- Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001160260
作品紹介・あらすじ
魔女に呪いをかけられたせいで、ふわふわ浮いて、けらけら笑ってばかりのお姫さま。重さがもどる唯一の場所である湖が魔女のたくらみで干上がり、お姫さまはしだいに弱っていきます。お姫さまに恋をした王子が命がけでのりだしますが……。マクドナルドならではのおとぎ話を、センダックの詩情豊かな線画が彩る、愛蔵版。
感想・レビュー・書評
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お姫様が生まれた時 魔女が呪いをかける話しはあります。
今回は 魔女がお父さんの姉 つまりおばさん
呪いは 身体が軽くなる呪い
頭も軽くなるようで めんどうなことは考えられない。
風船みたいにふわふわ飛びます。
だけど 水の中では普通に泳げます。
湖を泳いでいて 王子様と知り合います。
悪い魔女は 湖の水も 身体から出る涙もおっぱいも 水を止めてしまう。
それを湖の開いた穴に身体をいれて 王子が命がけで止めます。
お姫様は 王子の息が止まって 初めて正気を取り戻す。
王子も無事回復し 水も戻る。
悪い魔女は お家が潰れて死んでしまう。
めでたしめでたし というお話しです。
昔話なら 伝わるうちに いろんな所が削ぎ落とされ あるいは 付け加えられて
もっと長い間 伝わる話しになりそうです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「金の鍵」と同じ、ジョージ・マクドナルドとモーリス・センダックの組み合わせ。
児童書なのでしょうが、装丁は大人好みに思えます。
最初はよくある話ーと思ったのですが、
王様とお妃様とのやりとり
「心がかるいというのは結構なことに違いあるまい」
「でも、頭がかるいというのは、悪いことでございますわ」
「手がかるければ、仕事が早くてよかろう」
「でも、指がかるければ、手癖が悪くなる心配がございます」
「足取りがかるいというのは、結構なことじゃ」
「でも、精神がかるいというのは、まったくもって悪いことでございますわ」
を読んで、昔読んだお話が一気に蘇ってきました。
好きで、何度も読んだことは覚えていますが
どの版で読んだのか全く記憶がありません。
タイトルは違ったはず。
「ふんわり王女」かなあ。
昔読んだ本で読み直したいものです。 -
マクドナルドが描く、重力を奪われてしまったお姫さまの冒険ファンタジー。
ふわふわ空を飛ぶ様子や水に浮かぶ情景がこのうえなく美しく描かれています。
同じ作者の「昼の少年と夜の少女」もステキなお話です。 -
誕生のお祝いに呼ばれなかった魔女に呪いをかけられ、重さのなくなったお姫さまはフワフワと飛んでいってしまいます。でも水の中だけでは普通に泳いでいられるのです。お姫さまは湖で出会った王子さまが気に入りますが…
マクドナルドの名作にセンダックの挿し絵をつけて再刊。マクドナルドのお話は、今でも色あせない。