- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001160352
作品紹介・あらすじ
「この世界の⽣活は、⽉にとっては⼀つのおとぎ話にすぎません」ひとりぼっちの若い絵かきのもとへ、夜ごと友だちの月が訪れて、空から見たことを聞かせます。月のまなざしが照らしだすのは、悲哀に満ちた地上の人びとの風景。旅を愛したアンデルセンの詩情あふれる名作を、絵本作家・松村真依子の柔らかな水彩絵で贈ります。
感想・レビュー・書評
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松村真依子
https://www.mayko88.com
愛蔵版 絵のない絵本 - 岩波書店
https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b600976.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大好きな本です。ずっと岩波文庫の大畑訳に親しんできましたので、特装版嬉しいです。挿絵がガラリと変わっていますが。。
月の光が
愛すべく人たちにやさしくキスするところが好きです。
なつかしい月は
詩人のさみしい部屋のおくまでやさしい光をさしこんで
ほんの短い時間 月が見てきたことを話してくれる。
「わたしの話すことを絵におかきなさい。
そうしたら、とてもきれいな絵本ができあがりますよ」
大好きなのは第三十三夜 最後のお話し,
ねむる前に主の祈りをとなえる小さい女の子。
おかあさんがお祈りの途中でさえぎりました。
「おまえは、今日もわれらに日々のパンをあたえたまえ、といってから、まだなにか言ったことね…それはなんなの?おかあさんに言ってちょうだい。」
「おかあさん、おこらないでね!
あたしね、こうお祈りしたのよ。
『そして、パンの上にたくさんバタをつけてくださいまし』って!」
きゅゅゅゆん!
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これは思ったより時間がかかります。詩歌のようであり、かなりの想像エネルギーを使う。北欧の厳しい自然。絶望や諦め。弱きもの、儚いものにこそ、美しさを求める価値観。キスの意味。北欧の人々の夜。何だか、砂絵や影絵を思いおこさせる。これまでふれられたことのなかった感性の部分に、ある温度を持って触られた、そんな感じ。
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月が語るものがたりではあるのだけれど、まるで詩を読んでいるかのような印象。
絵もすてきだし、箱入り、装丁もすてき。 -
アンデルセンはどうしてこんなに子どもの気持ちが、分かるのでしょう。
特に第二十二夜の話が好きです。
私が悪いのかなあって感じる心は優しさ、寛容さ、純粋さなんだと思います。
大人になると出来事が複雑になり、罪を感じる気持ちがどこからくるのか見えなくなりますが、それってもしかしたら遠い遠い子供の頃の自分の声かもしれません。
リストラ、失恋、死別など世の中には自分の力ではどうにもならない事故みたいな出来事があります。ああすればよかた、こうすればって後悔することも。
でも、これって私のせいじゃないかもって肩の荷物を下ろすきっかけになりそうなお話です -
すごく神秘的。海外の物語なので馴染みのないシーンも多い。だからこそ新鮮な感じがしました。
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ひとつひとつが短過ぎるし、オチもよくわからず。私には苦手な作品でした。
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言葉の美しさもさることながら、挿絵も素敵で、何度も読み返したくなります。
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愛蔵版!
絵がいっぱい。
月が語る物語が、真珠のようで素敵。
漢字には「かな」がふってあり小学生でも読みやすいと思う。
もちろん中学生でも、読みやすい。
章のラストに補足もありわかりやすい。
万華鏡のでように多彩で美しい。
アンデルセンの想像の世界が凝縮されていて、独特の抒情詩的な詩美がただよっている。
朝の読書に最適。
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紙の本に触れるたのしさ。
愛蔵版なので、眺めて手に取ってぱらぱらめくって、愛蔵します。
著者プロフィール
ハンス・クリスチャン・アンデルセンの作品





