銀のいす (カラー版 ナルニア国物語)

  • 岩波書店 (2005年9月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784001163742

感想・レビュー・書評

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  • ナルニア国物語第四巻。舞台はナルニアの北方、巨人の国。新加入の女の子・ジル目線なので新鮮な気持ちで物語に入っていける。今作のMVPは<泥足にがえもん>。ボス戦での、精神を支配する魔力と戦う姿は圧巻。信仰や心の力の強さをみせる、彼の行動とセリフに要注目。前半はややテンポが悪い気がしていたが、後半からは目が離せない展開が続き、地下世界の冒険には胸湧くものがあるし、伏線が全部生きてくるので、やっぱり最高評価をつけたい。毎度のことながらラストの帰還のしかたが素敵。

  • 成長したユースチスが女の子とともに冒険してさらに成長する。泥足にがえもんという瀬田先生の絶妙なネーミングセンス、そして彼の「大人な」キャラクターがなかなかにハードボイルド。

  • アスランの命を受けカスピアンの息子を探しに行くユースチスとジル。ファンタジーの王道、北の国、寒い雪の地方。途中で出会う泥足にがえもんの力を借りて巨人の国にたどり着く。

    年老いたカスピアンにユースチスが会うことを拒んだのが印象的だった。老いたカスピアンに会いたくなかったのだろう。

    泥足にがえもんは手と足に水かきのある沼人、とてまネガティブで常によくないことを考えている。こいつがなかなかいいキャラで短慮な主人公たちを諌める役割をしている。

    今作は食事で面白いシーンがある。巨人の国で巨人たちから出された鹿肉を食べるところで、巨人たちの会話を盗み聞きした泥足にがえもんが真っ青になる。この肉はナルニアの言葉を話す鹿の肉だった。三人はそれぞれショックの受け方が違う。ジルはかわいそうと思う程度、ユースチスは殺人に相当する罪悪感、にがえもんは赤ちゃんを食べてしまったかのような具合い、とナルニアの生活が濃いほどショックが大きい。

    巨人たちの料理の本にニンゲンとヌマビトの調理法が書いてあるのを読んでしまったところは恐ろしかった。ヌマビトは泥臭くて食用に向かないというのは少し笑ってしまったが。

    巨人の国は最初から最後まで薄気味悪かったが、それは人間を食用としているためだった。要は今から食べようとしている羊を可愛がっているようなものだった。

    過去作品に比べると北国ということもあって暗く寒いイメージのダークなファンタジー。地下王国は片言の地底人たちが大量にいる薄暗い、だが広大な土地だった。さらなる地下の世界が本当の地下世界だそうだが、今回の冒険はここまで。

    帰還後、アスランが現実世界に直接干渉したのは今作がはじめて。

  • そうそう!MVPは泥足にがえもん。ぬめっとした言い回しとは裏腹のシンのあるにがえもんさんはかっこよかった。今回も、想像力豊かなわくわくする場面ばかり。巨人の城や地下の町。
    このシリーズ、訳が秀逸。言い回しもネーミングセンスもすばらしい。

  • 4-00-116374-8
    C8397\1500E.

    ナルニア国物語 4 銀のいす
    C・S・ルイス作
    訳:瀬田貞二

    ---もくじより
    体育館のうら
    ジルのいいつかった仕事
    王の船出
    フクロウ会議
    泥足にがえもん
    北方の荒れ地国
    おかしなみぞのある丘
    ハルファンの城で
    知っておいてよい事を見つけたしだい
    太陽のない旅
    夜見の城で
    夜見の国の女王
    女王のいない地下の国
    この世の奥底
    ジルがいなくなった
    悪いところはなおしました-----

    カバーそでより
    級友のユースチスに誘われ、願いの言葉を唱えてナルニアに来た少女ジルは、長い間行方不明になっている、航海王カスピアンの息子、リリアン王子を探し出すよう、アスランから命じられます。ジルとユースチスは、沼人の泥足にがえもんと一緒に、北へ北へと辛い旅を重ねることに。巨人族の住む北方の荒れ地国で、また地霊たちの住む地下の国で、三人はいく度となく、恐ろしい目にあい、ゆくてを見失いそうになります。

    ナルニア国物語
    1)ライオンと魔女
    2)カスピアン王子のつのぶえ
    3)朝びらき丸 東の海へ
    4) 銀のいす
    5)ウマと少年
    6)魔術師のおい
    7)最後の戦い
    ---------------

