七月の波をつかまえて (STAMP BOOKS)

  • 岩波書店 (2024年6月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (290ページ) / ISBN・EAN: 9784001164282

作品紹介・あらすじ

パパが家を出ていって以来、あらゆるものが怖くなってしまった12歳のジュイエ。旅先の海辺の町で、太陽みたいに明るいサーファーガールのサマーと出会い、気づけばサーフィンに挑戦することに――。別れの予感を胸に、生まれては消えていく波を夢中で追った、とくべつな31日間の物語。生きることのきらめきに満ちた傑作!

みんなの感想まとめ

友情と成長の物語は、12歳のジュイエが父の離婚による恐怖心を抱えながら、カリフォルニアの海辺の町で出会ったサーファーガールのサマーとの特別な31日間を描きます。サマーの明るい笑顔に導かれ、ジュイエはサ...

感想・レビュー・書評

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  • 時間があればモールを
    うろつくばかり。

    生白い肌にブラックな
    ゴスメイクとダークな
    ファッション。

    ミストレスなんとかの
    占いの結果を見てから
    じゃないと、

    カフェのメニューすら
    決められないような、

    そんな女の子が地下街
    から無理やりひっぱり
    出され、

    カリフォルニアの輝く
    夏空の下へ。

    そこで生涯忘れえない
    ひと夏を過ごすお話─

    どこまでも続く海岸線。

    沖から浜辺まで連なる
    コーディロイの波。

    太陽と戯れる健康的な
    サーファーたち。

    午前中は海岸のゴミを
    拾い午後はクタクタに
    なるまで波を追いかけ、

    生クリームたっぷりで
    ピスタチオフレーバー
    のジェラートを舐める。

    日に焼け髪にも天然の
    ハイライトが入るころ、

    モールにこもりっぱの
    あの女の子はいったい
    どこへやら。

    そこには占いに頼らず
    人生の荒波に挑まんと
    する、

    ショーティをまとった
    たくましいサーファー
    ガールが♪( •̀ω •́ゞ)✧

    慣れきった快適ゾーン
    から一歩出てみるって
    やっぱり大切なことね。

    そして怖がってるとき
    ずっと隣にいてくれる
    友人を大切にね。

    こんな瑣末な紹介では
    まったくもって魅力を
    伝えきれない、

    キラキラがぎゅぎゅっ
    と詰めこまれた宝箱の
    ようなお話でした。

    ところどころ出てくる
    食べものが美味しそう
    なのよね、これがまた。

    ワカモレディップした
    トルティーヤチップス
    が食べたきかな♡

  • カリフォルニア州の都市、サンタモニカ
    オーシャンパーク

    もうすぐ13歳になるジュイエはママと2人で夏を過ごす為この町にやってきた
    そこでピカピカ笑顔のサーファーガール、サマーと出会う

    ジュイエとサマー
    2人の女の子のひと夏の物語




    ジュイエのパパは家を出ていった。
    両親の離婚はこの年齢の子にとっては、どれほど大きな傷となるだろう。
    それ以来様々な物や事に恐怖を覚え、ブラックメイクと黒づくめのファッションで武装し、友人とショッピングモールをうろつく毎日。


    一方サマーは明るくて可愛いくて、笑顔溢れる完璧な女の子。
    サマーに連れ出され、毎日海へ向かうジュイエは、ボディボードやサーフィンを習い、どんどん元気を取り戻していく。



    ──しかし完璧に思えるサマーも、何か苦しみを抱えているようだ。

    〝サマーはきっとあたしに話してないことがある。こんどはサマーが、真実をこっちに投げてくれる番だ〟


    いよいよサマーが胸の内を明かすときがきた。

    「わたしの番だから!ジュイエ、わたしが悲しむ番!」
    「サマー、どうしたの、こわいよ!」
    「サマーって呼ばないで!サマーなんて、もううんざり!」

    サマーも苦しみを吐き出し、乗り越えようとする。

    それは辛く悲しくて、読んでいる私も涙が溢れる。
    ありったけの勇気を出して乗り越える二人のその姿は、とっても輝いている。



    この町も、海も波も、暮らす人々も
    すべてが愛おしい。
    大きな海とみんながいたから、勇気を出せたんだね。

    軽やかで眩しい、友情と成長の物語
    とっても素敵な一冊でした。

    • しずくさん
      ちなみに我が家の長男は7月生まれで、次男は12月生まれですよ
      キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

      本当に表紙画が素敵、おまけに”七月...
      ちなみに我が家の長男は7月生まれで、次男は12月生まれですよ
      キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

      本当に表紙画が素敵、おまけに”七月の波をつかまえて”というタイトルに懐かしさを感じます!

