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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784001160154
みんなの感想まとめ
物語は、ギリシャ神話を基にしたケンタウロスの青年ポロスの冒険を描いています。彼の旅は、ヘラクレスとの交流や様々なエピソードを通じて展開され、のびやかなストーリーテリングが特徴です。特に、淡い沈黙を感じ...
感想・レビュー・書評
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古本屋で見かけて手が伸びた。岩波書店の児童書はあまり手に取ったことがないかも。しっかりした作りに好印象。
土台はさておき、見返しが表と裏で同じ地図というところはつまらないので減点。とはいえこれ以外に何を、とも思う。お話の中で特にどこかを旅するなら、縮尺の違う地図にできたんだろうけど。
ヘラクレスと誼を通じたケンタウロスの旅を描く物語。12の難行、ティリュンスを訪ねるメランプース、コルキスからの帰途にあるアルゴー号など、時にギリシア神話のエピソードを継ぐようにして枝葉を広げていく、のびやかなストーリーテリングが魅力的。一方で、要所では物語る饒舌さより、物語自身が想像しているような淡い沈黙を感じさせることも。そういうところは耳で聴いたらもっと素敵かもしれない。献辞に見えるふたりの名前がうらやましい(家族の子だろうか)。
神々がだいぶ優しかったり、旅を折り返すことになる経緯がだいぶあっさりしていたりして物足りない気も。旅の目的地より旅自体が大事なのはお話からもわかるけど。逆にこれはと思ったのはドドナの神託の場面。何か参考にした資料があったりしないだろうか。『変身物語』で少し触れられていたけど、他にあるかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ギリシャ神話を元に、サイドストーリーを描いた感じ。
ケンタウロスというと、賢者ケイローンしか覚えてなかった。
そういえば、種族として出てたっけ。
若者ポロスが青年から壮年となり、幸福を得る冒険物語。
簡潔な文章で淡々と進む物語が、逆にリズムを持って読みやすい。
ここでは、神々の理不尽さではなく、人間の浅ましさが際立っている。そこが神話との違いかな。
いつもなら懲りないゼウスも、ここではラストに心憎いことをしてくれる。 -
ギリシャ神話を土台にしたケンタウロスの青年ポロスの冒険物語。
読書力のある子なら小学3年生くらいから読めるのでは。 -
ピウミーニは『キスの運び屋』が最高で、またあんな作品を読みたいと思っているのだが、これはまた違った雰囲気の長編。
児童書だし、裏表紙に少年のケンタウロスが描かれているので、子ども(のケンタウロス)が主人公かと思いきや、髭も生えた青年(旅を経て大人)が主人公だった。
児童書とはいえ甘さはなく、いきなりヘラクレスが乱暴なケンタウロスを殺したりして不穏な幕開けだし、もしウケを狙う作家なら、イリーネをもっと活躍させて、ポロスとの恋愛シーンも入れたりするところだが、そういうことは勝手に想像してくれ、という感じでサクサクと話が進む。
一章が短く、話が起伏に富んでいるので、読みやすい。ギリシャ神話の知識がなくても読むうちに頭に入ってくる。構成が上手い。こういう本はなかなかない。
佐竹美保の挿し絵もとても良かった。
しかし、日本の子どもが手に取るかなあ。大人が読んで、薦めないと難しいかも。
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