さよならを待つふたりのために (STAMP BOOKS)

制作 : 金原 瑞人  竹内 茜 
  • 岩波書店 (2013年7月26日発売)
3.89
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  • 42レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001164053

作品紹介

ヘイゼルは十六歳。甲状腺がんが肺に転移して以来、もう三年も酸素ボンベが手放せない生活。骨肉腫で片脚を失った少年オーガスタスと出会い、互いにひかれあうが…。死をみつめながら日々を生きる若者の姿を力強く描く、傑作青春小説。

さよならを待つふたりのために (STAMP BOOKS)の感想・レビュー・書評

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  • アメリカのヤングアダルト小説をあまり読んだことがないので、この作品のトーンが一般的なのかそれとも特殊なのかわからないのだが、面白いけどちょっと読みにくいというのが率直な感想。
    「じぶんが手榴弾になりたくない」という表現、「電話のときだけ入れる三つめの空間に一緒にいる」という表現など、とても魅力的。でも、オランダ人作家の様々な比喩などがちょっと難解過ぎない?そういう分からない話をする嫌な人、っていう設定ですが。
    とはいえこのオランダ人作家がうまく効いているのは確か。何の役にも立たないのに、彼を巡って話が展開していく。

  • ◆The Fault in Our Stars◆
    映画「きっと、星のせいじゃない」の原作本。
    ヘイゼルとオーガスタス、互いに惹かれあう10代の二人の物語。ただ、二人の出会いは若きがん患者たちの(くだらない)集会で、ヘイゼルは甲状腺がんが肺に転移して酸素ボンベが手放せないし、オーガスタスは骨肉種で片脚を失っている。死と隣り合わせでありながら御涙頂戴ではなく、シニカルでユーモアある若者が葛藤しながら日々を生きていく姿に心が動かされます。

  • 一言で言えばすごくいいストーリー。

    実は、途中まで読んでいた時

    ペラペラ最後らへんのページを

    見てしまった時

    衝撃の言葉が書かれていて

    私の予想してた人物とは逆でビックリしながら

    なんで見てしまったんだと思いながらも

    それはそれで気になった。

    内容は重いと思うけど

    重いだけじゃないものを感じるほうが大きかった。

    しばらく放心状態になった。

    いろいろ感じたことがあって

    本当はもっとたくさん感想書きたいのに

    頭の中でごちゃごちゃになってるから

    すべてをうまく思い出せない。



    はじめて2人が出会った日

    タバコを口にくわえたオーガスタスにたいして怒ったヘイゼルに言った言葉。

    『火をつけたことはない。これは象徴なんだ。自分を殺す凶器を歯のあいだにくわえて、だけど殺す力は与えない』

    オーガスタスが亡くなって

    棺を前にヘイゼルがタバコの箱を棺に入れた時に言った言葉

    「火をつけていいよ」

    「もう怒らないから」

    この文を読む前からかなり泣いていたけど

    もう病気と闘う必要がなくなったんだと

    思ったらさらに泣けてきた。

    アイザックの両目が見えなくなった次の日

    ガスが言った

    「おまえはこれからずっと続く幸せな人生を送るんだ。おまえが想像もできないような、すごいことやヤバいことがいっぱい起きるぞ!」

    わたしはここでも泣いてしまった



    そして最後のこの言葉がかなり心に残った。

    『この世界で生きる以上、傷つくかどうかは選べないんです。でも、自分を傷つける人を選ぶことはできる。おれはいい選択をした。』



    基本、わたしはハッピーエンドが好き。

    だけど今回はべつ。

    もしかしたら

    読む前からどちらかが最後に死ぬんだろうと思っていたからかもしれない。

    だけどガスがヴァン・ホーテン宛に送った

    「至高の痛み」の続きと思われる手紙が

    実はヘイゼルの弔辞だった。

    最後の最後で最高の手紙をヘイゼルに残していたんですね。

    はじめはいやいや行っていたサポートグループで出会った2人。

    フィクションだけどそんなところもよかった。

    ヘイゼルは「たとえ死に邪魔されなかったとしても、オーガスタスと私の愛は永遠に続かなかったんじゃないかと思いはじめていた。だから1日に夜明けが訪れる/輝かしいものはいつまでも続かない。」

