サイモンvs人類平等化計画 (STAMP BOOKS)

制作 : 三辺 律子 
  • 岩波書店
3.84
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本棚登録 : 67
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001164176

作品紹介・あらすじ

サイモンはごく普通の高校生。ネットで知り合った「ブルー」に夢中で、自分がゲイだということも、ブルーにだけは打ち明けられる。ところが同級生のマーティンに秘密がばれ、クラスのアイドル、アビーとの仲をとりもつようにおどされてしまい…。

感想・レビュー・書評

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  • うーん、この世界、アメリカのティーンエイジャーの学園物&恋愛物に馴染んでいないせいか、会話のテンポや登場人物のさまざまな絡みについていけず、全然見当違いな展開を予測していました。つまり、ブルーが意外な人物だったり、メールのやり取り自体がひっくり返るような裏があってサイモンが酷く傷ついたり、というような。湊かなえ的な。
    これはもっと素直な恋愛物で、純粋に思慕が深まっていくプロセスを楽しめばよかったのね。自分のどす黒さ、反省。
    アメリカの高校の演劇部、日本より素朴な感じも意外。

  • はじめはスピリット・ウィークやジェンダーベンダー・デイや、オレオへの愛や、友達との過ごし方や、音楽など、今どきのアメリカの高校生の生活と文化ってこうなんだと思いつつ読む。
    メールを交わすうちに、相手がだれだかわからないのに好きになってしまい悶々とする様子は、どんな性的志向を持つ人でも共感するだろう。
    それから、主人公サイモンが自分がゲイであることをどう受け入れて生きるのか、そして何よりブルーは誰なのかも気になる。
    結論から言えば、非常にいとおしく爽やかな青春ものになっている。
    ヘテロセクシャルや同じ人種の人間を好きになるのがデフォルトって、おかしい!そう素直に思える人が世界に増えるといいと思う。
    LGBTであることをからかったりバカにしたりする人物も出てくるが、主人公の友達も家族も教師も、ちゃんと受け入れて、変わらず愛し続けるところが素晴らしい。
    現実はもっと厳しいこともあるかもしれないが、この主人公の愛されキャラが物語を動かしているので、絵空事の不快感はない。
    何より恋が成就した喜びがストレートに伝わり、読んでる方も嬉しくなってくる。
    本来なら悪役キャラのマーティンも、自身は白人だけど好きになった女の子は黒人で、友達に恵まれたサイモンに嫉妬していたと告白するところなんか、徹底的に悪いヤツにしないのもいい。
    性表現に関しては普通の日本のYAと比べると生々しい感じもするが、読み終わってみれば、目くじら立てるほどでもないという気がする。高校生なら全然OK。中学生でも、こういう翻訳ものが読める子は精神と読解力が高いから、いいか、と思う。性的表現はあるが、性欲を煽る目的ではないとわかるだろう。『アラスカを追いかけて』ほどハラハラはしなかった。
    翻訳は今どきの若者の喋りに近づけてあるので、読みやすいが、すぐに古くなる可能性も高い。

  • ★3.5。アメリカらしいイマドキのティーンエイジャーて感じでした。日本(yaoi)文化もちょいちょい出てくるから親しみやすい。
    SNSでカミングアウト(僕たち交際中)なんて、世界の中心で愛を叫んでる気分なんだろなー。こちらが恥ずかしくなるくらいハッピーエンドでしたわよ。
    ブルーの正体が分かってから、彼の登場シーンを遡って読むとまたひとしお。映画のキャストを検索したら、ブルー役がバイをカミングアウトとのニュース記事が。この役を演じるのも思い入れがありそうで観てみたい~

  • いかにもアメリカの10代の青春小説といったところ。流石人種のるつぼは日本よりも理解があるよね。

  • 『スパイダーマン:ホームカミング』みたいな高校で、男子学生二人が『ユー・ガット・メール』するお話。すごく良かった!「ブルー」の正体は誰なのか?というミステリーと、果たしてサイモンは周囲に「カミングアウト」するのか、するとしたらいつになるのか?というサスペンスが興味を惹いて飽きさせない。何より、二人の瑞々しい恋にときめくのなんの。中学生ぐらいの頃に読んでおきたかったな〜。

  • 面白かったけど、わたしあまりラブストーリーには反応しないタイプなのか、すーっと通り過ぎていったような。ただ、学園物としてありがちなうっとうしさがなくて、とてもさわやかに読めた。

  • この夏一番、キュンキュン、ギュンギュンな小説。青春のキラキラもドロドロも含めてグッとくる。オェッなカップル万歳。SNSで恋におちるとかさ、今やもう新しくもないけど、文通世代からしたら、文章のやりとりのトキメキや不安なんかは共感できるわけで。
    …映画、早く観たいわ。主人公役にニック・ロビンソンて、イメージ抜群かよ。

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