      2024/12/06
    • Manideさん
      面白い(^^)

      全く生まれた季節が違のも面白いですね。
      面白い(^^)

      全く生まれた季節が違のも面白いですね。
      2024/12/06
    • aoi-soraさん
      しずくさん、そうなんですね!
      次男くんはお誕生月♪
      おめでとうございますヾ(*´∀`*)ノ
      たしかに、兄弟って同じ季節に生まれがちなのに

      ...
      しずくさん、そうなんですね!
      次男くんはお誕生月♪
      おめでとうございますヾ(*´∀`*)ノ
      たしかに、兄弟って同じ季節に生まれがちなのに

      そうそうこの本の表紙、かわいいですよね〜
      2024/12/06
  • 自分の壁をのりこえる瞬間を、一緒にみせてもらった感じ。
    なんだろうな、この爽快感は!
    夏のせいかな?
    表紙が全てを語ってますね⭐︎
    ひと夏で、人生を揺るがすほどの経験を積めるなんて、可能性は無限大です。

    最終日の海のシーン、たまらなく感動しました。
    ビッグカフナが、おいしいとこぜーんぶ持っていきました。
    来年の夏、再読したいと思います。

  • 夏休みにピッタリ!ビーチにいる気分で、キラキラした夏を疑似体験。

    主人公・ベティ(本名ジュイエ)は12歳。夏休みを過すため母親とオーシャンパークにやってきます。
    ベティは飛行機を異様に怖がるのですが、そのうち、飛行機に限らず全てが怖いらしい事が判明。
    父親不在の理由や忙しすぎる医師の母親、地元ではネガティブ思考の友人とひたすらジメジメ過ごしていたこともあって、ベティはカチカチ頑ななマイナス思考人間。
    かなり大げさに描かれているんだろうけど、なんか身につまされる…
    すっかり消極的なベティに話しかけたのがとびきり明るいサーファーガールのサマー。サマーはけっこう強引、グイグイと接近してベティをビーチに引っ張っていきます。
    離岸流、津波、サメ…ベティにとってMAX危険な海で、なんとボディボードに挑戦。
    「海を大きな車みたいに考えるといいよ。自分はフロントガラスに乗ろうとしている小さい虫」
    よく知らない私もサマーのこの説明がバチッときて、波に挑む場面も鮮明に浮かびました。
    太陽みたいにはつらつとしたサマーにつられて、ベティはついにサーフィンにも挑戦。ベティを覆っていた暗い思考がだんだん剥がれていくのと同時に、暗い思考のモトを見つめて解決しようというモードになっていくのがまた痺れる。
    それがサマーにとってもそうなのも痺れる!

    自然を近くに感じいつも触れ合っていると、視界も変わってくるのかも。登場人物全員気持ちがいい。

    期間限定だから余計にキラキラ感もマシマシで、読み終わって胸がギューンとなりました。最高!

  • 旅先の海辺の町。ジュイエはサマーと出会い,自分の殻を破りサーフィンに挑戦。サマーがサーフィンを教わった兄を車椅子で海岸へ連出す場面が切なく印象的。大切な人との生離死別を乗越え成長する姿は清々しい。

  • 13歳のジュイエは、ママと夏休みを過ごすためにカリフォルニアの海辺の街へやってきた。パパは離婚して若い彼女とヨーロッパにいる。医者のママは、海辺の街の病院で夏の間だけ仕事をすることになっている。海なんて大嫌いなジュイエは、海辺で場違いなブラックメイク。ところが、街のカフェで出会ったサマーは、夏がピッタリのサーファーガール。ジュイエを外へ外へと誘い出す。
    それぞれに抱えている心の傷や悩みが、少しづつほぐれていく。
    夏休みは終わりを迎えるけれど、少女たちは成長し克服し、軽やかに次のシーズンを迎える。

    悲しい事は多いけれど、支えてくれる人たちがいれば乗り越えていけるんだ。

  • 7月、という名前の少女が、夏、という名前の少女に海辺で出会う1ヶ月間の物語。
    もうそれだけで絶対泣くじゃん…。
    とても良かった。
    丁寧に丁寧に描かれる日々(といって決して過剰ではなく、引き算も上手い)。
    自分自身や家族についての痛み、怒り、悲しみ。
    氷のようなそれらが、爽やかで甘い湧き水のような二人の時間の中で少しずつ溶けていく。
    終盤のある場面が荘厳で美しく、くっきりと胸に刻まれた。
    表紙も素敵。

  • 二人とその周囲に苦悩があって、二人が支え合いながら楽しみながら、それを乗り越えようとする様子が眩しくて、楽しかった。

    ジェイエに感情移入してしまって、初めの数日の所は暗い気分、読むのをやめようとも思った。だけど、読んでいくと二人が大切なことを共有して挑戦もして、街のことを好きになって、人も愛おしくなって行く様子につられて、楽しくなって、先が気になってどんどん読んでしまった。