    そんなことをオーガスタスが亡くなったあと思っていたけど

    この2人にとって間違いなく最高の時間を過ごせたと思う。

    こんなに泣けた本ははじめて読んだ。

    いままで本を読まなかったのもあるけど

    本でも映画のように感動して涙を流せるのだと思った。

    もしわたしが夏休みの読書感想文を書かなければいけない年齢なら

    間違いなくこの本を選んだ。

  • ここ数年で最も注目すべきヤングアダルト小説という触れ込みで来日した話題作。

    物語はど直球の難病恋愛もので、避ける人は避けてしまう題材。僕もその類の人なのだけど、どっこい面白い。
    悲劇的な盛り上がりを、ずーっと抑制しているので、静かで聡明な主人公の女の子の考えが、すっと頭に入ってくるんだねえ。(時々、思い出したように思春期の女の子らしい癇癪を起こすけど、いささか唐突。)
    ボーイフレンドのオーガスタスはビックリするくらいいい奴で、友達思いで、デートにはサプライズと気遣いを忘れなくて、ものすごく献身的で、ほどよくおバカという、書いてしまえば、なんだこいつこのやろうみたいな奴なんだけど、読んでいるといい奴なんだねえ。
    オーガスタスが告白する場所や、二人が初めてキスをする場所は、「え、ここで?」というくらい、ロマンティックじゃないところを選んでいる。これも抑制なのかな。
    二人の名人技みたいな気の利いた言葉の応酬が、現実離れしているとはいえ読んでて心地よいです。

  • ヘイゼルもガスも大人びてて会話が軽妙で面白い
    精神的に成長しかかったティーンネイジャーの病気との向き合い方がリアルで感情移入もできる
    結果はどうであれさよならを待つあの時の二人が幸せならそれは闘った価値があったとおもう、いい話

  • 私はこの本を2年前に英語で読んだのですが、読みながら忘れた細かい内容を思い出しました。この本でピーターがヘイゼルをまたアメリカであった時、びっくりしました。アムステルダムで大騒ぎしたピーターが誤りにアメリカに行くとはピーターらしくないからです。
    この本をオススメする理由はヘイゼルとオーガスタス、そして小児がんを中心にするお話はそんなになく、珍しいからです。

  • 『さよならを待つふたりのために』 ジョン・グリーン
    The Fault in Our Stars by John Green

    ヘイゼルは16歳の女の子,甲状腺がんが肺に転移して,酸素ボンベが手放せないまま,もう三年も闘病をつづけている.骨肉腫で片足を失った少年オーガスタスと出会い,互いにひかれあうが…….

    THE FAULT IN OUR STARS (2014) Extended Official HD Trailer
    https://youtu.be/AuVjGbncgQE

  • 何回も読んでいる。ヤングアダルトながら深いテーマ。よくある "病気を持つ主人公の物語で泣いてね" ではなく、主人公が極めて冷静且つシニカルで翻訳文も痛快なのが魅力的。ティーンならではのカジュアルな言い回しが、私は20歳頃に読んだためテンポが心地良かったが、流石にミッドエイジならばこの部分に抵抗があるかもしれない。ただ物語としてはかなりお勧め。本当にあった話かと思うぐらいの完成度。この作者は本当にYAを書くのが上手い。成人ではないがティーンとしては成熟している2人を見事に描写している。
    'The Fault In Our Stars' - この題が重要なのに邦題が残念、映画に至ってはやや真逆の意味になっている。主人公は運命を受け入れていて、周りはティーンの心情を侮っているが誰よりもこの事について深く考えている。個人的には哲学や西洋占星学の自由意志と運命論の観点から見ても興味深かった。
    邦題を付ける映画・小説さらには洋楽全般に言えることだが、センスのない題や原作者(この場合シェイクスピアに反論したジョン・グリーン)の意見通りではない題は止めるべきだ。

  • まさかのー!タイトルがー!!ネタバレー!!!
    がんを患う十代の少女が主人公で、まあ、うん、その時点で察せるは察せるんだけど、それにちょっと仕掛けもあるんだけど、でもタイトルー!
    原題は「The Fault in Our Stars」。
    映画版(未見)の邦題は「きっと星のせいじゃない」で、小説の訳もそういう方向で良かったのでは…。
    ネタバレ抜きにしても、甘ったるい邦題は内容としっくり来ないように思う…。
    確かに主人公は死を身近に感じている、ままならない体にも、まず間違いなく両親を残して先に逝くことにも苦しんでいる。
    しかし、作品のトーンは決して暗くなく、感傷に溺れてもいない。
    主人公を始め、彼女と恋に落ちる青年、友人、家族、皆がとても魅力的で、安い憐れみなど跳ね除ける。
    同じ作者の「Paper Towns」もそうだったけれど、若さの哀しさと美しさをストレートに描いた作品だった。

  • 私はそれまで生きてきた時間のほとんどを、愛してくれた人たちの前で泣かないようにしてきた---16歳のヘイゼルは甲状腺がんが肺に転移して呼吸器を手放せない 。骨肉腫で片脚を失った少年オーガスタスと出会い恋をする。死を感じながら人を愛することの喜びと悲しみ。今の若者を描きながら、ありきたりじゃない、クールな青春小説。

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