クロスオーバー (STAMP BOOKS)

  • 岩波書店 (2023年7月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (250ページ) / ISBN・EAN: 9784001164251

作品紹介・あらすじ

ジョシュとJBは12歳の双子。元プロ選手の父親のもと、中学のバスケチームでは息の合ったプレーで敵を圧倒し、郡大会を勝ち進む。そんな中、父さんの体調に異変が――。ジョシュの語りが詩となって、家族の物語を紡ぐ。ジャズやヒップホップのリズムが生きる文体で詩の可能性を若い読者に示し、米国で絶大な支持を得た作品。

感想・レビュー・書評

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  • 新刊予告『クロスオーバー』7月12日刊行 - 翻訳者の部屋から
    https://haradamasaru.hatenablog.com/entry/2023/06/15/224457

    Author | Speaker | Producer | Poet | Kwame Alexander
    https://kwamealexander.com/

    hikaruichijo.com
    https://hikaruichijo.com/

    一乗ひかる/Ichijo hikaru(@ichijo_hikaru_) • Instagram写真と動画
    https://www.instagram.com/ichijo_hikaru_/

    クロスオーバー - 岩波書店
    https://www.iwanami.co.jp/book/b628045.html

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      クリーンヒット 『クロスオーバー』 | 教文館ナルニア国
      https://onl.sc/R19MGYj
      クリーンヒット 『クロスオーバー』 | 教文館ナルニア国
      https://onl.sc/R19MGYj
      2023/09/19
  • 司書研修同期による読書会の課題本。

    あらすじに「ジョシュ(主人公)の語りが詩となって、華族の物語をつむぐ」とありましたが、開いてびっくり。全編が詩のような配列。

    あとがきによると、「文字で埋まった分厚い本を読むのが苦手な読者にも受け入れられ」とあり、読書離れは世界共通かと思うとともに、「ランゲージアーツ」なんていう授業があることに、羨ましさも感じました。

    アメリカでは「スポーツものは女の子が読まない、詩は男の子が読まない」と、出版まで5年かかったそうです。
    日本語訳には工夫が見られ、悪くないと思いました、

    バスケの知識がないと読みづらいかと思いましたが、多感な年頃の子どものいる家族の話としても十分読み応えがあったので、スポーツ好きでない子にもおすすめできると思いますが、やはりバスケ好きな子に特におすすめです。

  • 12歳の中学生ジョシュが詩で語る、バスケットボールと家族の物語。共にチームのエースである双子の兄弟JBや、元プロ選手の父親、教頭先生でもある母親との日常が、バスケットボールや学校生活とともに描かれていく。

    JBに恋人ができたことで生じる兄弟の亀裂。尊敬する父親に忍び寄る病。ジョシュは苛立ちや不安を抱えているが、温かい家族が彼を優しく包んでいるように思える。特に、お調子者でやんちゃな父親のユーモアが、この物語に明るい光を差している。

    この弱点だらけの父親が記した「バスケットボール・ルール」は、バスケのみならず、息子に向けた人生についての教えになっていてどれも味わい深い。

    人生が試合なら、
    家族はコート、
    心はボール。
    どんなに調子がいい時も、
    どんなに落ちこんでいる時も、
    心は
    常に
    コートにおいておけ。
    (バスケットボール・ルールNo.1)

    自分
    らしく
    プレーするのを
    やめてしまったら、
    その時点で
    負けだ。
    (No.5)

    強いチームには
    すぐれたポイントゲッターのほかに
    もう一人、
    集中力を切らさず、
    常にアシストの準備ができている
    選手がいるものだ。
    (No.6)

    「スポーツが人生の縮図」との著者の言葉があとがきで紹介されているが、この物語を読むとすごく納得できる。

    お調子者の父親が意気揚々と語っているように見えるこのルールだが、病床で父親とジョシュが「質問」だけを投げ合うシーンを読んでからというもの、急に切なさを帯びて、泣きそうになった。

    「おまえはまだ、おれが本を書けばいいと思ってるのか?」
    「それがなにかと関係ある?」

    「『バスケットボール・ルール』ってタイトルはどうだ?」
    「父さんは死んじゃうの?」


    詩のような文章でリズミカルに、ダイナミックに試合シーンを描いているのがすごい。

    ドリブルで

    フリースローラインを
         リズムに乗って左、右、
    首をすくめて、体を、ゆらしてーー
    あたってくんなよ、
        じゃますんなよ。
    肩で一発食らわすぞ。…

    散文のような文章でしっかり情報を伝えてもいるため、出来事や感情もよく理解しながら読み進められる。このバランスがよくて、物語全体にテンポの緩急が生まれ、心地よいリズムを感じる。

    1見出し最大3ページくらいで、余白もたっぷりなため、さくさく読み進めることができる。文字だらけの本が苦手な子にも勧めやすい。

    バスケが好きな子、詩が好きな子、家族のお話を読みたい子、思春期の心の揺れを抱いている子、文字量の多い物語が苦手な子に勧めたい。

  • 散文詩形式であっという間に読み切れるがゆえに、もう一度読まないと把握しきれない感じも残る。

    お父さんは元プロバスケ選手なんだけど、ちょっと正常化バイアスが強いタイプ。いや、強すぎるでしょ……でも、いるかこういう人……いるな、たしかに。いろいろ残念ではある。

    主人公のジョシュ・ベル(その名前のMLBの選手――野球だけど――ふたり知ってる)は、父の才能をうけつぐプレーヤー。でも、双子の兄弟JBにガールフレンドができたことで、ふたりのあいだに波風が立つ。

    いい意味で、とても中学生らしい葛藤を描いていて、あえてあまり大きなものを背負わせようとしていないのがいいのかもしれない。少し物足りない感じもするけど。ジョシュ、いい子だよね。JBに対してしたことだって、まあ、あるなと思えるし。お父さんがしょっちゅう「おれの若い頃は」語りをするのだって、いやがらずにちゃんと受けとめてるし。すごく素直な若者だと思う! アメリカのYAだから続編も書かれてそうな気がするけどどうなんだろう。成長を追えるといいな。

  • アメリカでとても流行ったそうですが、バスケの知識がなく、ラップも好きではないので、但し書きばかり読んでいた印象。
    得意なものに対するプライドとそうあり続けることへの不安。
    きょうだいへの嫉妬、葛藤などテーマはとてもアオハル的で、アメリカの本をあまり読まない若い人にウケるのもわかります。こちらでわりと評価が高いので、合わない人もいるだろうと思うので敢えて辛口で。
    詩で綴られるので情景より心情に比較的重きが置かれています。
    ここ20年ほどアメリカで流行っている形ですが、カレン・ヘスの「ビリー・ジョーの大地」、ジェイソン・レナルズ「エレベーター」を超える作品には出会えていません。

  • 931/ア/

  • バスケのスピード感でぐんぐん読めちゃった。

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