    時間はかかったが前作より読みやすかったかも。
    緑色の魔女は出生などわからず、とりあえず、ずるくて悪い奴として登場
    銀のいすはリリアン王子が縛り付けられる魔法のいす。それをぶった切ることでリリアン王子の呪縛が消える。

    体育館の裏ってのは、万国共通なのか? 嫌な思いをしたジルはユースチスとナルニアに一瞬で移動。恐ろしく切り立った山の上に出たがそこで、ユースチスとつまらない言い合いをして崖っぷちにいたのにユースチスの手を振りほどくことで彼をがけから落としてしまう。そこでアスランと出会いこれから果たす事柄を4つ覚え、ジルもアスランの息によってユースチスの近くへ送られる。

    沼人に助けられ フクロウ 巨人 地底人 とかかわりを持ち 緑の貴婦人をを見事倒して、地底人を開放しナルニアに戻る。
    カスピアン王は死の間際、息子のリリアン王を祝福し、息絶える。
    その後ナルニアは重苦しい雰囲気になるが、ジルとユースチスは最初の山の頂に移動し、アスランと会う。
    アスランが、カスピアン王をナルニアの国(現世)から引き寄せ、若く自由だった身体に戻した。カスピアン王は、ジルとユースチフの学校をまともにするためにひと働きする。アスランも姿を見せ、塀を直すことで、校長の悪事をさらし、あるべき姿へと学校が変わることになった。
    第1巻の白い雪の魔女もこの緑色の貴婦人も悪い魔法使いなのだが、なぜ悪事を働くのか?もともとのかかわりは何だったのか?結局彼女らはどうなれば満足したのか?その方法は悪い魔法でしかかなえることはできなかったのか? なーんにもわからなかった。

    今回は泥足にがえもんが自分の足をぎぜいにして緑色の貴婦人の妖術を(甘い香のかおりでボケさせる)うち砕き、その正体緑の大蛇となってリリアン王子と戦い、ぶった切られて死に、奴隷として働かせていた地底人も開放した。

    ヨーロッパの昔話は剣で悪者を退治する。悪い魔法が解ける。等のお話が多く、その文化圏では受け入れやすい(そのほかの終わり方は極稀)終わり方。
    私は悪者の方に興味があったんだけど、この巻でもそれはスルーされていた。
    ユースチスは最初の登場の時はとっても嫌な奴だったけど、ジェントルになったなぁ・・。



    沼人 泥足にがえもん (ヒーロー)
    ライオン アスラン
    王様 カスピアン
    王子 リリアン (黒い騎士)
    時の翁 昔は地上の国の王様
    ドリニアン卿 王様の7人の家来の一人
    ミドリの貴婦人(地下の国の魔女・竜になる)




    巨人の国の料理本より ニンゲンを料理するときの開設の一部

    ニンゲン この姿の良い小さな二本足の動物は、昔から細やかな味を珍重されている。秋祭りにだすものという習わしがあり、魚とおおきな肉料理の間に用意する。ニンゲンには-----

  • ナルニアを映画でしか見たことのない人にこそ読んでほしい。

  • 個人的には1巻以来の面白さだった。アスランもそこまで手を貸さないから、子供たち(と、にがえもん)の奮闘がよく伝わってきた。今までと違う主人公だったのも、印象が違った理由かな。結構好きなコンビだった。にしても変わった名前の人達は、元の本では何て名前なんだろう…ちょっと気になる。

  • CL 2017.2.26-2017.3.5

  • <閲覧スタッフより>
    お屋敷のクローゼットが架空の世界と繋がっている!少年少女が偶然みつけた不思議な別世界は白い魔女が支配する「ナルニア国」。正義のライオン「アスラン」とともにナルニアを救う子どもたちの壮大な冒険物語。読み返すたびに新しい発見がある、不思議でどこか懐かしい世界が広がっています。
    --------------------------------------
    所在番号:933.7||ルク||4
    資料番号:10170246
    --------------------------------------

  • アスランの国で、カスピアンと再会。
    私もさよちゃんと、会えるとしたら、20歳くらいかな。

  • 2011.3 再読?
    ナルニアシリーズでは、うーん、一番苦手な巻。これはぺペンシー兄弟姉妹が出てこないせいかな?

