レ・ミゼラブル〔全4冊セット〕 (岩波文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (2442ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784002010168

作品紹介・あらすじ

あまりにも名高いこの不朽の名作の表題レ・ミゼラブルとは「悲惨な人々」という意味.ユーゴーは主人公ジャン・ヴァルジャンの波瀾の一生を描きつつ,貧しい民衆に寄せる限りなき愛情,そして人類社会の進歩へのゆるがぬ確信を表現したのである.三百枚に及ぶ原書挿絵を収録.

感想・レビュー・書評

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  • スケールの大きさと描写の緻密さに圧倒され、読み終わった後、しばらく他の小説を読む事が出来なかった。その後ミュージカルや映画なども観た。人生を変えてしまうぐらいの力を持つ、素晴らしい作品です。

  • 自分にとって人生のバイブル。聖書よりも聖書らしく感じるくらい。
    到底自分には真似できないがジャン・ヴァルジャンの生き方こそ気高く美しい。

    ひとりの徒刑囚ジャン・ヴァルジャンが偉大なる聖人として生涯を終えるまでの物語であり、その底を流れているのは、永遠に変わることのない真実の『愛』。

    それまで人間不信と憎悪の塊であったヴァルジャンの魂は司教の信念に打ち砕かれる。そして正直な人間として生きていくことを誓う。

    娼婦の娘コゼットを自分の娘として、あらゆるたぐいの愛情を捧げる絶対的な存在として、彼女にまごころからの愛を注ぎ続ける。

    今後、僕は欲深くなることも、自暴自棄になることも、傲慢になることもあると思う。でも、ジャン・ヴァルジャンの生き様が頭の片隅にある限り、どういう生き方が本当に素晴らしいのか再確認することができると思う。

  • 困難な中で生きてこそ人間は輝けるのだ、と教えてくれた大長編。憎まれ役まで含めて全ての登場人物の飾らなさにぐっとくる。

  • もどかしくて、喜ばしくて、切なくて、悲しくて、真っ直ぐで、愚かで、純粋で、勇敢な人たちを綴った物語。
    運命的と言えば大げさですが、水が合うという感じで自分の中にしみじみと染み渡ってくる作品です。何十年経っても読み返してるような予感がします。

    個人的な突っ込みどころとしては、マリウスの鈍感さだけはどうにかして欲しい…。
    エポニーヌの「あなたのことがちょっぴり好きでした」…というセリフが切なすぎます。

  • 登場人物に感じるのは、意思や信念の強さ。不安定な社会を生き抜くには、精神的に強くないと生きていけない時代だったのだろう。

  • 時代背景の描写がどうしてもくどく感じられてしまって中だるみしてしまうことが多かった。(自分の集中力の問題も大きいが・・)

  • この本を通して、フランス革命など歴史についても学べるため、おすすめである。

  • 「ああ無情」や映画で知っている話を何故こんなに時間をかけて修行のように読んでいるのか、と自問自答しながら「頑張って」読み終わったあと、これからずっと読み続けようとまたゆっくりと読み始めた。
    1度目よりずっと、一文一文がしっかり入ってくる。
    是非、一度。そして、もう一度❗️

  • 沢山の登場人物、一人一人の人物像が丁寧に描かれてる。それらが時代の流れとともに出会うことで物語が展開されていく壮大な作り。
    かなり長くいきなり本筋と関係ない話がつらつらと語られたりするので、先に要約版を読み、気になれば完全版を読むことをおすすめ。
    自分に正しくあり続けることは簡単ではない。それを苦悩しながらも貫いていくジャンを見ていると、もっと楽しなよーとこちらまで苦しくなる。けれどどの場面も、楽して正しくないことをしたところでジャンは自分を責め幸せに過ごせないだろうことはわかる。自分の行いに悔いのない人生は美しいものだなと感じた。
    私もジャンの10分の1くらいは自分に正しくありたい。

  • 私自身、何度も読み返しているのですが、読むたびに感じ方が異なります。「昔の私はこう思ったけど、今の私は
    こう考えているなあ」と、過去と現在の自分を比較できるところが好きです。

    【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

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