戦争と平和(全6巻) (岩波文庫)

著者 :
制作 : 藤沼 貴 
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784002011257

感想・レビュー・書評

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  • モスクワ、ロシアなどを舞台とした作品です。

  • 2017年12月10日に紹介されました!

  • フランスに代表される西洋に対してロシアが抱くアンビバレントな感情が面白かった。戦闘のシーンの描写がかなり詳細だが、イメージするのが難しかった。

  • いかにも堅そうなタイトルだが、実は恋愛小説のような人間ドラマである。

    非常に登場人物が多く、視点も頻繁に移り変わりややこしい。
    中身の濃い本だが、一言で言えば、違う人間同士が「分かり合う」事の明るさを語っている感じ。

    情景描写が多く、異国の雰囲気が味わえて気持ちが良い。

  • 2012年4月から読み始めた「戦争と平和」この本を読もうと思ったきっかけは塩野七生の「男たちへ」という本で(この本は男性のみならず、女性の皆様にもお勧めの本)浮気弁護論という章がトルストイの「戦争と平和」のナターシャについて書かれていたからだ。

    さて3ヶ月という長い時間をかけて読み終えた感想は、「しんどかった」だ。とまあつまらん感想を書いてたら、自分の教養を高めることができないので真面目に感想を書いてみよう。

    まずこの本でトルストイが一番力を入れて書かれた人物がナターシャだ。自由奔放で自分の感情の赴くままに生きる彼女は僕から見たらとてもうらやましい。そんな彼女が、幼馴染のボリスと擬似恋愛をしたことに始まり、アンドレイとの恋、そして本当の愛を見つけたピエールとの結婚へと至る軌跡は読み始めた時にはそういう結末になるとは全く想像が出来なかった。

    ナターシャは最終的に真実の愛を手に入れることが出来たんだと僕は思う。アンドレイとの恋は彼女にとっては愛になり得なかったんだろうな。アンドレイが死んだあと、すぐにピエールのことが好きになってしまうあたり、この女性は人を愛するとはどういうことかわかっているのか?と問いかけたくなった。

    結婚して子供ができたナターシャは以前からの美貌を失ったぽっちゃりおばさんに変わってしまった事が、何よりも彼女が幸せに満ち足りている証拠だ。彼女は美貌を持つがゆえに不幸という鎧も着ており、真実の愛を手に入れてその鎧を脱いだんだな。美貌をもつことは幸福でありうる十分条件ではない。

    この本では主要な登場人物が多すぎて、結局誰について書かれたのか全くわからない。そのあたり、誰の視点でみても物語が成り立つのを見ると、トルストイの人物描写術は並外れてすばらしい。僕はピエールが最終的に高い人格を持ち合わせる人物に変わったことが何よりもうれしく、ニコライへの愛を貫き通したソーニャが報われなかったのが残念で仕方ない。ただ愛する人のそばでい続けられたソーニャはニコライと結婚こそ出来なかったけど、永遠の幸福を手に入れられたのかな。

    さて最後にトルストイが「戦争と平和」で一番言いたかった核心に迫るとしよう。人間が生きている限り、戦争はなくなるものではない。同じ人間でも人種が違うし、宗教、価値観も全く違う。でも僕らは共存することが出来る。お互いを理解し理解される。これこそ相互依存だ。19世紀はまだまだ民主主義の考え方が浸透しておらず、いわゆるナポレオンやアレクサンドルI世の声一つで国が動いてしまう。そして一番苦しむのは庶民だ。

    日本は第2次世界大戦以降、平和を享受することが出来ている。でも世界のあちこちでは、いまだに戦争が起こっている。平和というのがどれほどすばらしいか、おそらくトルストイが一番言いたいのはこのことだろう。

    まだまだ言い足りないことが山ほどあるが、ひとまずこれで筆をおこう。今は頭がパニックになってしまっているので、休養が必要だ。

  • 言わずとしれた大作。長い、人物多い、読みづらい。
    でも、人物が頭に入る2巻目くらいからはそれなりに楽しめた。

    ロシアでの戦争のなか、愛や生き方を模索する貴族たちの物語。
    大河ドラマ的な群像劇。

    高潔で知的なアンドレイが大好きだったので、彼の結末はあまりにも悲しかった。
    彼の出てこなくなる終盤は、読む気が失せて大変だったw

    ヒロインであるナターシャの結末は、おとぎ話的なハッピーエンドではない。
    誰もがうらやむ幸せではなく、誰もが手に入れる幸せを選んだ彼女。リアリティはあるけど。
    主人公格のピエールには、残念ながら全く感情移入できず、興味も湧かなかった。

    読むのは結構大変だったけど、読んでよかったと思う。
    でも多分、読み返すことはないかなw

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