  • うーん、おもしろさは、「指輪物語」よりは下で「ゲド戦記」よりは上かなぁ(何様だ?)。

    子ども向きの話だから、これぐらい単純な方がいいと思う部分もあるのだと思います。
    「ゲド」は、その部分がちょっと損している気がする。変に大人向けなのに、物語の構造が単純すぎるというか……。

    今回のキリスト教的なテーマは、なんだろう?キリストの弟子が伝導していくような話かな?
    泥足にがえもんは、真実をしゃべる(まあちょっと悲観的に)故に、みんなから受け入れられない部分があります。このあたりは、預言者の迫害っぽいかも。

    しかし、泥足にがえも……相変わらずの瀬田節全開ぶりです。まぁ、イメージしやすいっちゃあ、しやすいのですが。

    銀のいすって、どこかに出てきたかなぁと思ったけど、そうか、洗脳の魔法のいすのことか……。あんまり、印象なかったです。

  • 前巻のユースチスに加え、ジルという新しい女の子も出てきて、ワクワクドキドキの冒険の回でした。
    泥足にがえもん(笑)なんていいキャラ!
    イギリスの学校、巨人の土地に、地下の世界にと、ナルニアをぽんぽんと行き交うシーンは、本当にとても楽しかった。
    なんだかんだカスピアンにも再会できたし…。
    ジルはいじめられっこだけれど、ナルニアを冒険するにつれて、どんどんルーシィみたいな芯の強い女の子になっていった気がします。

    ナルニア国物語はやっぱりすごいなぁ!
    次は馬と少年。ちょっと読んだところによると、なんかハウルのアブダラみたいな人が出てきてた!

  • ユースチスと級友のジルがナルニアに行き、カスピアン王の息子を救い出す。アスランの国が、人間世界とナルニアの中間領域として登場するのが興味深いところ。最初からつまづいてばかりのふたりだが、過ちと悔い改めこそこのシリーズのテーマ(のひとつ)であろう。同行する泥足にがえもんはちっともかっこよくないし頼りになりそうにも見えないが、堅実で、最悪のときにこそ最良の姿を見せる。アガサ・クリスティの描く理想のイギリス人像がこんな感じだったが、イギリス人の持つ普遍的なイメージなのか。

  • にがえもんの喋り方好き。

  • ナルニアを旅するのは前作でエドマンド、ルーシィとともに旅をしたユースチスとその友達ジルですが、お話前半がどうもこれまでと雰囲気が違う感じがして、違和感がありました。後半はかなり駆け足で、老王となったカスピアンの死があまりにもあっけなかったのが残念でした。

  • 4作目。ここから前3作とは少しテイストが違ってくる気がする。

  • 2006/03ごろ 図書館

  • この巻で登場する'泥足にがえもん'さんという沼人のキャラがいるのですが、私はこのキャラが一押しします!!かなり個性的なキャラですし、ちょっと、ん?と思う方も多いかと思いますが、とても良い人手良いです!!ぜひ、あの感覚を味わってみてください!
     後半になって、急にドバ―っと話が、進みだすので、着いていくのが大変でした。

  • ナルニア国物語第四巻。今回の冒険は、前作で登場したユースチスととの親友の少女ジルが、航海王カスピアンの息子、リリアン王子を探し出すたびに出る話。印象的だったのは、ユースチスは、ナルニア国から少し離れていた間にナルニア国では70年がすぎ、カスピアンが年老いてしまったことにショックをうけるところ。また、旅の途中で沼人の泥足にがえもんとと出会い、一緒に旅をする。巨人も出てくるし、面白くなってきた!それにしても、「泥足にがえもん」は、原著ではどのように表記されていたのだろう。この名前を見たとき、私はついつい笑ってしまった。訳者もよくこんな名前をつけたものだ!ぴったりイメージにはまっていてとても面白い。

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著者プロフィール

1916~1979年。現東京都文京区に生まれる。東京帝国大学国文科卒業。第二次世界大戦後、東京府立第三中学校に復職し、教師の傍ら雑誌に児童文学作品を投稿。後、平凡社勤務を経て、児童文学の創作、翻訳、評論の分野で活躍。1959年自宅に瀬田文庫を開き、毎週土曜日の午後に自宅を開放していた。代表的な作品『なんきょくへいったしろ』『あふりかのたいこ』など、再話『かさじぞう』『ふるやのもり』など、翻訳『指輪物語』のほかに『ホビットの冒険』『ナルニア国物語』などがある。

「2023年 『最新版 指輪物語7 追補編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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