サンドイッチクラブ

著者 :
  • 岩波書店
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本棚登録 : 191
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001160246

作品紹介・あらすじ

■著者からのメッセージ22 読者のみなさまへ2 わたしたちはとてもむずかしい時代を生きています。2 きっと、いつの時代も思うようにならないことばかりで、生きていくってむずかしいことなんだと思います。2 宿命、社会、自然災害・・・・・・。そういった大きなものの前では、人は波打ちぎわの砂の城のようにもろくて弱い。2 それでも、今よりも良い未来を信じてチャレンジする。2 サンドイッチクラブは〈挑戦の練習場〉です。2 あなたも秘密のクラブ活動に参加してみませんか。22 長江優子22

感想・レビュー・書評

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  • サンドイッチが好きな人の集まりの話かなーと思いきや、全っ然違って、進路に悩む小学生の話。
    家庭環境に恵まれ、塾にもたくさん通い、やりたいことをやらせてもらっているようにみえる珠子だが、自分の道を実は見失っている。
    今の子は、たくさんチャンスを与えてもらっているし、世界もすごく広がっているような見えるけれど、だからといって、即なりたいもの、やりたいものが分かるわけじゃない。
    そこは昭和も平成も令和も関係ないよなーと分かる。だって子供なんだから。
    環境は違っていても、いつの時代にもどこの世界にも珠子はいるのだ。
    大人はそんな子供を見守り応援してあげるだけ。
    そうやって世界は回っているのだと思う。

  • 2021年課題図書高学年。受験と砂像作り、友情、不安、希望…。経済的には恵まれてないヒカル、受験に確かな想いも無かった珠子。これ、小学生で感想書くの至難の業では??と思う。言い回しや、戦争に恐怖する心情も昭和の子みたいで、今の子にしっくりくふものかなぁ。珠子がヒカルを、ヒカルが珠子を理解しようと成長していくのは良かったが、なんせ、これ小学生には難しい気がしますー。

  • 珠子は新しく友だちになった女の子ヒカルと公園で砂像を作るようになる。
    黄金のシャベルを賭けて、葉真と戦うのだ。

    〇ヒカルは亡くなった祖母の言葉に心や考えが雁字搦めになっている。珠子との交流の中で少しほぐれる。祖母の想いも胸に、自分自身の夢を考えるゆるみが良い按配で出来たみたい。
    〇珠子は主人公ですが、のんびり屋さん。でも、まわりに流されているように見えても、遠回りでもきちんと自分の道を足で探りながら歩いているよう。
    〇砂場に行きたい。
    〇ヒカルや珠子たちが不安な気持ちに押しつぶされることのないような世界になるように。
    〇サンドイッチはストーリーを読み進めるまでわからなかった。サンドと砂もかけているのかも。※もちろん、サンドイッチとサンド(砂)は何の関係もない。

  • サンドイッチクラブとは何だろうかと思ったら、砂像作りの話だった。自分の知らない分野の話は面白い。砂にも色々あるとか、作り方とか。
    主人公たちが中学受験前の6年生だったので、同じ受験生の息子を持つ親として、余計に一生懸命読んでしまった。主人公珠子は優しく素直で、人の気持ちをよく考える子だ。でも、自分の受験にはあまり意欲が持てない。これは、多くの受験生に当てはまる事だろう。珠子のようにやりたいことが見つかっていなくても、見つけるサポートをしてくれる学校に入るというのも選択肢なのだと、読んだ小学生が思ってくれるといい。
    注目すべきは珠子の友達ヒカルだ。家はあまり裕福ではなく、その状況を変えるために直談判して入塾させてもらったという強者だ。貧困から抜け出すために教育が大切だということがその年でわかっているのがすごい。そして成績もトップ。傍から見れば素晴らしい子だが、ヒカルは自分が心のどこかで人を見下していることも分かっていて、そんな自分が嫌いだ。自分を嫌だと思う気持ちはよくわかる。思春期ならば尚更だろう。そんな嫌なところも含めて、珠子がヒカルを肯定するという場面が本当に良い。
    これだけでも十分良い作品なのに、戦争についても現代人に、「本当に現代は平和なのか」と問いかけているようなところもあって、子供それぞれが色々なことを必ず何かしら感じてくれる作品だと思う。

  • 読書感想文課題図書。

    不思議と引き込まれてどんどん読み進められた。

    課題図書としてはアリ、か。

  • 2021年課題図書(高学年)その1。

  • ■2021全国課題図書高学年■
    食べ物の話か?と思って手に取る人多数だと思う笑
    それを裏切られてサンドアートの話、というところにガッカリする読者も多少いるのかもしれないが、砂像という馴染みの薄いアートの世界が垣間見れて面白い。
    面白いけど、登場人物の誰にもあまり共感できずポカンと置いてけぼられる本だった。
    約束破ってないし…。
    お受験も田舎民には馴染み薄いし、戦争のエピソードも突飛な将来の夢も取って付けたようなチグハグ感があった。
    けど、こういう子とも臆せず友達になれるのは小学生の強みだね。
    ちずちゃんはチーズにならんのかい笑

  • 高学年の課題図書。
    砂像を作るのは楽しそう、砂場で山を作った思い出は誰しもあるはず。珠子ちゃんが言われるがまま目的もなく塾に行きなんとなく日々が過ぎていたのが自分の意思で踏み出すのは良かったと思う。ヒカルちゃんは勉強ができるはずなのに家庭環境からか何だかチグハグな印象を受けた。
    感想文を書くのならどこに主軸を置くかでだいぶ内容が変わりそう。

  • 砂像作りに打ち込む、小学校最後の夏休み。
    羽村のハムちゃんタマゴの珠子でサンドイッチ、おまじないはポンデケージョ!小学生らしい発想が微笑ましいです。
    初めの塾の場面では、あんな変な子とつるむなんて…みたいな描写が続くんじゃないかなと思いましたが、そんなこともなくて爽やかでした。

    雪原学園の先生が、学校や教師は「種屋」だと表現していたのがいいなと思いました。自分もそういうつもりで日々、子供たちに接していきたいと思います。

    ただ、個人的にはミサイルや戦争の話はちょっと無理やり入れられている感もありました。毎年そんな感じなので、高学年の課題図書には社会問題的なテーマを入れるという暗黙のルールでもあるのだろうかと思ってしまいます。

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著者プロフィール

1971年東京都生まれ。武蔵野美術大学卒業。テレビの構成作家として主に子ども番組の制作に携わる。2006年『タイドプール』で第47回講談社児童文学新人賞佳作を受賞。同作品でデビュー。近著に戦時下における敵国人抑留に光をあてた『ハンナの記憶 I may forgive you』、共感覚をテーマにした『木曜日は曲がりくねった先にある』、シンガポールの日本人学校を舞台に、加害の歴史に触れた『ハングリーゴーストとぼくらの夏』がある。

「2016年 『百年後、ぼくらはここにいないけど』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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