    ジェリエのことを、スーパーヒーローのサマーに一方的に助けられる少女、のように思っていたけど、違かった。完璧超人に見えるサマーも人間で、辛いこと塞ぎ込みたくなるようなことももちろんあって、その辛いことも共有してお互いを成長させてくれる関係性が嬉しかったし、素敵だった。

    出てくる人がみんないい人で、街も最高だった。そう思わせてくれる訳もすごい。元が英語と思えないほど緻密に、音や映像が五感で強く伝わってきた。

    楽しかった。いつかの夏にまた読みたい。
    エイリアンの要求は無視!
    海外を感じれた。ハグやハンドサイン、スラング、裸足水着で出歩いたり、人との距離が近くてヴィーガンやアイス屋さん、スケボー、花火、コテージ、飛行機。普段と違う世界を知られてよかった。

  • ガールミーツガール in カリフォルニア、オーシャンパーク!

    エイリアンの要求をムシして、海へGO!

    7月の1か月間の少女2人を描いたティーン向け、ヤングアダルト向けの作品です。
    単純に明るい話だけではないですが、読後感は爽やかで、表紙の絵がすべてを物語っています!

    日本のYA作品よりも文章が多く話が長めなので、小学生では少し難しかもしれません。多少読書慣れした中学生以上向けでしょうか。

    ところで、作品中にも出てきますが、カリフォルニアの7月の気温の低さにちょっと驚きました。
    少し前に読んだ異常気象の本に海水温度が気温に影響を与えるとあって、アラスカからの冷たい海流がくるカリフォルニアって、こんなに涼しいのか、海水温度の影響の大きさを、あらためて認識できました。
    日本の7月を舞台にすると、暑さの影響で本書のような爽やかな作品は生まれないのではと、余計なことも考えてしまいました。

  • 悲しみの描き方がさりげなくてよかった。考えるより、波に乗ること。体を動かすこと。人間だけで解決できないことも、自然がいつの間にか溶かしてくれる。

    しかしスタンプブックス、やはりなかなか手強い。他のYA小説のようにサクッとは読めない。

  • どうしても7月に読みたかった。瑞々しくて眩しくて…輝いているよ2人とも。ミシガンもカリフォルニアも行ったことあるからか妙に感情移入してしまったかも…夏って楽しそうな雰囲気出しといて切ないよね。このくらいの歳の頃だと特にね…友だちのことも、家族のこともいろいろあるし…でもそんな中で大切にできたものは財産になるよね。2人が今年の7月もサーフィンしてますようにと願わずにいられない。サマーがミシガンに行ってみるのもいいなあ。行ったかもしれないな。

  • 「第1回 10代がえらぶ海外文学大賞」(2025年)の第1次投票で選ばれました。

  • 佐賀大学附属図書館OPACはこちら↓
    https://opac.lib.saga-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BD07596287

  • 波に向かわなければ波に乗れない。困難に目を背けては前に進めない。いい波が来たと感じたとき、思い切って行かなければ乗り遅れてしまう。自分の心が動きだそうとしているとき、ためらってしまうとチャンスを逃してしまう。サーフィンは人生を物語っているようだ。

  • 翻訳の文体が、内容にぴったり。前半少し飽きてしまったけど、キラキラした二人がいい。ラストにも納得。

  • 933-M
    閲覧

  • インドアはいまいち
    アウトドアが至高
    みたいな考えには賛同しかねる!
    けども!

    それを差しい引いても
    とても良かった
    みずみずしい!

    女子の描写が自然なので、途中まで女性だと思って読んでいたけど男性作家なのですね。
    男性作家でこんな風に爽やかに女の子書ける人は珍しいような気がするな。

  • 最初の方主人公は大人びている、というかすさんでいるので大人も移入しやすいと思います

  • 表紙がすてきで気になって、手に取った本。
    海辺の街のひと夏のガールミーツガールストーリー。
    サーフィンをしながら、いろんものから自由になって変わっていく2人のお話。
    ほんとに素晴らしかった…友情を描いた話かと思ったら、途中から流れが変わってきて、2人にどきどきした。
    主人公のサマー視点で描かれた、美しい風景が目に浮かぶようなきらきらしたみずみずしい文章もほんとにすてきだった。
    (原題のSummer and Julyの方がすき)

    岩波STAMP BOOKSというティーン向けの海外文学レーベルより「七月の波をつかまえて」

  • 夏のキラキラした空気と、その終わりの切なさを詰め込んだ一冊でした。
    波がなかなかつかまえられず、歯痒かったですが、それを経て波をつかまえた瞬間はたまらなくすっきりしました。
    2人がまた次の七月に会えますように。

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著者プロフィール

アメリカ合衆国アリゾナ州フェニックス生まれ。作家。二人の娘の父親。ラジオで野球中継を聞くこと、ベジタリアンフード、コーヒー、おしゃべり、電車に乗ることを愛している。本作品がデビュー作。

「2018年 『あたしが乗った列車は進む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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