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Amazon.co.jp ・本 (252ページ) / ISBN・EAN: 9784001164213
作品紹介・あらすじ
「はじめまして、だれかさん!」少年はある日、図書館でほこりをかぶる本の間にはさまれていた手紙を見つける。顔も名前も知らないまま文通を重ねるうちに、思いをつのらせるふたり。お互いの日常をつづるなか、ふたりが暮らす「研究所」の不穏な実体が暴かれていくが……。紙のようにもろく燃えやすい心を繊細にえがいた青春書簡小説。
みんなの感想まとめ
手紙を介して文通を重ねる少年と少女の物語は、初めは微笑ましい青春のやり取りを描きますが、次第に彼らが暮らす「研究所」の不穏な実態が明らかになり、物語は緊迫感を増していきます。二人はお互いを「ダン」と「...
感想・レビュー・書評
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図書館の本に挟んだ手紙だけで、会うことのないふたりが強く惹かれあっていく。若いふたりの言葉は微笑ましく瑞々しい。それだけなら爽やかなラブストーリーなのに。
読者も手紙を読みながら、状況を少しずつ知っていく。ふたりが暮らす「研究所」とは?過去に何があったのか?
穏やかそうに見える暮らしの中の違和感。不安が募り、知りたいけどおそろしい事を知ってしまいそうで怖い。
後半、謎が明らかになる。
願望が叶えられる、その突き進む先にあるものに戦慄する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館の本に挟んであった少女の手紙。偶然それを見つけた少年は、お互いを知らぬまま文通を始める。出会いのきっかけとなった本、「プークが丘の妖精パック」の登場人物から名前を拝借し、お互いを「ダン」「ユーナ」と呼び合う二人。その微笑ましいやり取りに、胸がキュンキュンするのだが、次第に不穏さを増していく二人の環境。
…二人を含む、少年少女達が暮らす「研究所」って?「薬」を飲んでいるって?「時間がない」って?「忘れてしまう」って?
二人の心の距離が近づいていくにつれ、その秘密も少しずつ明らかになっていく。不気味だし、うっすら怖いのだけど…その一方で、二人のそれぞれの友人も絡み、手に汗握る展開もあり。「プークが丘…」以外にも、「三銃士」「白い牙」「アラビアン・ナイト」など、様々な名作を巧みに絡めながら進んでいくストーリーには唸らされる。ディストピア小説ではあるのだけれど、描かれているテーマはとても深く、多岐に渡っており…胸キュンと不穏さが共存して描かれているのって、ちょっとすごいなと思うわけである。おそらく、本書を手に取った方は、いくつかの類似した設定の作品を思い浮かべるだろう…私もそうだったが、物語を貫く瑞々しさ、メッセージの強さがヤングアダルト作品ぽくて好きだなと思えたのだった。
今回、初めて岩波のスタンプブックスを手に取ってみたが、本当に素敵なレーベル!他の作品も色々読んでみたい。 -
本に手紙をはさんで文通ということで、以前に原書で読んだWords in Deep Blue(未訳)というYAを思いだしたけど、それよりもずっと、そういう形でしか手紙をやりとりできないという状況に真実味があってよかった。環境の異常さがちらちらと顔をのぞかせる前半は、文通のなかの「恋のかけひき」みたいな部分がわたしのテイストからすると少し過剰で、気持ちがそがれるところもあったが、さまざまなことが明らかになっていく後半は一気読み。
『わたしを離さないで』を思いだした人も多いようで、それも納得だけれど、比べてどうこうということではなく、これはこれとして面白かった。ネタは案外古風で、むしろ『カッコーの巣の上で』を想起させる? でもYAらしい明るい結末に救いがあってよかった。
それにしてもなあ……親……。こわい。 -
2026.5.6読了
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STAMPBOOKSシリーズは海外の現代のYA小説を紹介してくれるので、わりと読んでいる。こちらは図書館の本に挟まれる手紙のやりとりのみで進むいわゆる書簡小説。子供たちのいる施設に隠されたとんでもない秘密が明らかになっていく。名作小説も数多く登場し、登場する本を読んでみたくもなる。
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ダンとユーナの往復書簡は、10代の真っ直ぐな感じが好感。ルームメートも魅力的で良い。『わたしを離さないで』とか『約束のネバーランド』とかの感じかな。
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面白いYA
まだ続くんじゃない??
だってボルトスやアラミスの事を
もっと知りたいもの!! -
森の中の研究所に暮らす少年少女たち。それぞれの治療のために研究所で暮らしている。あんまり利用されていない図書室の本を通して文通を始めたダンとユーナ。お互いの研究所での暮らしや、家族のことなど交わしているうちに、研究所の秘密と向き合うごとになる。
本の紹介を読んで「わたしを離さないで」を思い浮かべたのだが、ちょっと期待はずれだった。ダンとユーナの交わす書簡体で書かれているのだが、あまり成功しているとは思えなかった。
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