- Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001163773
感想・レビュー・書評
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ナルニア国物語第七巻にして完結編。アスランを信じるか否か。信仰をめぐる最後の決戦とナルニアの終末。
今回の導き手&MVPは若きナルニア王チリアン。冒頭から過酷な状況が続く中、あやまちを犯してもただちに反省し償いを求め、危機に陥っても冷静さを失わない、シリーズ全体を通しても偉大すぎる好人物。
後半での連続する戦闘シーンは息もつかせない勢いと迫力がある上、最大の謎である「うまやの中で何が起こっているのか?」が気になってページをめくる手が止まらない。やがて子どもたちとナルニア国はかつてないほどのピンチに立たされる。絶望的な戦いのはてに待っている結末とは――?
……といったスペクタクルに酔っていたら、終盤は思わぬ展開で驚愕。いや、そうだ、これこそがこの物語の主題だった。ラストまで気が抜けないので、ぜひネタバレなしでここまでたどりついて! -
シリーズ最終巻。ヨコシマがこそこそとやっている時点では面白い展開だなぁと思って読んでいたけど、終盤のアスラン無双が始まってからは若干置いてけぼり。そしてラストにビックリ。まさかの帰ってこないパターンだとは…。スーザンのことも意外だった。
自分はキリスト教についてほとんど知らないので度々うまく咀嚼できない話が出てきたりもしたけど、児童書ファンタジーとして楽しめる部分も多く、シリーズ完走できてよかった。 -
KL 2017.3.18-2017.3.25
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最後の最後で、えっ!?ってなりました。スーザン…
最終巻まで読んでみると改めてナルニア国物語の壮大さがわかりました。この物語は読み始めたら、絶対最終巻まで読んだ方がいいと思います。面白かったです。 -
<閲覧スタッフより>
お屋敷のクローゼットが架空の世界と繋がっている!少年少女が偶然みつけた不思議な別世界は白い魔女が支配する「ナルニア国」。正義のライオン「アスラン」とともにナルニアを救う子どもたちの壮大な冒険物語。読み返すたびに新しい発見がある、不思議でどこか懐かしい世界が広がっています。
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所在番号:933.7||ルク||7
資料番号:10170683
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新幹線移動中に読了。
ナルニアは、永遠だったかな。
残された自分は、ちょっと淋しい。 -
Σ゜゜( д ;)スポーン。
えぇぇぇっ!? うぇぇぇっ!?
ちょ、ま、うぇぇえっ!?
ついにナルニア国シリーズ最終巻です。
この巻でも新しい仲間たちと出会い、また懐かしい仲間たちの姿も見ることができました。
しかし、これが終わりか…そうなのか…。
いや、ナルニアにとっては始まりにすぎないのでしょうね。
なんだかんだ、異世界ナルニアを楽しみつつも、いろいろと考えさせられるシリーズだったなぁ。
C.S.ルイスさんの児童書はこれだけということですが、なんだかこの物語は後のたくさんの作家さんに、大きな影響を与えている気がするぞ。
全部まとめて買ってよかったなぁ!
今日は全巻抱いて寝るぞ(;ω;)(やめれ)
ルーシィの優しさは忘れちゃいけないものだと思う。
アスランばんざい! -
中学生の頃、この結末の是非をめぐって友達と口論をした。その年頃にそういうことができて幸せだったな。久しぶりに読んでみて思ったのは、この本の評価はキリスト教の考え方に共感できるかどうかによるところが大きいということだ。納得のいく結末だった、満足だ、と思う人は少ないのではないか。
ナルニア世界が終焉する。一連の出来事は、偽預言者・不信と災厄・最後の審判・この世の終わり・死者の復活・天国というキリスト教の終末観そのものだ。それにプラトンのイデア論。まことのナルニアと死者の復活のあたりで、「何これ?こんなのあり?」と思う人は多いに違いない。
主人公たちの今後の身の振り方がまた衝撃的だ。ファンタジーの基本は「行って帰ってくる」こと。異世界への旅を終えた主人公が元の場所に戻ってこそ、物語は完結する。本書はその点で落ち着かない。読み手のなかに、自分が今いるのは仮の場所であるという気持ち、ここではないどこかを求める気持ち、来世に憧れる気持ちがあれば、この結末をハッピーエンドとして受け入れられるのかもしれない。しかし、一般的にはどうか。読み手の年齢が低いほど違和感を覚えるだろうと思う。
そして個人的にもっとも気になったのは、アスランによる最後の審判だ。善き者たちが選ばれ、純化したまことのナルニアが作られる。水戸黄門で言えば印籠に当たるこの場面、小学生が読んで共感する分にはまったく差し支えないと思う。人生の初期において、「光(善)が闇(悪)に勝つ」という概念は重要であるし、それでこそ物語のおさまりがよくなるからだ。しかし、年齢が上がるにつれ、単純な善悪二元論に疑問を感じるようになるだろう。また、そうあるべきだと思う。単一の価値観で人を選別し、自分と異なる立場のものは排除する。これはけっこう危険な思想ではないか。
というわけで、納得いかない部分の多い最終巻だが、違和感があるからこそ印象に残るともいえる。他の巻を読んだときよりいろいろ考えているわけだし。この本をイギリスの子どもたちがどのように読んでいるのか知りたいものだ。なお、私はキリスト教(およびほかのすべての宗教)について完全にシロウトであるので、あれこれ誤解があったら教えてください。 -
ある意味衝撃的過ぎる結末。
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世界のラストの情景が美しい
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2006/03ごろ 図書館
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毛ざるのヨコシマ。ロバのトマドイ。が主人公?というか中核の登場人物です。全巻がナルニアの誕生だったのに対し、最終巻は名前の通り、さいごです。つまり、ナルニアの滅亡。
せっかく、ナルニアのライオンと魔女を映画で見て、興味を覚えたのなら、是非原作のほうも、シリーズ7冊、読んでみては如何でしょうか?映像で見るより、活字で見たほうが良いって場合もありますし。あと、知り合いの感想によると、映画の『ライオンと魔女』より、BBCでドラマ化していた物のほうが、良いそうです。DVDになっているらしいので、そちらも合わせて是非。