15の夏を抱きしめて (STAMP BOOKS)

  • 17人登録
  • 3.00評価
    • (0)
    • (1)
    • (3)
    • (1)
    • (0)
  • 3レビュー
制作 : 西村 由美 
  • 岩波書店 (2014年3月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001164091

15の夏を抱きしめて (STAMP BOOKS)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 事故で死んだトーマスは、幽霊ともなんとも言えない形で恋人のオルフェー、母親、祖父のそばにまだ存在している。トーマスの死から立ち直れないオルフェーと母親、孤独に暮らし自分がつむぐ物語の中で生きる祖父、そしてトーマスが思い出す過去の物語が入り組んで語られる。

    祖父が語るのは軽やかな空想の物語だけれど、その隙間にはかなり悲惨な現実が見え隠れしていて、全体として軽やかなトーンだけれど、恋人や唯一の息子を失ったという残酷で救いようのない物語。

  • 15歳で死んだトーマスと遺された人々の物語。恋人のオルフェーが、トーマスを忘れられずに苦しむ姿と記憶としてのこしながら立ち直っていく姿を見つめているトーマスの気持ちを想像すると苦しくてやりきれなくなる。でもそれは、私がトーマスであったらの話で、トーマス自身はいたってクールだ。遺されたものと、いってしまったものとは、こんなものなのだろうか。星3つは、好みの問題。おそらく、トーマスはみなの記憶からうすれ、遺されたものたちは新しい時間を生きていくのだと思う。狭量な私には、それがさみしくて受け入れられない。

  • 交通事故で死んでしまったトーマス(15歳)。彼女のオルフェー・母親・祖父には、死んだトーマスが見える。トーマスの影から抜け出せないオルフェーや母親、壊れていく両親の関係をオルフェーの目線で見つめる。亡くなった人から関連する過去の出来事、後悔。
    崩壊しそうなオルフェーと母親の再生と祖父の死を静かに見つめる。

    愛する人を失う事の心の痛みを様々な愛の形をとおして問いかける。オルフェーと母親は立ち直っていく気配を感じさせて終わるのだが、老齢の祖父の死だけでなく、悲しい読後感も残る。

全3件中 1 - 3件を表示

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

15の夏を抱きしめて (STAMP BOOKS)はこんな本です

ツイートする