランス。生まれた国ドイツから逃げ、両親と二人の妹と暮らす9歳のユダヤ人、ファニーの家に警官が押し入り、父を連れ去った。危険を感じた母は、3人の娘たちを児童救済協会の子どもの家に預けることを決意する。彼女たちは、ドイツ軍の侵攻とともにフランス各地を転々とするが、最後は協会の手筈で、スイスへの国境超えを試みることに。ところが、引率の青年が途中で逃げ出してしまった。13歳のファニーは子どもたちを率いるリーダーという重責を負うことになる。

    ナチスから逃亡する子どもたちと、そのリーダーとなった少女の実話。

    ファニーを含めた子どもたちの奮闘ぶりに心揺さぶられる作品。実話であるだけに、彼女の勇気と行動力に驚嘆します。

    ただ、子を持つ母としては、早く大人になることを要求された彼女が、戦後、心の平安を取り戻せていることを祈る気持ちになります。

  • この本もナチス・ドイツによるホロコーストを描いた作品。3人姉妹の長女ファニーは、9歳の時、ユダヤ人というだけの理由で父親が逮捕されてしまう。その後フランス国内のいろいろな児童収容施設を転々とするが、13歳になった年にフランス国内も危ないとわかって子どもたちだけスイスに逃げることになる。ひょんなことから幼い子ども達を引き連れてスイス国境を目指す。彼女はリーダーシップを発揮し、危機を回避するため機転を利かせて、一行揃ってスイス国内へと非難していく。手に汗にぎる展開だが、ユダヤ人というだけで命が脅かされる理不尽さ、また13歳でリーダ-を背負わされる運命に、戦争の愚かさを感じた。

  • フランスに暮らしていた13歳の少女ファニーと二人の妹は、ユダヤ人の子どもたちを預かる「子どもの家」に行くことになった。パパとママが無事でいるかどうかも分からない中、ここにもナチの手が迫り、子どもたちだけでスイスに向け逃げ始めた。ファニーはリーダーとなり、仲間たちを誰一人見捨てず進み続けたが…。
    人気漫画『約束のネバーランド』はファンタジーだが、これは実話であり、ファニーの勇気は驚嘆に値する。

  • リーダーはどんな状況でも必ず解決策を見つけて、切り抜けるのだ。
    こんなことなら、一人でいた方がずっと良かった。子供のままでいられたらよかったのに。きっと天使が守ってくれる。

  • 映画を先に観ていたこともあるし、児童向けに書かれていることもあってかサラサラ読んだ。
    日付や季節の移り変わりなどの描写がそんなにないので時間の変化が分からないので、そのあたりが入っているとよりよかった。

  • 映画も観た。平和にいいかも。/辻塚

  • ナチスの手から逃れるユダヤ人少女のノンフィクション。

    ドイツから家族でフランスに逃れれていたが、隣人に共産党員だと密告され父親は捕まる。ここもあぶないと感じた母親は、ファニーと二人の妹を連れ、田舎のユダヤ人の子どもたちをかくまう家に連れて行く。そこから、ファニーと妹たちは転々とドイツ軍から逃げる。
    もともと小さな妹たちをよく面倒見るファニーだったが、同じ施設にいたほかの子どもたちも含めたリーダーとして、スイスまでの逃避行を成功させる。

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