ジャン・クリストフ 全4冊 (岩波文庫)

制作 : 豊島 与志雄 
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レビュー : 10
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  • / ISBN・EAN: 9784002010700

感想・レビュー・書評

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  • ロマン・ロランは65年前、1944年12月30日に78歳で亡くなったフランスの小説家。その名前は、かつて私にはとても敬虔な響きを持っていました。

    ベートーベンをモデルにしたといわれる主人公・ジャン・クリストフというドイツの音楽家に、三世代に及ぶ100人を越える群像がからむヨーロッパ世界を描きつくそうとした壮大な物語。
    夢や冒険が待っている訳ではありませんが、悩み闘う活き活きとした姿に自分を投影するという、まさに典型的な感情移入型の読み方にスルッとはまってしまいます。

    この『ジャン・クリストフ』といい、その姉妹編の『魅せられたる魂』といい、どうしてあれほど熱中して読むことが出来たのか、たとえば3日間徹夜して読んでも平気だった10代の強靭な精神と肉体を有した私、今からでもその頃の自分に会って、何故あれほど寝食を忘れて没頭して読めたのか聞いてみたい気がしないでもありません。

    授業中でも、数学の教科書の中に挟んでカモフラージュして読み、得意の水泳の時間も体調が良くないからといってプールサイドで見学しながら読み、お弁当も夕食も食べたか食べないかよくわからず、制服のまま一睡もせず三日三晩なにかにとりつかれたように読書する狂気じみた行為。

    もちろん、読書とは苦痛でも強制でも逃避でもなく、明確に視覚と精神と思索の快楽のためにあることは自覚的に身につけていましたし、そのためにこそあらゆる万難を排して没頭するという極端な行為に走ることは、むしろ賞賛されるべき過激さで少しもおかしくないものでしたが・・・・・。

  • その構想力に圧倒された。多くの人々が大きな影響を受けたであろう。岡本太郎もそのひとりではないか。

著者プロフィール

Romain Rolland(1866-1944)1866年フランス中部のニエーヴル県クラムシーに生まれる。1880年パリに転居。エコール・ノルマル・シュペリウール(高等師範学校)卒業と同時に歴史の教授資格試験に合格。教鞭をとる傍ら戯曲や音楽評論を発表し、1913年に小説『ジャン・クリストフ』がアカデミー・フランセーズ文学大賞を受賞。1914年8月、スイス滞在中に第一次世界大戦が勃発、この地で戦闘中止を訴えた。1916年ノーベル文学賞受賞。戦後は反ファシズム活動に参加、第二次世界大戦中はナチスに抗しながら執筆を続けた。1944年没。代表作は他に『ベートーヴェンの生涯』、『戦いを超えて』、『先駆者たち』、『クレランボー』、『魅せられた魂』、『革命によって平和を』など。

「2015年 『ピエールとリュース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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