路上のストライカー (STAMP BOOKS)

制作 : さくま ゆみこ 
  • 岩波書店
4.11
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本棚登録 : 73
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001164046

作品紹介・あらすじ

デオは年のはなれた兄のイノセントとともに、故郷ジンバブエでの虐殺を生きのび、南アフリカを目指す。ところが苦難の果てに待っていたのは、外国人である自分たちに向けられる憎しみとおそれだった。過酷な運命に翻弄されながらも、デオはサッカーで人生を切り開いていく。

感想・レビュー・書評

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  • 「外国の本っておもしろい! ~子どもの作文から生まれた翻訳書ガイドブック」の「1. 外国のくらし」で紹介されていた10冊のうちの1冊。

  • デオのたどってきた道・・・ハードでつらい。南アフリカと言えば、アパルトヘイト政策しか知らないでいました。今回、この本を読んだきっかけで、政治状況や歴史経緯など調べたのですが。今現在、こんなに混乱しているのですね。ゼノフォビア(外国人憎悪)、日本の最近のヘイトスピーチにも通じると思います。

  • アフリカが舞台となった小説は初めて読んだ!
    2008年にアフリカで、南アフリカで起こった外国人への襲撃を知らなかった。
    南アフリカのチームは確かにどのチームよりも精神的に強いんだろうな。経験していることが他の国と違いすぎる。
    21世紀はアフリカの世紀
    この言葉を強く強く戒めたい 2016.4.7

  • 登録番号:11177 分類番号:933.7ウ
    [2014年度 本校読書感想文指定推薦図書]

  • 原題 『Now is the Time for Running』 2009年

    ジンバブエのグツに暮らす少年デオはサッカー好き。
    ある日、仲間とサッカーをしていると、大統領の兵隊たちがやってきて、大統領支持をしていない村だといういいがかりをつけ、乱暴・虐殺をはたらく。
    それによって母マアイと祖父ポットンを失ったデオは兄であるイノセントとともに、父がいるであろう南アをめざす。

    なんというスピード感のある文章と物語の運びなのだろう。すぐに本の世界に引き込まれ、まるで自分もデオと一緒に逃げたり、走ったりしているような錯覚にとらわれた。

    デオは、少々遅れていて足手まといの兄、イノセントを限りなく愛していた。
    たった二人きりの兄弟。
    それを南アの外国人襲撃で失う。

    故郷も家族も失ってしまったデオが最後に希望を見いだしたのが、ストリートサッカー。
    ストリートサッカーのワールドカップ

    P235「わかるか?みんな同じじゃないからこそ、他のチームより強くなれるんだ!きみたちはみんな、アフリカのそれぞれ異なる場所でサッカーと習得した。それがまじりあって一つになったスタイルは、世界のどのスタイルともちがう。だから、相手には予測がつきにくい。おれは、それぞれの場所のいいところを集めて、いちばん強いチームをつくろうと思う。
    チームに選ばれた者は、全員が南アフリカのユニフォームを着る。だが、南アフリカ人でない者は、赤いアームバンドをつけて、そこに自分の国の旗をぬいつけていい。南アフリカのストリートサッカーは難民のことを忘れていない、ということを世界に示すことにしよう。難民たちを受け入れているからこそ国としても強くなるんだということを見せようじゃないか!」

  • 生きる希望、生きている証、それがサッカーだった。
    過酷な過去を持つ少年は、ストリートサッカーで、自分を取り戻した。

    21世紀初め。
    南アフリカのジンバブエ。国内情勢が不安定。
    10代半ばの少年・デオが住む町は、突如現れた兵隊の虐殺に合う。
    母や祖父を殺され、兄と命からがら逃げる延びる。

    しかし、どこへ向かえばいいのか?
    顔見知りの警部を頼ったところ、南アフリカへ向かえと言われる。
    ワニがいる大河を渡り、強盗団をすり抜け、猛獣がいる地帯を走り、
    やっとの思いで、たどり着いた南アフリカ。
    そこで待っていたのは、外国人差別だった。

    仕事も無く、食べるものも貧する毎日の生活。
    そんな中、外国人虐殺で、兄を殺されてしまう。

    生きる希望を失くすデオ。
    シンナーで朦朧となりながら、落ちぶれて、死ぬのを待つばかり。
    そんな中で拾ってくれたストリートサッカーの指導者。
    ひたすら、打ち込む。

    サッカークラブ内でも、外国人差別を受ける。
    けれど、大会を前に、おのおの生い立ちを語り合い、信頼し合い、
    結束は高まった。
    そして、大躍進する。

    彼らの過酷過ぎる過去や心境は、平和な暮らしに呆けている私には、
    全てがわかることはない。
    だが、わかる。
    生きる希望・意欲というのは、一生懸命になれるものがあるということ。
    信頼できる友がいるということ。

    デオのたくましさに、勇気をもらった。
    第60回青少年読書感想文コンクール・高校生部門課題図書。

  • 人種問題や貧困問題をベースに、スピーディーにストーリーが展開。
    アフリカを舞台にした物語は、日本では考えられないような生活の存在を教えてくれます。

    おもしろかった。

    高校生の読書感想文の課題図書です。
    この本を選んだ人、素晴らしいと思います(^^)b

  • 自分と他人は違う。それを認識するのは大切なことです。
    憧れたり、尊敬したり、逆に反面教師にしたり。
    そして羨んだり。
    それがやる気や向上心につながったりする。

    でも、それがゆがむと、こんなことが起こる。
    自分と他人は違う。でも同じ人間なんです。
    生きてます、考えてます。
    同じ人間なんです。
    立場が違っても、国が違っても。

    今もなお、続いている。
    同じ人間であることを忘れた行為。

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    デオは年のはなれた兄のイノセントとともに、ジンバブエの故郷の村での虐殺を生きのびて、見知らぬ父のいる南アフリカを目指す。ワニが棲息する川をこえ、野生動物の保護区を走りぬけ、さまざまな困難の果てに待っていたのは、外国人である自分に向けられる憎しみとおそれだった。過酷な運命に翻弄されながらも、少年はサッカーで人生を切り拓いていく。

    【キーワード】
    単行本・課題図書・兄弟・サッカー・アフリカ

  • 第60回 青少年読書感想文全国コンクール高等学校の部課題図書

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