デイヴィッド・コパフィールド 全5冊 (岩波文庫)

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  • / ISBN・EAN: 9784002011004

感想・レビュー・書評

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  • 主人公が人々との出会いを通して何を考え思いそして成長していく過程が物語の軸になっています。終始僕の目線で話が進むので日記を読む感覚で読み進められます。

  • ディケンズはクソ面白いですね。名作です。作品が醸し出す空気感といい魅力的な登場人物たちといいすごくいい
    ーーーーー
    モームが世界の10大小説の1つに選び,ディケンズ(1812-1870)自身も「自分の作品中,最も好きなもの」と語っている作品.自伝的要素の濃い作品で,個性的な登場人物が多数登場し,ユーモアとペーソスが全篇にわたって満ちあふれている.物語は大らかにゆったりと展開し,読書の醍醐味が存分に味わえる.つらい境遇に耐えられなくなったデイヴィッドは,唯一血のつながりのある伯母をたよって,その家になんとか辿り着いた.そこで新生活を始めたデイヴィッドは,やさしいアグネスや,こびへつらうユライア・ヒープなどと出会う.そして,スティアフォースやエミリーとも再会を果たすのだった.ローマ法博士会で働きはじめたデイヴィッドは,少女のようにあどけなく,愛らしい女性ドーラと出会い,すっかりその虜になってしまう.そして,セーラム学園時代の旧友トラドルズとの再会を果たしたデイヴィッドは….典型にまで造形された登場人物が入り乱れ,ディケンズならではの作品世界が躍動する.ドーラの父親が突然の死に見舞われ,ドーラが窮状にあることを知ったデイヴィッド.自分がしっかりしなくては,と安定した生計の資を得るべく速記法の習得に死に物狂いの奮闘をする.そして,ついに念願だったドーラとの結婚を果たすものの,ドーラは家政能力がまるでなく,デイヴィッドは一抹の不安を覚えるのだった….失踪していたエミリーがとうとう姿を現した.そんなとき,日増しに衰弱していたドーラが,とうとうあの世へ旅立った.エミリーから託されたハムへの手紙を持ってヤーマスへ向かったデイヴィッドであったが,折しも嵐が襲いかかり,怒号する大海原に難破船が浮かんでいるとの話を耳にする….

  • 最近、日本の現代小説を読んでいてもなんだかつまらない。ということで、海外文学を意識的に読むようにしているが、何読もう?と悩んでいたところ、そういえば、村上春樹が絶賛していた!と思い出したこの小説。全5巻なので、今の自分に読む体力・気力があるのかと思ったが、全くの杞憂。文学的に深いか、と言われれば違うと思うが、出てくる登場人物は類型にとどまらない面白さがあり、ご都合主義ではあれ、伏線は回収しまくり、孤児だった主人公は立身出生し、ハッピーエンド。もうとにかく、ジェットコースター的・ごった煮的に面白い。

    しかし、登場人物は個性豊か。能天気に過ぎる浪費家の善人ミコーバー夫妻。ぬらぬらとした政策的に卑屈ぶった態度をとる悪役ヒープ(ホント気持ち悪い)。赤ん坊奥さんドーラ。庇護する姿勢をみせつつ欠点を指摘しまくり妻を支配し衰弱せしめるマードストン(まさに今のDV夫)などなど。

    その中でも、孤児だった主人公を養子にする、ベッツイ叔母さんの魅力的なこと!偏屈で、プライド高くて、でも、知的障害者のミスターディックの長所を愛しその自由を守り、ロバが庭に入っていることは命をかけても阻止。ダメ夫と結婚し離婚した過去に傷つきながらも、その夫の死をみとる。そして、養子にしようとする主人公にかける台詞のなんて素敵なこと「絶対に。何事に対しても、卑劣なのはいけません。嘘をつくのもいけません。無慈悲なのもいけません。この三悪は避けるんですよ。トロット。そうすれば、おまえのこと、いつだって末頼もしく思えますよ。」

    今年は、若い時に読み逃していた、長編海外文学に手を出そうと思う。「三銃士」「モンテクリスト伯」あたりか・・。

  • 原典を読みたくなった。

  • とにかく長い。

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著者プロフィール

1800年代を代表するイギリスの小説家。おもに下層階級を主人公とし、弱者の視点で社会を諷刺した作品を発表した。新聞記者を務めながら小説を発表し、英国の国民作家とも評されている。『オリバー・ツイスト』『クリスマス・キャロル』『デイヴィッド・コパフィールド』『二都物語』『大いなる遺産』などは、現在でも度々映画化されており、児童書の発行部数でも、複数の作品が世界的なランキングで上位にランクされている。

「2020年 『クリスマス・キャロル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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